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【6/2 #日めくりクラシック音楽 】今日はイギリスの作曲家エルガーの誕生日(1857年)~エニグマ変奏曲~

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1857年6月2日が誕生日である、イギリスの作曲家サー・エドワード・ウィリアム・エルガーの代表曲、エニグマ変奏曲をご紹介します。

サー・エドワード・ウィリアム・エルガーとは?

サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(1857-1934)は、イギリスの作曲家・指揮者。「イギリス音楽のルネサンス」と呼ばれる時期の代表的作曲家の一人で,第1次世界大戦後は室内楽の作品を多く書いている。

イングランド中部のウースター近郊に生まれる。16歳のとき,父の意志でロンドンの弁護士事務所で働くが,楽器商兼オルガン奏者の父に手ほどきを受け,ほとんど独学でピアノや弦楽器,楽理を習得。父の後を継いで生地の教会のオルガン奏者を務めたのち本格的な作曲活動に入る。

1889年には、キャロライン・アリス・ロバーツと結婚。婚約の贈り物として、エルガーはヴァイオリンとピアノのための小品『愛の挨拶』を彼女に捧げた。アリスの勧めに従って、彼はよりイギリスの音楽の中心に近いロンドンへと移り住み、作曲に専念するようになった。

1890年代、エルガーは主にミッドランズで催される大きな合唱祭のための作品により、次第に作曲家としての名声を確立していった。

1899年、42歳になったエルガーが作曲した『エニグマ変奏曲』が、ロンドンでドイツの指揮者ハンス・リヒターの指揮により初演され、成功する。

続く合唱曲《ジェロンティアスの夢》(1900年)はR.シュトラウスに称賛され,以後,パーセルの死後2世紀にわたる空白期にあったイギリス作曲界復興の旗頭となった。

作品はロマン派の様式を受け継ぎ,H.リヒターに献呈された《交響曲第1番》(1907年−1908年),《同第2番》(1903年−1911年),《チェロ協奏曲》(1919年)などの代表作のほか,行進曲《威風堂々》第1番や管弦楽曲《愛の挨拶》が広く親しまれている。

1904年(47歳)にナイト、1931年(74歳)準男爵に叙されている。1924年からは国王の音楽師範を務めた。

サー・エドワード・ウィリアム・エルガー:エニグマ変奏曲

『独創主題による変奏曲』、通称『エニグマ変奏曲』または『謎の変奏曲』作品36は、エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための変奏曲である。

『エニグマ変奏曲』の作曲のきっかけは、ヴァイオリンのレッスンを終えて帰宅したエルガーが、夕食後にピアノで何気なく思いついた旋律を弾いているときであった。

即興的な旋律の1つが妻キャロライン・アリスの注意を惹き、「気に入ったのでもう1度繰り返して弾いてほしい」と頼まれた。エルガーは妻を喜ばせるために、その主題に基づいて、友人たちを思い浮かべながら「あの人だったら、こんな風に弾くだろう」と即興的に変奏を弾き始めた。これを管弦楽曲に膨らませたものが『エニグマ変奏曲』となった。

出版に際して「エニグマ」を付記することをエルガーも認めた。本作品は「描かれた友人たち」に献呈されている。

1898年から1899年にかけて作曲され、1899年にロンドンで初演された。この作品の成功によって、エルガーの名前は世界的に知られるようになった。

『愛の挨拶』、行進曲『威風堂々』第1番・第4番やチェロ協奏曲 ホ短調と並んでエルガーの代表作品の一つであり、管弦楽のために作曲された単独の変奏曲のうちでは、ブラームスの『ハイドンの主題による変奏曲』や、ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』と並んで重要でもある。

なお、この変奏曲は管弦楽曲として知られるが、エルガー自身によるピアノ独奏版もある。

エルガー:ニムロド(エニグマ変奏曲)(ピアノ独奏版)

エルガー関連記事:2/23 エルガー命日(1934年)~行進曲「威風堂々」

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