一口ちょーだい
{2022.11.23の記事}
最近、妙に[過去の苦い記憶]が頭に浮かんできます。
「浄化して忘れちゃえぃっ!」
ってことなのでしょうけど、わざわざ掘り起こしてから完全消滅させなくてもソッと忘れたまま消えてくれたら良いのに…って気もします。
と、いうことでまた私の過去の昇華ネタです。
私の母は
「1口ちょーだい」女
です。
何なら、私や父の皿から何も言わずに1口取っていくこともあります。
こんな母の元で育っていたので、10代の頃は、レストランなど、飲食店で買った食べ物は
『友達同士で1口ずつ交換するのが当たり前。』だと思っていました。
我ながら黒歴史です。
高校を卒業してから、1人暮らしを始めたので、自分の地元とは全く違う環境で、新しい友達ができ、私はよくその友達と遊びました。
仮にA子と名付けます。
A子とは、勿論ご飯を食べに行くこともあり、私は当然のように
「1口交換しよう~。」
と言うと、A子は
「えぇよ。」
と言ったので、A子の皿から一口分貰い、
「私のも食べて~。」
とお皿を差し出したところ、A子は
「うち要らんわ。」
と、スマホポチポチ…
こんな出来事があったんです。
当時の私の心中では、
『え、交換するのが嫌なら、初めから「交換したくない。」って言ってくれたら良かったのに…。』
『何か、この返し方されると、私が卑しいみたいじゃん。』
『え、モヤる~。』
と、何とも後味の悪いモヤモヤが心に残りました。
家に帰ってから、どうにかこうにかネットを検索してみましたが、当時はなかなか的を得た内容の記事を見付けられず、
『とりあえず、1口交換はしない方が無難!』ということで、自分の中で結論付けました。
そんな出来事も忘れたような頃、また別の地域に住んでいたのですが、その当時の彼氏(仮にB男と名付けます)は
「1口交換しよ!」
を普通にしてくる人でした。
お互いに、
[1口交換ルールが当然]
のような状態でのお付き合いが続いていました。
ある日、仕事終わりのご飯デート先の飲食店で私が頼んだ商品が先に来たんです。
『B男の商品が届いてから同じタイミングで食べよう。』と思い、B男の商品が来るまで、当時の仕事の確認をスマホでしていました。
すると、B男が
「1口交換しよ!」
と言ってきたのです。
いつもなら何とも思わず、当たり前のように交換していましたが、この時は妙にその言動が[卑しく]感じられたのです。
『彼の商品がきてから一緒に食べ始めよう。』と待っている私に対して、「先に食べて良いよ!」
の一言よりも真っ先に
「1口交換しよ!」
だったことが、その日はなーんか引っ掛かったんですよね。
帰宅後スマホで調べてみると、
「1口ちょうだい、1口交換しよう、は、行儀が悪い行為なので、良い大人は避けるべき行為だと思います。」
のような内容を発見しました。
そこで初めて
「そうか、1口交換は大人として恥ずかしい行為なんだ!」
ということを私は学んだ訳です。
その後しばらくしてから、色々な事情が重なり、B男とはお別れする流れになったのですが、そのお別れと共に[1口交換ルール]ともお別れになりました。
そこからしばらくは、
「1口ちょうだい。」
「1口交換しよう。」
の概念とは縁が切れていたんです。
言われることも、自分から言うこともなく、日々は過ぎていきました。
あるときC男という彼氏が出来ました。
C男は、
「ねー、それ、1口食べたい。」
と普通に言ってくる人でした。
私は、これまでの
「1口ちょーだい」エピソード全て
を忘れ去っていたので、 またまた何も考えずに私のメニューを1口C男にあげるのが当たり前になっていきました。
後にまた色々あって、実家で過ごすことになってから、母の
「それ、1口ちょーだい。」
や、父の皿から当たり前のように無言で1口かっさらっていく様子を目の当たりにして、私は人生で初めて
「1口ちょーだい。」
に
ドン引き
したんです。
そうなってくると、C男の
「それ、1口食べたい。」
発言にもモヤモヤしたものを感じ始めました。
(C男とは現在、既に全然別の理由で破局しています。)
今の私の意見としては、
「1口ちょーだい。」は行儀が悪過ぎる
と思うので、もし今後私が子供を産むことがあれば、
●自分の子供の前では絶対に1口交換はしない
●自分の子供の前では、配偶者にも1口交換はさせない
●「1口ちょーだい。」を子供に言わせない、させない
は徹底するだろうなぁ…。
と、考えています。
私自身、A子の前で恥を自覚した経験があることから、
『自分の子供に恥をかかせたくない。』という思いもあるし、今の私には
「1口ちょーだい。」と言う人
がとても恥ずかしい人にも見えるし、教養が無い人というか、[指摘してくれる人がいなかった残念な人]にも見えてしまうので、自分の子供に対しては
