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沖縄のサバイバルゲームと同好会を取り巻く環境(後編)

この『別冊沖縄ディフェンダーガゼット』は同好会
メンバーの、編集長役が"個人"で作成している
ブログです。
このブログは、特定の職業、組織、役職、とは関係がありません。

中編までの内容

2000年代、特に2008年以降の沖縄県のサバイバル
ゲームシーンについて記事にしました。
金字塔となったサバゲーフィールド『スナイプ』の
開業、沖縄におけるサバイバルゲームのイベント
Operation Okinawaの誕生と、発展期を迎えた
のです。

2014年以降の状況

2014年4月6日に第1回を迎えたOperation
Okinawaは同年10月25日から26日に、第2回の
Operation Okinawa2.0を開催します。

このイベントにおいて、ショップが参加し、
エアガンとサバイバルゲームの雑誌であるアームズ
マガジンが取材に来ています。
また、ミリタリーアイドルと呼ばれるサバイバル
ゲームの世界における広告塔も、参加しています。
コンテンツが充実し、企業が参加している事は
組織的な運営が可能になった事を示唆しており
沖縄県も、サバイバルゲームの業界が成熟して
いる事が分かります。
1972年の沖縄返還から42年、この地域の情勢を
考えると、このイベントを実現するまでには
様々な下積みと、関係者の並々ならね努力があった
事は容易に想像がつきます。

情報がない為、完全な推察ですが
2014年の第1回目は、第2回目のプレ大会的な部分
があったのではないかと推察されます。
事実は分かりませんが、沢山の人にショップが
携わる組織的な運営が行われた、沖縄のサバゲー
イベントにおける金字塔を打ち立てた事は
事実です。

沖縄のサバイバルゲームシーンの繁栄

2014年のOperation Okinawa2.0の翌年
2015年2月12日からFN NAHAでラジオ番組
「エアソフトチャンネル」の放送が開始されます。

全国を見ても、ローカルラジオ番組でエアソフト
ガンやサバイバルゲーム関連の番組はなかなか
珍しいと思います。
全国的に見ると、サバイバルゲームを題材にした
アニメが2014年夏に放送を開始しており、一般大衆
にもメディアを通じて認知されるようになった時期
であるとも言え、その背景から考えると、沖縄でも
ラジオを通じたサバイバルゲームの認知化は自然な
流れであったのかもしれません。

エアソフトチャンネルの初放送から2ヶ月後
2015年4月18日から19日の二日間にかけて、
Operation Okinawaが開催されます。
残念ながら、この3.0開催以降、宇堅ビーチの
管理会社が変わり、沖縄らしさを象徴するような
海外沿いの会場での開催はこれが最後になります。

この3.0のコンテンツの一部として始まった
コスプレ大会は、サバイバルゲーム以外の
コスプレイヤーに焦点を当てていて、これが
後にサバゲーとコスプレのハイブリッドした
コンテンツの下地になっていきます。
ここでミリタリー色(軍装・装備等)の色合いが
濃かった部分に、新たな風が吹き込まれた事は、
沖縄のサバゲーシーンが多様化し始めた兆候で
あると思います。

その多様化を象徴するように、2015年6月には
沖縄に新たなサバイバルゲームフィールド
Sergent58がオープンしました。

沖縄県内でユーザーがサバイバルゲームを行う
場所が選べるようになるのは、大変大きな発展
であると思います。
そしてこのSergent58はサバイバルゲームのみ
ならず、コスプレイヤーにも重要な活動基盤の
1つに成長していくのです。

沖縄県のサバゲーシーンの発展と成長は、違う
イベントの開催として形に現れます。
2015年6月28日キャロルサバゲミーティングが
キャロルフィールドで開催されました。

これは、ベテランゲーマーとの親睦会の趣旨で
行われました。
このブログに「最近は本当に多くの新規参加者が
見られるようになりました。」と記載がある事
から、今までのイベントやラジオが良い効果を
発揮した事が分かります。
このイベントの趣旨からも、サバゲーフィールドや
ユーザーが一体となって盛り上げていこうとした
事が読み取れると思います。
その2年後の2017年にはArea27がオープン
その年の2月6日、沖縄のサバゲーシーンを牽引
してきた沖縄エアソフトグループは、ついに
株式会社オキナワエアソフトグループとして法人化
します。
そして間髪入れず、4月23日には沖縄のサバイバル
ゲームにとって聖地となる中城オキナワエアソフト
パークが誕生するのです。
ここに、キャロルフィールド、Sergent58、Area27
中城オキナワエアソフトパークが揃い、フィールド
戦国時代に入っていく…と思われたのですが
この時点で、各フィールドの常連による派閥争い等
は生起してなかったようで、むしろ発展をしていく
サバイバルゲームを一大コンテンツにしようと
ユーザーと運営側、ショップが一体となり
盛り上げていた事が、オープンソース上から
分かります。

それが沖縄のサバイバルゲームのみならず、全国
の中でも一大イベントとなった
Operation Okinawa の開催です。

サバイバルゲームを一度でもやった事がある方なら
分かると思いますが、普段サバイバルゲームの
フィールドでない場所に、特設フィールドを設ける
事は並々ならぬ努力と調整が必要です。
それを実現したという事は、ユーザーと運営、
ショップが一体となった協力があったのだと思い
ます。

次回は2018年以降の動向、今現在の状況
についてアップしたいと思います。