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今年の漢字を選んで来年の決意など

12月28日。
この日は毎年、成田山新勝寺へ出向く。一年間ご加護いただいたお護摩札やお守りを「柴灯大護摩供」でお焚き上げしてもらう。
一年間つつがなく過ごせたことにしみじみ感謝できる時間だ

本当にいろいろなことがあった一年だった。
突然夫を亡くしてしまった友人、火事で何もかもなくしてしまったご近所の老夫婦、身近でも胸を締め付けられるようなことが起きるのに、広い世界でみると戦争や天災、事件、事故などである日突然、日常を奪われてしまう人たちがいる。何が身に降りかかってもおかしくない世の中だ。

火が炊き上がるとそこから出る煙を一所懸命浴び、皆一斉に手を合わせる。そこにいる人たちが皆、一年間、無事に過ごせたことへの感謝の気持ちでこの火を見つめているように感じた。

父との別れはあったけれど、それは自然の摂理であって覚悟はしていたこと。最期は父の望む通り、逝かせてあげることもできた。寂しい気持ちはあれど、ちゃんと前を向いて生きていける。

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尊敬するライターの佐藤友美(さとゆみ)さんが、24時間で消えるコラムのなかで、今年の漢字に「移」を選ばれていた。北は北海道から南は鹿児島と日本のみならず、スリランカ、ハワイと「移動」した一年だったそうだ。

私にとっての今年の漢字はなんだろう。
父の介護、死を通して色々な選択を迫られた。そして、12月にさとゆみさんのライティングゼミを受けるという選択をし、受講できることになった。

厳しい選択もあったが、これからの人生をしっかり生きていく前向きな選択もできた。なので「選」。

「人生は選択の連続」と、シェイクスピアの代表作『ハムレット』にある名言だけど、大きな選択をする機会というのはそうそうない。

ずっと心に引っかかっていた『書く』ということに真摯に向き合っていこうと思う。この選択が10年先の私の人生を豊かにしてくれていることを信じて。



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