「『卑しい。』と思われるような言動はあなたが損することだから、控えた方が身のためだよ…。」
位の指摘は続けると思います。
更によくよく過去のことを思い返してみれば、
『自分のメニュ~が来たぁ~〃⌒∀⌒ぅあ~い*⌒ω⌒』
と、テンション爆上がり状態の私の皿から
「1口交換しよ!」
と、私に有無を言わさず、1口分かっさらっていく母の行為が
『本当は嫌で嫌で仕方ない!』と感じていたはずなのに、
「止めて!」
と言う暇も無い、言ったところで
「いーじゃん!」
と、私の言葉が無視され続けた結果、
『勝手にしろーい。』
『別に私の皿から取られたって何も思わへんもーん。』
『ご飯とか、興味無いもーん。』
という具合で、遂には
["ご飯タイムを楽しむ心"を失っていた]
ということに気付いたのです。
本当だったら、嬉しくてテンション爆上がりのはずのご飯タイム。
を、邪魔され続けたことによって、
[ご飯タイム=無感情で過ごすべき時間]
のように、苦い意識のまま過ごしていた私に、
『ご飯タイム=嬉しい時間
にしようよ~☆』とハイヤーセルフが訴えてきているのです。
めんどくさ●>∀<
『1口かっさらっていくの、止めて!』という悲痛な気持ち、
『私の言葉を無視しないで!』という嘆きの気持ち、
『私のご飯嬉しいなぁ~!』というトキメキ、
全っ部拾い直させてくるよね、
ハイヤーセルフって!
そろそろダルい部分あるて。
でも、思い返してみれば確かに、
『何で人が楽しみにしてるご飯盗るねん!』
とか思ったこととか、
楽しみ→邪魔される→どうせ邪魔されるから喜ばないようにする
の流れで自分のポジティブセンサーに思いっきり蓋したんだ…ってこととか、
丸っきり忘れてました。
確かに、ポジティブセンサーの蓋は外した方が良いと、今の私も思いますよ。
思い出させてくれてありがとう、
ではあるけど、
相変わらずの回りくどさが、ハイヤーセルフって面倒臭いです。
話が少し脱線していきましたが、つまるところ「1口ちょーだい」がダメか、ダメじゃないかという話ではなくて、
[「1口ちょーだい」された私がどう感じてたのか]思い出さなきゃいけなかった話
だったんですよね。
実際、
『1口交換するのが当たり前。』という変なマインドコントロール状態になっていた私なので、本来なら自分が頼んだメニューを取られるのが物凄く嫌だったはずなのに、その不快感を感じないで済む様に[1口交換することに何も思わない、何も感じない]、[自分の意思を放棄した状態]のまま長い時間過ごしてきていました。
でも、本当の本当は
『自分が選んだメニューを取られるのは嫌。』だし、
『相手が頼んだメニューに興味無い。』し、
『『うわぁ、私の選んだメニュー、美味しそうッ☆』って心の底からのトキメキのまま、食事を楽しみたい。』のが、私の本当の意思なんですよ。
って、ことに、気付かなきゃいけなかったんですね。
「それ、1口ちょーだい。」
と言いながら、相手が
「良いよ。」
とも
「あげないよ。」
とも答える以前に箸を伸ばすような人
↑こういう人物って、親以前に人として、ダメでしょ!
と、私は思ってしまうのですが、皆様はどうでしょう?
『精神的に幼いのかなぁ~?』などと笑って許せますか?
10歳に満たない位の幼かった私では、
「私のご飯盗らないで!」と拒否することが出来ず、結果的に
ご飯の時間=無感情の方が楽
だと感じて、[ご飯の時間を楽しむ心]が封印されてきました。
封印したことすら忘れたまま大人になりましたが、このことに気付いてしまったので、これからはご飯の時間をちゃんとenjoyしていこうと思います。
美味しそうな物には素直に喜んで、心動かして、その分感謝を感じながらご飯を食べられるようになろうと思いました。
私の場合、ご飯以外でも
●私が喜んでいると、奪おうとしてくる
●私が喜んでいると、邪魔してくる
●私が喜んでいると、怒ってくる
などなど精神的な妨害の結果、
『楽しい!』
『嬉しい!』
『幸せ!』
など、ポジティブな感情を感じないように自ら蓋したものが多いんです。
蓋を取る作業はちょこちょこ続きそうですが、素直に、心が感じたまま反応できる人間に早く戻れると良いなぁ…と思っています。
最近は、また両親と距離を置いているので機会が廻ってくるかは分かりませんが、次回
「1口ちょーだい。」
と箸を伸ばされることがあれば、母の手をひっぱたいてでも止めさせて
「行儀悪いことするなー!!!」
って説教してみようかと思います。
まぁ、説教したところでこの人には言葉が通じない気もするんですけど、
≪2度と私のご飯は奪わせない≫
この覚悟だけは揺るがないものになりました。
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