名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部

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  • 名大URA通信

    名古屋大学のURA(リサーチ・アドミニストレーター)が、学内の教職員向けの情報を、月1回発行します。

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    名大の学生や研究者のみなさんがつくる研究紹介コンテンツを掲載しています。こちらで研究や活動を紹介したい名大のみなさん、学術・産連本部 情報発信ユニットまでメールでご連絡ください! outreach*t.mail.nagoya-u.ac.jp (*を@に変えてください)

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    名古屋大学のURA(リサーチ・アドミニストレーター)が、名大の最近の研究の話題を、柔らかめのトーンでお届けします

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【名大URA通信】vol.53「共同研究というツールでお役に立ちたい」

[1]【URAコラム】「共同研究というツールでお役に立ちたい」 ー大学まで岐阜で過ごした後、関西で長くお仕事をされて、昨年東海圏に戻ってきたんですね。 ー(大地)はい、地元は陶器産業の街でしたので、学生時代はセラミックという言葉に惹かれて無機材料の研究室を選びました。自身の研究で磁性元素を扱っていましたので、結局「磁器」ではなく「磁気」の仕事に就くことになりました(笑)。  会社での最初の仕事は磁気記録媒体の開発でデジタル化の到来時期でもあり、デジタルビデオテープのトラ

    • 第109回名大カフェ☕がんとのいたちごっこはなぜ起こる?―根源に潜むがんの強靭な生存戦略―

      2024年10月4日(金)に第109回名大カフェ「がんとのいたちごっこはなぜ起こる?―根源に潜むがんの強靭な生存戦略―」をオンライン(zoom)で開催しました🧐。なんと100名以上の方がご参加くださいました‼今回のゲストは名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞免疫学 助教の加藤 真一郎さんです。 今回は、加藤さんに「がん」とはなにか、再発するとはどういうことなのかについてお話いただきました🧐。加藤さんはがんという敵を徹底的に調べ、がんの耐性や再発の種となるモノを突き止めた上

      • ダークマター裁判、審理するのはあなたです

        宇宙開発が進む今、未解明の宇宙の謎が争点となる裁判が起きてもおかしくないのではないか…。例えば、宇宙貨物船が原因不明の蛇行、輸送費の上乗せ、責任を負うのは誰…? そんなまだ見ぬ問題をものがたりの形で提起するのは、名古屋大学サイエンス裁判所(有志グループ)。まずは読んでみてください。こんなお話です↓ 宇宙貨物船「ぷれやです」の蛇行作・北口雅暁 (素粒子宇宙起源研究所 准教授) ぷれやです船長のヤマナカ・ノリオは、刻々と報告される自船の座標を見ながら、首を捻った。 「どう

        • 大学が裁判ドラマ制作?弁護士教員が語るその舞台裏とは

          ↓名大で、「民事訴訟」をドラマ仕立てに描いた動画が制作されました。 本編はこちら(制作:PSIMコンソーシアム) お金の貸し借りを巡る民事裁判を疑似体験でき、結構考えさせる内容に仕上がっています。でも、なぜ大学が裁判ドラマを作るの?と思いませんか。その舞台裏を、制作に携わった上松健太郎さん(法学研究科 准教授/実務家教員)に聞きました。 ── プロの役者さん演じる本格的な動画ですね!なぜドラマを制作しようと…? もともとは、本を作るところから始まりました。法科大学院と

        【名大URA通信】vol.53「共同研究というツールでお役に立ちたい」

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          魅惑的な分子のチカラを伝えたい!!  ~MoleQrious!の活動~

          研究のワクワクを世界に発信する、そんなアツ~い学生さん達の活動チームがあると聞きました。名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)内の学生さん達で結成されているアウトリーチチーム、その名もMoleQrious!🙂。チームを運営されているのは、名古屋大学の三宅恵子さん(WPI-ITbM 特任講師)です。今回はMoleQrious!に参加されている大学院生の方々にお話を伺いました。 ──現在何名ほどの学生さん達がご参加されているのですか? (三宅さん)

