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和歌山県で不登校生徒のための条例を作ります【パブリックコメントの募集中】
昨年から地元和歌山県の不登校に関する政策を作る仕事をしています。例えば今年からフリースクールに通っている不登校家庭には月1万円の学習支援金が支給されるようになりました。全国の不登校生徒は約35万人。子どもたちの3.7%が不登校という時代になっています。
文部科学省の方針や教育機会確保法の制定など、近年は不登校に対する考え方が相当変わってきたのですが、まだまだ無理やり学校に行かせるとか不登校は良くないみたいな偏見を持つ方は多いなと思っています。もうそんな時代じゃないんですよと言ってもなかなか伝わらないので、条例という形でさらにそれを強調していきたいと考えています。
本日から2025年1月17日までパブリックコメントを募集しており、本条例案に関するご意見(パブリックコメント)の募集がスタートしました。
詳しくはこのサイトをご覧いただければと思うのですが、このあたりが重要なポイントです。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/501200/public-comment.html
(基本理念)不登校児童生徒の主体性を尊重し、不登校児童生徒が登校できるようになることのみを目標とせず、将来の社会的自立を目指すこと。 不登校児童生徒一人一人の状況に応じた多様な学習活動を認めて支援すること。
→当たり前の話なのですが、改めて条例として明記することの大切さを感じています。
(県民の役割) 県民は、基本理念にのっとり、不登校児童生徒への支援が学校のみならず学校以外の多様な場において、当該不登校児童生徒の将来の社会的自立を目指して行われるも のであることについて理解を深めるよう努めるものとする。
→行政、学校だけの問題ではなくて、県民全体で考えていくことですというのも伝えたいことです。
もちろんこれは和歌山県だけでやるべき話ではなく、全国の自治体に広がってほしいものなので、どんどん他の自治体でもこのような動きが出てきたら嬉しいです。
そして、子どもたちの3.7%が不登校という数字は不登校になりたいのになれないという子どもたちも含めるともっと大きなものになると思います。この数字を学校現場はしっかりと受け止めてほしいと思います。もっと子どもたちが行きたいと思える学校になればそれは素晴らしいことだと思います。
小幡和輝と岸本周平和歌山県知事の対談もぜひご視聴ください。
小幡和輝 @nagomiobata
ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』代表/ #不登校は不幸じゃない 発起人
1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。
当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、高校3年で起業。SNSのプロモーション企画やイベント事業などを行う。
ダボス会議を運営する世界経済フォーラムより、世界の若手リーダー『GlobalShapers』に選出。2019年10月より、日本初、ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』を立ち上げる。
著書に 『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』『 ゲームは人生の役に立つ 生かすも殺すもあなた次第』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』など
オフィシャルブログ
https://www.obatakazuki.com/
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