黒井健氏の絵本原画と版画展
先日、久し振りに行われた絵本画家さんたちのパーティで
黒井先生にお会いした。
変わらぬお元気な姿が嬉しかった。
先生は背も高く、洋服のセンスも素敵で
とてもダンディでカッコイイことを付け加えておきますね。
仕事をご一緒させていただいた事は無いけれど
昔、とってもお世話になったことがある。
息子が北海道の短期大学に行っていた頃だから
かれこれ16年も前のことだ。
私は息子のところへ行った帰り、
千歳空港近くでレンタカーを返していた時、
前にいたのが先生だった。
先生は旅慣れた様子で、小さなバッグ、言わば身ひとつ。
きっと荷物は送ってしまったに違いない。
私はと言えば、帰るすがらあれもこれもと
買い込んでしまった物がボストンバッグにはち切れんばかり。
それも、美唄の蕎麦とか野菜とか。
正直かなり重たかったです。
確か夏で気持ちの良い日だった。
旅先で知り合いに会うなんてなかなかないし
心は絶好調、ウキウキ気分は最高潮に。
千歳空港のカフェに入って、もう飛行機に乗るだけだからと
ワインを飲み始めた。
話もノリに乗っている頃、
ところで「何時の飛行機?」聞かれて
チケットを見て‼️←ビックリ
先生の方が先だと思っていたのに、
私の方が先の飛行機で、あと15分。
ちゃんと確認しなよ〜。
そこからは先生が私のボストンバッグを持ってくれて
「すいません、すいません」と人をかき分けかき分け
走って走って何とか間に合ったけれど。
こんなことが、旅先では時々起きる。
武勇伝はまた後日。
あれから16年も経ってしまったのだ。
黒井先生の有名な絵は「ごんぎつね」。
どこまでも優しい、柔らかな色使いが私は大好きだ。
多分それは、先生のお人柄による物だと思う。
絵を描く時、どんな気持ちで向き合っているんだろうかと
思いを馳せる。
怒りとか、妬みとか、心のどこかにそんなものが
宿っていたら、到底この絵は描けないだろう。
そしてそれは、うっすらと、ふわっと雪がのっているような
そんな色に私は感じてしまう。
確か先生は雪国の新潟県ご出身だから
そんな影響もあるんだろうかと勝手に思う。
そんな先生の展覧会が表参道の老舗のギャラリーで開催されます。
詳細はこちらです。
これはね〜、是非子育て中のママがお子様の手を引いて
見に行ってもらいたいなぁ。
小さなお子さんでも小学生や中学生、高校生でも。
ギャラリーって敷居が高いかも知れないけど、
誰でも、無料で見られる、ある意味美術館なんです。
美術館みたいにとても一日で見られないなんていう
大規模な物ではないから、一目で見ることができる。
好きな絵があったら、子供とああでもないこうでもないと
好きなことを言い合う。
作家さんがいたら、お話も聞かせてくれる。
とっても癒される空間なんです。
是非、足をお運びください。
私も来週お邪魔するつもりです。