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個性的なアイデアが集結!――Tongaliアイデアピッチコンテスト開催

名古屋大学と東海地区を中心とした大学が参画する起業家育成プログラムTongaliは11月9日、アイデアピッチコンテスト2024の決勝戦を名古屋市のなごのキャンパスで開催しました。
書類審査・準決勝を通過した14チームと、今夏に愛知県・Station Ai㈱と共催したSTAPS(すたっぷす)でTongali賞を受賞したチームの計15チームが出場し、日常の困りごとや世の中を良くするためのアイデアを3分間でプレゼン。「大学にウォーターサーバーを設置したい」、「友だちとセルフネイルを一緒に楽しめる場所を作りたい」、「ネットいじめやSNSでの誹謗中傷をなくしたい」など、学生ならではのアイデアが飛び出しました。

審査委員長を務めた佐宗章弘 副総長(学術研究・産学官連携推進本部 本部長)は
「ハッとするようなアイデアに期待する」とあいさつ

最優秀賞に選ばれたのは、「若手音楽バンドとマネジメント事務所の健全なマッチング」というアイデアを発表した「ALTERAGE」。発表した田口朋暉さん(南山大学3年)は学生ながら音楽イベントを主催しているほどの音楽好き。ロックバンドとマネジメント事務所のミスマッチが若い才能を潰している可能性があると分析し、リバースピッチの実施でマッチングさせるアイデアを考案。「名古屋をロックスターが生まれる街にしたい!」と熱い気持ちを会場に伝え、審査員の心をつかみました。人を惹きつけるプレゼン力の高さと独創性が評価されました。

舞台上で堂々とプレゼンした田口さん

本学から出場した生命農学研究科2年の太田開さんは、がん患者など栄養補給が難しくなった人向けの食品開発を発表。自身の家族が闘病時にどんどん痩せていく様子を目の当たりにしたことで、その必要性に着目したという太田さんは高カロリー・高タンパクのアイスクリームを開発して「闘病中の方に食事を楽しんでもらいながら、生きる活力を取り戻してもらいたい」と、ビジョンを語りました。

マルトデキストリンとタンパク質(アミノ酸)を配合する
高栄養価のアイスクリームを考案した太田さん

今年は過去最多となる184チームが予選にエントリーし、その数は昨年の2倍(2023年は92チーム)。起業を目指す学生からの注目度の高まりを感じさせました。
審査員を務めた、なごのキャンパスの企画運営プロデューサー粟生万琴さんは「Tongaliが始まった当初は“アントレプレナーシップ教育”という言葉さえ知られていませんでしたが、今は多くの方に認知されていると感じます。この地域から世界に羽ばたくリーダーを生み出していきたい」と抱負を語りました。

なごのキャンパス企画運営プロデューサー 粟生万琴さん
Tongali賞を受賞した6チーム

Tongali アイデアピッチコンテスト2024決勝戦「Tongali賞」
・最優秀賞…ALTERAGE(代表者/南山大学 田口 朋暉)
テーマ:名古屋を「若手バンドの売れる街」に
・優秀賞…パラ花火実行委員会(1名)(代表者/神戸市立友生支援学校 直川 芙玖子)
テーマ:社会的障壁の解消×施設の有効活用「パラ花火」のご提案
・3位…GIVELOVE(代表者/岐阜大学 北川 愛子)
テーマ:GIVELOVE~困ったシニアとその家族と、大学生をつなぐ見守り・お手伝いサービスで、温かなつながりを~
・4位…キックAI教室プロジェクト(代表者/東京農工大学 髙橋 璃音)
テーマ:いつでもどこでもキックAI教室 -手軽に憧れのコーチのアドバイスを再現するAIシステム-
・同率5位…HeartSprout(代表者/沼津工業高等専門学校 釼持 登生)
テーマ:傷つけ合いのないSNSを創り出す -Aiyou-
セルフ²ネイル(代表者/名古屋市立大学 櫻井 望宇)
テーマ:非日常的な世界観で、セルフネイルを好きな人と好きな時に気軽にできるサービス

Tongali ホームページ
https://tongali.net/

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