          魅惑的な分子のチカラを伝えたい!!  ~MoleQrious!の活動~

          筋肉の三次元培養に見惚れました~工学技術を用いた食品成分の機能評価~

          この小さいモノ、なんだと思いますか?? 透明で柔らかいプニプニしている、シリコーンの一種の素材でできている コレはマイクロデバイスと呼ぶのだそうです。これをどのように使うのか🧐 こんな風にプレートに埋めて使うのです。 で、結局、なんなのか??🧐🧐🧐 「このマイクロデバイスを用いて、三次元培養の筋組織が作れます。」 そう穏やかにお話くださったのは、名古屋大学の清水 一憲さん(工学研究科 准教授)です。清水さんのご専門は生物工学。より生体に近づけていけるようなデバイスの開

          筋肉の三次元培養に見惚れました~工学技術を用いた食品成分の機能評価~

          名古屋大学総長が求める研究のアリカタとは…??

          私たちKMISCTがこのポッドキャスト企画を企画した時に、目標にしていた"12回目"がついに公開となります…!その記念すべき12回目のゲストは、名古屋大学総長の杉山直さん。 杉山さんは、2022年から名古屋大学の総長をされていますが、それ以前は観測に基づく宇宙論の研究者として活躍してこられました。(参考:名古屋大学宇宙論研究室)。 今回のポッドキャストでは、宇宙論を取り巻く「観測のビッグプロジェクト化」、また、「名古屋大学全体を支える『総長』を努める心構え」そして「どこで

          名古屋大学総長が求める研究のアリカタとは…??

          見たことない! 磁気式、非接触で動くネジ誕生

          名古屋大学で、こんなネジが開発されています。 ネジというと、ものを固定するための道具を想像しがちですが、世の中には送りネジというタイプのネジも存在します。送りネジは、回転運動を直線運動に変換するためのネジです。固定するのではなく、機械の部品を動かすために使われます。 名大で開発中の送りネジの一番の特徴は、磁石の力で動かす磁気ネジである点。なぜ磁石? 研究を行う部矢 明さん(工学研究科 准教授)に聞きました。 ── 磁気ネジというものがあるんですね。古くから使われているも

          見たことない! 磁気式、非接触で動くネジ誕生

          「世界をベクトルで表現したい」──OpenUASが描く都市の新たな姿

          名古屋大学の河口研究室と株式会社ブログウォッチャーさんが、こんな地図を描けるツールを発表しました↓↓ 「あぁ、よくある土地利用マップね」と思うかもしれません。自治体が定めた農地、住宅地、商業地などの区分で色分けされた地図ですね。でもこれは違います。いつ、どこに人がいるかという滞在情報をもとに描かれた地図です。 この少し変わった都市の眺め方を可能にするのが、今回紹介するOpenUAS(Open Usage of Area with Stay information)。人の滞

          「世界をベクトルで表現したい」──OpenUASが描く都市の新たな姿

          【名大URA通信】vol.52「労をとってでも相談しようと思ってもらえる存在に」

          [1] 【URAコラム】「労をとってでも相談しようと思ってもらえる存在に」 ー名大に着任して10年、主にどんな業務を担当されてきましたか? ー(塩崎)前職がTLO(Technology Licensing Organization;技術移転機関)だったこともあり、最初は産学協同研究講座や企業からの技術相談窓口など産学連携寄りの業務を担当していました。その後、研究資金獲得支援や、OPERAやCOI-NEXT等のプロジェクト支援も経験しました。2年前に「研究支援・人材育成部

          【名大URA通信】vol.52「労をとってでも相談しようと思ってもらえる存在に」

          抑制と興奮のバランスが重要です~音の識別能力のナゾ~

          動物が自らの子孫を残すためには、異性に好まれることが必須です😊。そのために、「求愛」と呼ばれるアピールをします。クジャクのように派手な装飾を見せびらかすものや、カエルやコオロギのように鳴き声で雌を呼び寄せるもの、そのアピール方法は実に多様です。 では、これは・・・?? 👇👇👇👇👇 動画提供:名古屋大学 大学院理学研究科 石川由希 講師 何の音か分かりますか? これは、ショウジョウバエのオスが発する求愛歌です。私には何かが動くような音にしか聞こえないのですが、メスはなぜこの

