マガジンのカバー画像

スペイン文学

5
運営しているクリエイター

#スペイン文学

【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第4章

【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第4章



Capítulo IV. De lo que le sucedió a nuestro caballero cuando salió de la venta

前章で宿屋の主人に「旅にはお金がいる」と教えられた後で、ドン・キホーテは一旦故郷に帰ることにする。その道中でいろいろな人に出会うのだが、だいたいドン・キホーテの側から無謀に突っかかり、喧嘩を売り、相手を困惑せる。そうして、本章の終盤でと

もっとみる
【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ」第3章

【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ」第3章



Capítulo III. Donde se cuenta la graciosa manera que tuvo don Quijote en armarse caballero

まだ冒険の序盤の序盤・第3章。ドン・キホーテに一国の城主だと思われている宿屋の主人。彼は主人公の思いつきの騎士叙任式に付き合わされ、めちゃくちゃ適当なラテン語を呟いて彼を遍歴の騎士にしてあげる。もともとドン・キホ

もっとみる
【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ」第2章

【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ」第2章

Capítulo II. Que trata de la primera salida que de su tierra hizo el ingenioso don Quijote

一晩で兜と槍と脳内ヒロインを準備した「行動の人」ドン・キホーテ、いよいよ冒険に出発します。ラ・マンチャの荒野を照らす灼熱の太陽。正気な人の脳味噌なら溶けてしまうほどの暑さでしたがドン・キホーテにはもうその脳味噌がない

もっとみる
【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第1章

【4コマ読書記録】『ドン・キホーテ』第1章

17世紀スペインが産み出した大傑作『ドン・キホーテ』。なんと世界で一番売れている小説とも謳われています。日本国内では「ドンキ」といえば某量販店を思い浮かべる方も多いと思いますが……。稀代のエンターティナー、作者セルバンテスの文章の面白さは、以前にこの小説の序文を読んだ感想でも書きました:

以降、原文(スペイン語)と翻訳(新潮社・荻内勝之版)の対訳読書を少しずつ進めています。1章を読み終えるごとに

もっとみる