76. スポーツ戦術の巧みさを、情報科学で魅せる
先日、フロントラインでは、スポーツの「戦術」の研究紹介動画を公開しました。
スポーツで勝つために必要な”戦術”。実は、個人の”スキル”ともチームの”戦略”とも違うようです。
「戦術とは、フィールドの中で相手と争ったり、味方と協力したりするチームプレーを指します。サッカーやバスケットボールなど、相手がいる競技では、完璧な作戦が立てられると、それを打ち負かす新たな戦術が生まれます。戦術に唯一の正解はありませんが、どんな動きをすると成功確率が高まるか、過去のデータから定量的に評価できるのではないかと思うんです。」
そう話すのは、動画に出演していた情報学研究科の藤井慶輔准教授です。
スポーツが大好きで、幼い頃からバスケットボールを続けてきた藤井准教授は、プレイヤーやコーチの経験から「スポーツのうまさ」を数値で伝える技術の開発に取り組んでいます。
好きなスポーツを研究という形で仕事にした背景には、スポーツをする人、観る人、指導する人に役立つ技術を提供することで、スポーツをもっと楽しくしたい、スポーツにまつわる課題を解決したいという思いがありました。動画では伝えきれなかったその思いを、インタビューでたっぷりと伺いました。
ポッドキャストでお聞きください♪
スポーツの戦術の巧みさを数値化して客観的に評価するという技術。スポーツがうまくなりたい人、効果的なスポーツ指導を目指している人にとって、チェックしておきたい研究ではないでしょうか?今後、藤井准教授が力をいれていくと意気込む成果の応用に、期待が高まります。
(トップ画像:ideadesign/Shutterstock/インタビュー・文:丸山恵)
◯サイエンストーク開催のお知らせ
ポッドキャストや動画で紹介している研究について、オンラインイベントで藤井准教授がより詳しく解説します。ぜひご参加ください。
■タイトル:スポーツ戦術をAIのデータ解析で評価する
■日時:2022年11月8日(火)19:00~20:00
■申込みはこちらから
◯関連リンク
・藤井慶輔准教授HP
・Sports Behavior Group(名古屋大学 情報学研究科 Behavior Signal Processing Lab)