          抑制と興奮のバランスが重要です~音の識別能力のナゾ~

          金属ナノワイヤ、イオンビームより原理を極めたい

          目に見えないほど細いのに、驚異的な強度を持つ不思議な材料が注目されています。金属ナノワイヤです。製造技術が確立しておらず、実用化には至っていませんが、研究が進む中、名古屋大学の研究チームがイオンビームを使って正確に作ることに成功しました。 「でも、イオンビームじゃないとできないってわけではないんですよ。」 そう話すのは、研究メンバーの木村 康裕 さん(工学研究科 助教/現・九州大学 准教授)。イオンビームという響きがカッコよくて、ついついイオンビーム推しなのかと思いきや、

          金属ナノワイヤ、イオンビームより原理を極めたい

          ちょっぴり数奇(すき)で乙(オツ)な研究の眺め方

          今年も日本の研究者がイグ・ノーベル賞を受賞しました。ドジョウの生態からヒントを得て「動物のお尻には呼吸する能力がある」ことを発見したそうです。 さて、9月7日に開催した第108回名大カフェのゲストは、デンキウナギを初めユニークな魚類研究で知られる飯田敦夫さん(名古屋大学大学院 生命農学研究科 助教)です。『報道』と『論文』との違いを感じながら、人を笑わせつつ考えさせる過去のイグ・ノーベル賞の研究を眺めてみたいと思います。 「数寄」で「乙」な研究者飯田さんは、「へうげもの」

          ちょっぴり数奇(すき)で乙(オツ)な研究の眺め方

          第107回名大カフェ☕メダカの巧みな生存戦略〜季節の変化に適応するしくみ〜

          2024年8月29日(木)に第107回名大カフェ「メダカの巧みな生存戦略〜季節の変化に適応するしくみ〜」をオンライン(zoom)で開催しました🐟。今回のゲストは名古屋大学高等研究院/大学院生命農学研究科YLC特任助教中山友哉さんです。 今回は、中山さんにメダカが季節の変化に適応するしくみについてお話しいただきました😊。メダカは季節を感知して生殖腺のサイズを変えるだけでなく、冬には人でもあるような「うつ病」のような状態になるようです。とても賢いメダカの生存戦略に脱帽でした。

          第107回名大カフェ☕メダカの巧みな生存戦略〜季節の変化に適応するしくみ〜

          【名大URA通信】vol.51「名大は宝石箱。キラキラした技術がいっぱいある」

          [1]  【URAコラム】名大は宝石箱。キラキラした技術がいっぱいある ー特許庁って、日々書類を精査して特許審査をしている「静的」イメージなのですが、菅原さんは違う雰囲気を漂わせてますね。 ー(菅原)審査業務だけを見るとそういうイメージかもしれませんが(笑)、私のキャリアの半分は知財支援制度や国際調和などの知財行政で、「動的」な企画業務も多いんですよ。 ー海外にも赴任されてたんですね。 ー(菅原)2年間の英国留学と、3年間のインド・ニューデリー駐在を経験しました。特

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          遺伝子ビッグデータが明かす、赤くなるのに飲める人の不思議

          お酒を飲むと赤くなる人は、食道がんのリスクが高い──。 以前から言われていた飲酒に関わる遺伝要因や病気のリスクについて、今年1月、日本の研究グループ(愛知県がんセンター主導)から新たな研究成果が発表されました。 身近なテーマで、国内のニュースサイトでも話題になりましたが、 「お酒に弱い体質の方がほとんどいない欧米諸国からも、結構注目されたんですよ」 データサイエンティストとしてこの研究に参加した中杤昌弘さん(医学系研究科 准教授)は話します。 いくつもの遺伝要因の組

          遺伝子ビッグデータが明かす、赤くなるのに飲める人の不思議