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『社会を知るためには』
筒井淳也『社会を知るためには』ちくまプリマ―文庫 「社会学」を含めた社会科学全般にあまりいい印象を抱いていませんでした。ぶっちゃけ何やっているのかがよくわからない。社会学入門的な本を読もうにもそれぞれの事例を通じて結局、何が言いたいのかわからず読むのを諦める。これを繰り返していました。
この本は著者の方は「社会学入門」というより「社会」入門だと述べています。がわたしは「社会科学」入門だと思いま
心が挫けそうになった日に
箪笥の角に小指をぶつけたら縦に半分爪がなくなり、心が挫け気味だったので直感で買ってしまいました。どうやら一昨日文庫になったばかりのようです。
作者の五木寛之さんが行った講演録をまとめたもので、全部で3つの講演が収録されています。五木寛之の本は翻訳なさった『かもめのジョナサン』しか読んだことがなく、昔の作家さんというのがイメージでしたが、わかりやすく、雑多なようで整理されていて、これが講演だと
バッタを倒しにアフリカへ
とても目立つ本を見つけた。新書棚はどの本もおんなじような見た目なのに真緑。真緑なのは著者らしい。漫画にもこんなのはない。これは読むしかないと思い手に取った。読んでみると著者のバッタへの愛が溢れている本だった。
全身タイツ緑マンなのは著者の前野ウルド浩太郎博士。まず、名前肩書きからして情報量が多い。「ウルド」ってなんだ?しかも博士って?彼はれっきとした「バッタ」を専門とした博士号を持つ博士だっ
友だち幻想・史上最強の哲学入門
小説が好きでよく読んでいたが最近新書もコンパクトに内容がまとまっていて読みやすい。読書をしていて実りがあるときは、自分の中の葛藤や悩みへの解決への手がかりを見つけた時だと思う。今回はそれがあったので紹介する。
友だち幻想 「人とのつながり」について書かれた新書で、又吉直樹さんがテレビで紹介したのをきっかけに広く世の中に広がったようだ。中高生向けに書かれたもので、今となっては当たり前に人との距
超入門!現代文学理論講座
高校時代に先生に勧められて読んだ本だと思う。最近再読したがなかなか難しく、当時これをちゃんと理解できていたかは定かではない。けれど、文学って面白いって思った記憶があるので、その時なりに自分に落とし込んでいたのだと思う。
感想 『超入門!現代文学理論講座』は4つの現代文学理論を実際の文学作品を用いておそらく高校生向けに解説している本である。作家論と作品論を結び付けて考えることが多い学校教育での国
ハコヅメ・殿、利息でござる!
最近面白かったもの 将来について考えることが多くなっているので、お仕事系の小説、漫画、映画などなどを見ることが多くなってきた近頃である。結局、お話に夢中になってしまい考える材料になっているのかは不明だが知らなかった世界を知ることができているとは思う。
ハコヅメ その中でも一番好きで追いかけているのは『ハコヅメ』という漫画だ。基本一話完結でたまに複数話のお話がある。作者の泰三子さんは漫画家になる前