「緑陽社って印刷きれいだけどお高いんでしょ?」と言う方へ。お得に印刷できる方法まとめ
こんにちは、いつも緑陽社で同人誌を刷っている者です。今日は表題のお話をしたいと思います。
緑陽社といえば、製本が非常に美しい、特殊製本が得意、受付の対応が丁寧など、同人界隈ではとても有名な印刷会社です。
先日のコミケで刊行された羽海野チカ先生の同人誌「黄昏の王国 Lostbelt No. 6 : Fae Round Table Domain, Avalon le Fae」の特殊装丁を請け負ったのも緑陽社だと話題になりました。
ただ、緑陽社を利用したことがない方の中には「いくら印刷がきれいと言っても、その分印刷費がお高いんでしょう…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
個人的な所感としては、確かに装丁を盛れば高くなるものの(それはどこの印刷会社でも同じですね)、プランをきちんと選べばそこまで高くならないように思います。
じゃあ、どういうプランにすればいいの? ということで、さっそく緑陽社でお得に同人誌を作る方法を紹介していきます。
※ この記事に記載されている情報は2022年8月28日時点でのものになります。実際に検討される際は最新情報をご確認ください。
割引をMAXにしよう
緑陽社には各種割引が存在し、割引を組み合わせることで最大40%の割引を受けることができます。ここの割引は必ずMAXにしておきましょう。
早期割引(30%オフ)とアンソロ・総集編・再販割(10%オフ)を使って40%オフにするケースが一般的かもしれません。私はWEB再録本を出すことが多いので、こちらの組み合わせをよく使います。
一次創作畑の人であれば、早期割引(30%オフ)とCOMITIAバックアップ(5%オフ)で35%オフとかもいけますね。
ちょっと変わったものとしては、月替わり割(5%OFF)というものがあります。
指定された季節のアイテムが表紙に落とし込まれていれば5%オフ!という割引なのですが、お題がいつもちょっと癖があって面白いです。9月のふわもこ割とか、10月の闇落ち割とか……。
特色2色刷りという選択肢
私はいつも文庫サイズの小説本を作るので、プランは「小説本セット」を選択しています。
40%オフで見積もりを出してみると、思ったよりも安く感じると思います。例えば、最低部数の30部+余部サービス10部で合計40部、文庫サイズ100Pの本だとすると1冊1000円以内に収まるはずです。もちろん部数が多くなればなるほど安くなります。
ただ、表紙をカラーにした場合、部数にもよりますが大体プラス2万円ぐらい加算されます。そうなるとかなり印刷費が嵩んでくるので、このセットの基本プランである「一色刷り」、もしくは「二色刷り」を選択することをおすすめします。
どちらもお願いしたことがありますが、特色二色刷りはめちゃくちゃオシャレな感じに仕上がります。金額は少し加算されますが、100部の場合でも2000円ちょっととかなりお安い価格です。
二色刷り原稿の作り方については、緑陽社が公式で出しているマニュアルがあります。調べると情報もそれなりに出てくるので、凝ったものにしなければそこまで難しくないと思います。ぜひ検討してみてください。
特色印刷におすすめの紙、色刷インク
特色印刷の紙とインクは、組み合わせによって刷り上がりが変わります。こういう感じでやってみたいけど、色はどう出るかな……? と思ったら、まず印刷会社に相談してみてください。
個人的にオススメしている特色インクはシルバーとゴールド。普通のカラー印刷にはないメタリックなカラーでとってもオシャレです。
ゴールドまたはシルバーを二色刷りにして他の色と合わせてもいいと思いますし、以前問い合わせた際に「ビオトープGA-FS ミッドナイトブルー 170kg」や「ビオトープGA-FS ベリーレッド 170kg」のような濃い色の紙にシルバーやゴールドを乗せるとインクが映えます、と教えていただいたことがあり、濃い色の紙にメタリックカラーを一色刷りでバーンと載せるのもかっこいいな……と思っています。
また、蛍光ピンクや蛍光オレンジ、蛍光グリーンなどの蛍光カラーなども素敵ですね。特色インクって本当にかわいい仕上がりになるので大好きです。
用紙については「キュリアスIR ホワイト 206.5kg」を使うことが多いです。紙の表面に細かなラメが入っていてかわいい&カバーなしにも耐えうる厚さなのがポイント。表紙はもっと薄い方が読みやすい! という声もあると思うので、ここらへんは好き好きかも……。
お得なフェアを賢く使う
せっかくなら多少加工もしたい、けれど予算はあんまりない……という方、安心してください。緑陽社さんにはお得なフェア(キャンペーン)が山ほどあります。
現在開催中のフェアは以下のフェア一覧ページでチェックできます。
個人的に一番いいな〜と思ったのは、早めの入稿で本文色刷オプションが無料になるフェア(カラーセット・色刷表紙セットが対象)。
選べる本文色刷は5種類。ブルーブラックとかめちゃくちゃおしゃれでいいですよね。入稿を早めにできる&カラーセット・色刷表紙セットの方はぜひチェックしてみてください。
無料といえば、正方形本加工無料フェアが10月から始まります。
価格は無料、締め切りも表紙・本文ともに1日伸びるだけ。正方形本チャレンジしたいんだよな〜と思っていた方はこのチャンスにぜひ!
また、現在開催中のイタリアフェアでは、色刷表紙の刷り色に「基本色 オリーブドラブ」を選ぶと、2色刷り加算料金が無料になります。
10月納品分から開催のフランスフェアでは、「タント L-50(フランボワーズ)180kg」と「タント P-66(ピスタチオ)180kg」の色刷り表紙用紙が加算無料になります。
一次創作畑の方なら、COMITIA・J.GARDEN限定特典として、色上質遊び紙7色が無料!(900部まで・前のみ)というのもあります。
以上、無料のプランをザッと列挙しましたが、全面箔押しフェアやメリーマリーフェアなど、豪華な加工をいつもよりお得な価格で提供しているフェアもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
緑陽社でお値打ちに印刷をするのなら、40%の割引を受けた上で、特色一色もしくは二色刷り表紙、そしてお得なフェアを適度に追加する……という形になると思います。
緑陽社の公式サイトには自動見積もりのページがあるので、〆切含めある程度確認できます。部数やページ数など、条件によって価格がかわってくるので、ぜひ見積もりを出してみてください。
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