【5/27 #日めくりクラシック音楽 】今日はイタリアのヴァイオリニスト・作曲家、ニコロ・パガニーニの命日(1840年):無伴奏バイオリンのための24の奇想曲
こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1840年5月27日が命日であるイタリアのヴァイオリニスト・作曲家、ニコロ・パガニーニの無伴奏バイオリンのための24の奇想曲をご紹介します。
ニコロ・パガニーニとは?
ニコロ・パガニーニ(1782年10月27日 - 1840年5月27日)はイタリアのヴァイオリニスト、ヴィオリスト、ギタリストであり、作曲家である。特にヴァイオリンの名手としてヨーロッパ中で名声を獲得した。
生地ジェノバおよびパルマでバイオリンや作曲を学ぶ。幼少時から天才ぶりを発揮、10代なかばで北イタリア各地を演奏旅行し名声を獲得したが、1801年突然演奏活動をやめた。
1805年ルッカの宮廷に招かれ、その後演奏旅行も再開した。健康上の理由で5年間にわたり活動を中断したのち、ヨーロッパ各地へ演奏旅行し、28年のウィーン、29年のベルリン、31年のパリやロンドンにおける演奏は、かつて例をみないほどのセンセーションを巻き起こした。
また波瀾に富んだ生活、名声、当時他に例をみない独特な演奏法により、多くの伝説的なエピソードを生んだ。32年ごろから健康悪化、しだいに演奏から退き、40年ニースで没した。
パガニーニは演奏の際技巧を秘術的に隠す演出をし、弟子をほとんど育成しなかったため、その奏法は後世に伝わらなかった。彼は楽器の表現力の極限まで用いようとし、そのために特別な調弦法、左手によるピッチカートなどを採用、また極端な音域も使った。
運弓法も、すばやいスタッカートや、それにレガートを組み合わせるなど、多様な演奏方法が工夫された。彼は弦の1本を外したまま演奏会を行うなど、曲芸的な演奏も披露した。パガニーニの演奏と強烈な表出力は同時代の作曲家に強い刺激を与えた。
彼の技巧や表現法は彼自身の作品、とくに『無伴奏バイオリンのための24の奇想曲』に集約されている(このなかの旋律によりシューマン、リスト、ブラームスはピアノ曲を編・作曲している)。ほかに6曲のバイオリン協奏曲(第2番の第3楽章「鐘」La campanellaが有名で、リストはこの主題によりピアノ独奏曲をつくっている)、彼の好んだギターのための作品などを残している。
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ニコロ・パガニーニ:無伴奏バイオリンのための24の奇想曲
24のカプリースとも言う。無伴奏曲であり、ヴァイオリンの重音奏法や、視覚的にも演奏効果の高い左手ピッツィカートなど強烈な技巧が随所に盛り込まれた作品であるため、ヴァイオリン演奏家からは難曲として挙げられている。
1800年から1810年頃にかけてジェノヴァ(正確な場所は不明)で作曲され、その10年後の1820年にミラノで「作品1」としてリコルディ社から出版された。作曲の動機については不明ではあるが、ピエトロ・ロカテッリやピエール・ロードなどのフランコ・イタリア派作曲家たちからの影響がみられる。
パガニーニが好んだハーモニクスはこの曲集ではなぜか用いられず、舞曲や行進曲のリズムの使用、バロック音楽やジプシー音楽からの影響、ヴェネツィアの舟歌からの引用やギターのトレモロの模倣など、多くのヴァイオリン曲の中で特異な魅力を放っている。
ハンガリー出身の音楽家であるフランツ・リストは、パガニーニの演奏技巧のもつ音楽の可能性に触発され、ピアノ独奏用に第1・5・6・9・17・24番を編曲している(『パガニーニによる大練習曲』)。
リストと同時期に活躍したドイツの音楽家であるロベルト・シューマンもまた、第2~6・9~13・16・19番をピアノ独奏用に編曲した(『パガニーニの奇想曲による練習曲』『パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲』)ほか、第24番を除く23曲をピアノ伴奏付きの作品として編曲している。
その他にも、第24番をもとにヨハネス・ブラームス(『パガニーニの主題による変奏曲』)、セルゲイ・ラフマニノフ(『パガニーニの主題による狂詩曲』)など多数の作曲家が奇想曲第24番の主題を基にした変奏曲を書いている。
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