ファクト vs 想像——コロナウイルスに関するファクトまとめ(3月30日付)
こんにちは、ディアメディアの味岡です。
ディアメディアでは、私が毎朝目にしている約1,000記事の中から、「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップして、週3回お届けしています。
昨日、「コロナウイルスに関するファクトまとめ」のニュースレターを配信したところ、多く方から反響をいただきました。デマや噂も出始め、みなさん情報疲れをしてしまっているんだな…と改めて実感しました。
そこで今日のnoteでは、昨日のニュースレターを全文公開いたします。少しでも誰かの、正しい情報を得ることや、情報疲れの軽減のお役にたてれば嬉しいです。
(役立つと思っていただけたら、ぜひ周りの大切な方々にシェアしてくださると嬉しいです。)
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ファクト>>>想像—3月30日配信
コロナウイルス関連のニュースで、情報疲れをしている方も増えているかと思います。
毎日状況が変化し、感染者はどんどん増えていき、それなのにウイルスは目に見えず、いつ収束するのかも目処がたたない…。
私の周囲でも、完全に自宅から出ない人やまったく気にせず会食に出かけている人、インフラ系のお仕事でリモートワークなんてできない!という人などさまざまです。
そんな中、「首都封鎖が確定しました」というタイトルのメルマガを配信された方がいて、しかも本文中には「コロナウイルスは強力になってきてるようです」なんて書かれていて、あまりの想像力に驚きました。
(コロナウイルスが何かもわかっていないのに、強力になっているかどうかなんてわかりようもないですよね…)
一方、もしかしたら何が「事実」で何が「想像」なのか、線引きが難しくなっている方もいらっしゃるのかと思います。
今日は、「このサイトをチェックしておけば現時点の『ファクト(事実)』が見える」というURLをまとめてみました。
【1】感染状況の把握
まずは、国内の感染状況の把握です。
感染者数、そのうち重症者の人数、死亡者数、退院者数。
東洋経済オンラインが、厚生省のデータをもとに見やすくまとめてくれています。
【2】病床数の把握
Jig.jpという有名ソフトウェアメーカーの会長であられる福野泰介氏が作成した、各県ごとの病床使用率です。
医療崩壊がどのくらい迫っているのかわかりやすく把握できます。
【3】伝染する経路
コロナウイルスは飛沫感染で空気感染しないと言われていますが、なぜ手洗いが有効とされているのかご存知でしょうか?
プラスチックやステンレスの表面などに付着したウイルスは、数日間生き延びることがわかっています。
そのため、電車の手すりやつり革、ドアノブやテーブルの表面などに付着していた場合、手で触ってしまうと、主に顔周辺の粘膜を通じて感染する可能性が高いため、その殺菌のために手洗いが有効とされています。
AFPがニューイングランド医学ジャーナルの図解を翻訳してくれたものがわかりやすいです。
【4】飛沫はどのくらい飛ぶのか
くしゃみや咳で飛沫が拡散し、そこに含まれるウイルスで感染するのはわかりましたが、話している時はどのくらい拡散しているのでしょうか?
3月22日に放送されたNHKの”パンデミックとの闘い”は、全体としても素晴らしい内容だったのですが、29分04秒 あたりからの飛沫の拡散実験は、
・なぜソーシャルディスタンスが必要か
・なぜ換気が有効なのか
を、わかりやすく可視化しているので、ぜひ確認してみてください。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2020105875SA000/
【5】負のスパイラルの仕組み
ここまでの事実が把握できたら、コロナウイルスが本当に怖い原因である「3つの感染症」について知っておかれると良いかと思います。
日本赤十字社が出した”コロナウイルスの3つの顔”
知らずに私たちも影響を受けています。
その3つとは、「病気」「不安」「差別」です。
目に見えないウイルスなので、不安や恐れを感じ、それが差別や偏見へ繋がっていきます。
不安や恐れを感じると、どんな力が弱くなり冷静な対応ができなくなるのか?を冷静なときに確認しておくと、客観的に把握することができるようになります。
個人的には、ストレスを感じるときはそれを書き出してみることをお勧めします。
【6】マスク在庫を確認できるサイト
十分行き渡るぶんだけマスクがあると言われても、スーパーでもコンビニでもマスクがないので、花粉症や通常の風邪の方は、困っている人も多いかと思います。
アスツールという会社が、複数の通販サイトからマスクの在庫がある店舗だけを抽出して、1枚あたりの価格の低い順から表示してくれるサイトを作ってくれています。
※アマゾンなどで、注文後商品画像をすり替えるケースなど発生しているので購入にはお気をつけください。
※当然ですが、買い占めや転売はやめてくださいね。
【7】トイレットペーパーは足りるのか
トイレットペーパーの残りのロール数と一日何度トイレに行くかを指定すると、いまあるトイレットペーパーがあと何日持つかを教えてくれるサイトです。
ロンドンの学生ソフトウェア開発者Ben Sassoon氏とArtist Sam氏が作成しました。
【8】シュミレーションをしてみる
ここからは「想像」の範疇にも入ることですが、日本よりも急速に感染者数・死者数が増えている諸外国のケーススタディを知り、最悪の状況になったとしたら、何が起こるかシュミレーションをしてみるのも立派なファクトチェックのひとつだと思います。
社会全体としては、ニューヨークの例と重ね合わせると、43名の新規感染が出てから、2週間後に3万人となっているので4月中旬くらいに、東京でも同じ規模で新規感染者が出てくる可能性があります。
今、自分がコロナウイルスに感染していたとしたら?
誰にどんな影響を及ぼしているか確認しておいたり、
症状が出てきた時どんな行動をどの時点で行うのかの判断基準を作ったり、
万が一重症化し死に至ることがあった場合どんな準備をしておかなければならないのかを考えておいたりと、
前例から学び、対処方法を考えておきましょう。
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ここで取り上げた以外にも、事業者の方には、無利子無担保の融資や雇用関係の特例措置などが実施されています。
アメリカの失業者が330万人になったとか、パリの16歳の少女が1週間で亡くなったとか、色々なニュースが日々入ってきて、「なんとなく怖い」と感じてしまいますが、
そんな時は、「こうなんじゃないか」と想像だけで発言したり行動したりするのではなく、まずは一次情報や信頼できるメディアの情報を調べてみるということを徹底することと、
「何かが怖い」と感じた時、一瞬こらえて、何を怖いと感じているのか
見つめてみると、その怖さは正しい大きさになり、「なんとかなる」と思えるようになることも多いです。
世界には国境なんてなくて、“ものすごい速さで繋がって広まることができる”のを証明したウイルスですが、
そのウイルスによって、私たちが分断されつつあると感じるのは、それはそれで興味深くて、いま世界で何が起こっているのだろうと考え続けています。
もしかしたら、今日オンラインで話した人が来週には話せなくなっているかもしれないと、そんな実感を持って日々過ごすことができて、それはそれで、大切な毎日に気づかせてもらって有り難いなと思うのです。
こんなふうに、私が毎日約1000記事をチェックして
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