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10月3日を「糖鎖(とうさ)の日」に制定――啓発活動にも注力、名大・岐大 糖鎖生命コア研究所

2024年10月3日10時3分、一斉にクラッカーを鳴らして祝福!

名大と岐大が連携する糖鎖生命コア研究所(iGCORE)は3日、東山キャンパスで「糖鎖の日」の制定記念イベントを開きました。
iGCOREに所属する研究者や職員がNIC館「IdeaStoa」に集い、午前10時3分、一斉にクラッカーを鳴らして記念日の制定を祝い、日本記念日協会から正式な登録証を授与されました。

日本記念日協会から登録証を受け取るiGCOREの門松健治所長(右)

 糖鎖は私たちのあらゆる細胞の表面を覆っていて、細胞と外界(他の細胞や病原体など)とのコミュニケーションを制御する役割を果たしています。たとえば、免疫や神経の機能、老化、また感染症、がん化、認知症など、多くの生命現象や疾患に密接に関わることが知られています。

糖鎖は糖が鎖のようにつながった構造の生体物質。植物細胞の細胞壁の主成分で、地球上で最も豊富なバイオマスであるセルロースも糖鎖の1つ

 糖鎖はゲノム、タンパク質と並び、生命にとって大切な3つの“鎖”の1つとされている一方、その名前や存在を知る人が少ないのが実情。記念日制定を通じ、世の中に少しでも糖鎖について知ってもらいたい考えです。
制定イベントでiGCOREの門松健治所長は「紙は糖鎖でできている。タミフルも糖鎖(に働きかける)。血液型も糖鎖(で決まる)」と紹介し、糖鎖が私たちの身近な存在であることを例示しながら「研究成果を世に出していくことに加え、糖鎖そのものを知ってもらい、なじむものにしていきたい」と、今後のPRに意欲を示しました。

制定イベントでスピーチする門松所長と発案者の大塚さん(右)

「糖鎖の日」の制定は、当時iGCOREに所属していた名大職員の大塚宗さん(現・研究協力部)の発案がきっかけ。
「10月3日を語呂合わせで、とう(10)さ(3)の日としてPRしたらどうかと、ほとんど冗談で発案した」と話す大塚さんは「iGCOREは日本を代表する研究拠点。糖鎖は世界を変えるキーワードになる!」と、今後の研究活動に期待を寄せています。

iGCORE関係者らが「糖鎖」の模型を囲んで写真撮影!

糖鎖生命コア研究所(iGCORE)

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