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音速が遅い男

昨日、一昨日よりかは気分も落ち着いて。ようやく筆を進められる程度には心も整った。やはり不安を抱えている時に自分の内面を追求するのは危険な行為なのだなあ。

ともあれ、今なお焦りは懐にある。一人暮らしをするだけでなく東京へ行くならば100万は貯金が必要になるだろうし(少なくとも自分はハイテンション最低限金銭で無計画にやれるほどの人間ではない)、そのためには手を動かさなければならない。こんなところで立ち止まっていては、いつまでたっても、なのだと衝動がやって来て。呼吸が浅くなり、アイデアだけをひねり出し、結局形にできずに劣等感に蝕まれる。

我々は。冷静であるほうが良い。だが、現代は高速社会だ。僕のような動き出しが遅い人間は、いつだって遅れを取ってしまう。僕がそれを受け入れ、一歩を確かめながら戦えるようになれる日は来るのだろうか? おわれ

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南雲麗
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