私の魚料理の仕方【コチ編】
このお魚はなんでしょう?
正解はマゴチです🐟
私の地元では『コチ』と呼びます。
夏頃に釣れる、きすを好んで食べる魚です
砂に擬態し通りかかった魚を食べるため
通常の回遊魚とは違い頭と腹の身が締まっているのが特徴
ヌメリのある魚なのでぬめり取りが必要な魚です。
背びれの骨は固く鋭利なため頭から撫でるようにヌメリを取ってください。
その際にこんか(もみがら)を使うと便利です!
精米機の後ろに貯めてあり、無料でもらえヌメリの取れも塩よりもはるかに良いです。
残ったものは野菜クズと一緒に発酵させれば肥料に
土に混ぜれば通気性の良い土に
マルチの代わりにもなる便利性もあります。
私のパートナーの趣味は釣りです。
季節によって様々な魚を連れてきてくれます。
今回はコチ(マゴチ)を連れてきてくれました。
その時に私がしている
『自分流レシピの作り方』
こちらを紹介させていただきます。
今回は60センチ程のコチだったので色々と部位に分けて
様々な調理をしてみました。
まずは腹、尾、皮の臭みやクセ、食感の確認の為刺身に
結果
腹は身が固め
尾は柔らかい
皮は湯引きでコリコリとした食感になる
臭みは血抜きがきちんとされており無し
クセも無し
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続いて煮付けにしたらどうなるかを確認
醤油、砂糖、唐辛子(1つ)を1度軽く煮立たせ塩味の角をとり冷やし
皮、腹、尾を20分煮汁に漬けて落し蓋をし炊いてみました。
結果
腹は味が染みにくく、筋繊維の太さが太い
尾はもう10分程漬けるといいかもしれない、筋繊維は細い
皮は味がよく染みており、柔らかい食感
腹は生食の方が楽しめる
尾はどんな料理でも可能
皮は湯引き、煮付けのそれぞれで食感が変わるので2度楽しい
なんとも面白い魚です。
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残ったあらはもちろんあら汁に
コチは頭にも身があるのであら汁にもってこいです。
あらが半分浸かるほどの水を入れ
弱火でゆっくりと熱して出汁をとります。
出汁がとれたら火を止めて味噌又はお塩で塩味付け。
わた(内蔵)以外は命を頂いているので全て活用します。
わたは残念ながら寄生虫の可能性もあるため今回は諦めました。
器に収まると思っていましたが収まりませんでした。
香りは少し弱かったです。
水の入れすぎかな?
さすがあら汁
頭から尾までの全ての骨と
その間に身があるのでそれぞれの楽しさがあります。
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食べ終わったら骨の観察をして
『どこの骨がどう繋がっているのか?』を見ます。
そして捌いて分からなかった骨の構造から
次に捌く時に怪我をしないようにどこに出刃を入れるかを確認
そこから外観の絵を描き
・背びれの骨は刺さりやすいので頭から撫でぬめりを取る
・頭は1枚骨で尚且つ硬い為キッチンハサミで切る
さらに部位ごとに向いているであろう料理の種類
コチは程よく脂と水分を含んでいるので
焼き料理などの水分を飛ばす料理より
水分を活かした料理が良い
などなどをノートに記録しておきます。
そうして私のコチ料理が完成します。
魚はそれぞれの種によって全く異なる食感や出しの取れ具合なので
分析して料理してみることでより楽しめます。
ここまでしなくても大丈夫ですが、時々こういったことをしてみてはいかがでしょう?
というわけで私の魚料理【コチ編】でした。