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多言語サイトってどうデザインする?【前編】
こんにちは。デザイナーのNagumoです。
今回は、Webクリエイターさんの動画を見ていて、面白い話題が挙がっていたのご紹介しようと思います。
内容は、「多言語サイトでデザイン性は保たれるか、それとも言語に縛られるか」というものです。
単純で主流なのは、まず日本語で作ったサイトをそのまま翻訳してCSSを調整するような対応ですよね。
ただ、国によって文化がそれぞれ違うように、受ける印象や好まれるサイトデザインも違うから、別で作るべきじゃないかと話されていました。
言語による印象の違い
日本語でも英語でもアラビア語でもロシア語でも、フォントによって印象が違ってくるのは言うまでもありませんが、
同じデザインでも言語自体が変わってしまうと、印象もガラッと変わると、動画で話されています。
例えば、テーマフォレストにあるカッコいいイケてるテンプレートでも、
そのまま日本語化してみると何故かでダサくなってしまう場合があるというので・・・
英語
日本語
マラーティー語
ジョージア語
いかがでしょうか?
テキストの内容もちょっとあれですが、こうも言語で印象が変わるんですよね、なんで日本語がダサく感じるんでしょうか。
何が書かれているか読めてしまうからでしょうか?
いえ、読めないと元も子もありません。
他に、あまり使用する機会はないかもしれませんがマラーティー語、ジョージア語も入れてみました。
また日本語とは違う印象で、マラーティー語はどこか高級ホテルの予約サイトのように見えます。
ジョージア語は見慣れてなさすぎてシンプルに違和感を感じます。
SF映画の宣伝のようです。
文字のフォルムなど見た目の部分で、柔らかい感じ、硬い感じ、重い感じ、だからこのデザインには合わない、と勝手に判断してしまっているのでしょうか。
文化による潜在的な固定観念があるのかもしれません。
国によるカラーの印象の違い
動画の中で挙がっていた話をすると、その一つに中国がありました。
日本でモノクロのデザインで売っている商材を中国でも販促する際に、ビビットなパープルで出していたらしいのです・・!
中国の方は民族をアピールしたいっていうのがあって「目立ちたい」というような傾向があるから、サイトもそのような雰囲気に寄るんじゃないか、
赤、イエロー、パープルなどビビットカラーがメインで多く、白黒は話にならなかったりするそうです。
全部が全部そうではないと思いますが、中国のサイトデザインのアーカイブを見てみると、確かにトーン濃いめでコントラストも強めのサイトが多いような気がしました。
このように中国ではビビットカラーが好まれるとのことですが、
他にも国や文化によってカラーで受ける印象が異なるようで、その中でもちょっと意外だったものをピックアップしました。
■イエロー
日本:向上心、好奇心、希望、軽快、カジュアル、明るい、陽気
欧米:裏切り、卑劣、臆病
中国:いかがわしい
■オレンジ
日本:家庭的、明るい、親しみ、元気、活発
西洋:収穫、知名度
東洋:愛、幸福、謙虚、健康
ヒンドゥー:縁起が良い、神聖
■グリーン
日本:自然、新鮮、平和、協調、安心、癒し
欧米:活気、歓喜、若い、未熟、嫉妬、毒、怪物、不気味
中国:不貞
中東:禁止
ヒンドゥー:愛
■黒
日本:強さ、自信、洗練、高級感、恐怖、威圧、孤立
中東:転生、哀悼
アフリカ:年齢、成熟性、男性的
ヒンドゥー:怒り
■ピンク
日本:優しさ、可愛らしさ、か弱さ、愛情、若さ
欧米:健康、活力、極致、同性
文化によってカラーのシンボルが変わってくると思いますが、
人種による目の虹彩の違いによって、そもそも見え方が異なっている場合もあるのだそうです!
前編はこの辺で、後編では、海外でどんなデザインが好まれるかなど、ご紹介しようと思います。
今回参考にしたのは、NOT4Hというチームでクリエイターさんが集まって対談されている動画で、こちらもご紹介します。
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