名前を「氏」で呼ぶのは失礼にあたる?カンボジアの独特な氏名制度——特別講座開催
名古屋大学大学院法学研究科と法政国際教育協力研究センター(CALE)は2023年12月19日、日カンボジア友好70周年を記念して、特別講座「キミの名は?-カンボジアの氏名に関する法令と慣習-」を開催しました。
講師を務めた傘谷祐之先生(法学研究科・CALE 特任講師)は、カンボジアの法令や慣習について報告。 “カンボジアでは『氏』で呼ぶのは失礼にあたる”、“同じ家族であっても『氏』が異なる場合がある”といった一例を挙げると、参加者の皆さんは日本と異なるカンボジア特有の氏名制度に驚きの様子でした。
このほか、法学研究科とCALEがカンボジアで取り組む法整備支援や法学教育支援、グローバル人材の育成といった取り組みも紹介しました。
名大のカンボジア留学生でつくる「在名古屋カンボジア留学生会(CSAN)」は、幸田町のお祭り参加などを通した市民交流や、研究成果発表会など1年間の活動を報告しました。幸田町の小学校への訪問では、国の文化を伝える授業を実施したり、カンボジアの伝統舞踊「アプサラ」を披露したりしました。ほかにも、カンボジアは雪が降らないことから、冬には御在所岳へスキーに出かけるなど、日本の四季を感じるイベントにも参加しているとのこと。名大で法学を学びながら、日本文化も楽しむ学生の前向きな姿勢がとても印象的でした。
名古屋大学 法学部 ホームページ
https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
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