里芋って野槌(妖怪)っぽいよね?
秋も一瞬で深まって参りました。
里芋、茸、色々と秋の味覚も出盛りでございます。
てなわけで今回は里芋が美味しそうなので煮てみましょう。
例によってタイトルの妖怪野槌(何でも吸い込む毛むくじゃらの妖怪、ゲゲゲの鬼太郎由来の知識)は内容と一切関係ありません。
洗って皮を剥きます。
ギリギリ皮と身の間の上の写真のように緑のところを残すのが私のこだわりでございます。
魚も肉も、野菜だって皮と身の間に旨味があるのです。時間があれば金だわしでこそぎ落とすのもよいでしょう。
切ったら水に入れておきます。切り口から劣化しますからね。
すぐやるならどっちでも良いですが、念のため。
一口大に切ります。
この一口大というのは約3cm弱の事です。
寸に切る等と言います。つまりスンニ派という事ですね(危険な表現)。
茹でます。
固さは好みで良いですが生すぎるとお腹を壊しますので柔らかめでよいでしょう。
問題は煮汁、茹で汁をどうするかです。
この湯にはとろみがついていますしでんぷん質で濁っています。
和食では新しい出汁で煮直す事が多いです。
しかし、この茹で汁芋が美味しいものであればほのかな甘味と根菜の香りがあって中々良いのです。
私のような貧乏人には流すのが憚られます。
という訳で毎度のことながら味噌汁にしてしまいました。
茸とネギで中々秋らしい仕上がり。
本体は昆布だしを少し加えたら、具を足して行きたいと思います。
四方竹と豚肉がよさげなのでこれも一口大に。
鍋が小さいので半分くらいで十分でしたね。
味付けは里芋の白さをそのまま見せたいので薄口醤油と味醂でよいでしょう。
お玉に七割くらいずつ。
完成です!
本当は1日出汁に浸けたまま次の日食べる方が美味しいのですが炊きたての里芋のホクホク感も捨てがたいので少しだけ当日いただきます。
煮物に飽きたら皮を剥いた里芋を油にいれてそのまま低温からフライドポテトにしても特別美味しいです。
今時里芋は年中食べられますが季節の物は最高です。是非一度は食べておきたいですね。