手作りごはんを食べる犬は長生きするんだってさ
6月ですね。
涼しくて過ごしやすい時期なんですが、この間寝ていたら耳元でプーンと蚊が飛んでいる音が聞こえました。
蚊の羽音で夏の訪れを感じる皐月よ。
なーんて、のん気に季節の移ろいにしみじみしている場合ではなく、犬にとって蚊は大敵!
6月から11月までの6ヶ月間、フィラリア予防薬投与の季節がやって参りました。
かかりつけの動物病院からお知らせハガキは届いていたのですが、なんとなく後回しにしてしまい、5月最終日に駆け込み受診してきました。
待合室は、うちら同様のんびり屋の飼い主さんたちでごった返していました。
先生も忙しそうです。
ここの動物病院は、寡黙な男先生とおしゃべりな女先生の夫妻で業務されています。
先生が二人もいる心強さ。
良心的な受診料。
おしゃべり好きな女先生は、ペットケアについて何度も何度も同じことを教えてくれます。
受診してもたいした症状でなければ、ちょちょっと薬を塗って「お代はいらないわよー」って言ってくださる太っ腹な先生です。
先代犬あずみ(愛称あーちゃん)より、かれこれ15年のお付き合いになります。
あーちゃんは亡くなる前日、黒い便を流しけいれんを起こしました。
子宮内膜症切除手術3日後のことです。
夫と共に、あーちゃんをさすって寝ずに夜を過ごしました。
迷惑を承知で何度も医院に電話をし、先生は「明日朝7時から医院を開けておくから来てね」と言ってくださいました。
医院に着くと、すでに待機していた女先生がすかさず手を差し伸べてあーちゃんを抱っこしてくれました。
ごめんなさい、もう3年も前の事なのに涙があふれてきたのでやめます。
待合室で不安そうに鼻を鳴らしてソワソワしているこむぎ&なぎ。
「土田さーん」と女先生に呼ばれました。
夫はがっくり。
なぜかというと、夫はおしゃべりな女先生が苦手なんですって。
診察室に二匹を連れて入ると
「あらあ、ずいぶん来てなかったじゃない。なんでそんなに体調がいいの? 健康になる怪しい水とか飲ませてるの?」
と、マシンガントークが始まりました~\(^o^)/
「いやいや~」
と、うちらは苦笑い。
「フードは何あげているの?」
毎回聞かれているけど、しまった、フードの名称忘れた。
Amazonで注文するのですが、毎度毎度「再度購入」をポチッとするだけなので覚えていない。
(ロイヤルカナンの消化器サポートでした)
2年前、なぎくんは吐き下しが酷くてなかなか太れませんでした。
医院にて聴診器で心音を聞いてもらうと、それは弱々しくて「障がいを持った子を育てる覚悟でいてください」と言われました。
フィラリア予防薬も通常は6ヶ月分まとめてくれるのですが、なぎくんに限って「毎月検診がてら取りにくる?」って言われてしまいました。
いつ命が尽きるか分からないと言われたみたいで、認めたくなくて「6個まとめてください!」って意地になってもらってきました。
それは一昨年のお話。
それからはなぎくんを太らせようと、わんこ飯との格闘です。
正確に言うと、ドッグフードと手作りのわんこ飯を半量ずつ混ぜています。
たぶんそれが健康の証なんだろうなと、ほくそ笑む私。
そんな言葉も挟めないほど、女先生のマシンガントークは続いております。
「この子たちは18年が目標だからね」
あーちゃんは12歳と11ヶ月で亡くなった。
あーちゃんを火葬し、落ち着いたころ医院に行って先生方にお礼と報告に行くと、女先生は「私はあずみの事、絶対に忘れない」と初めて涙を見せてくれました。
こむぎ&なぎは、あーちゃんの分も大切に育てていきます。
そして今日もわんこ飯を作ります。
もりもり食べてくれるのですが、先生には「絶対に太らせないでね」と注意されています。
口の悪い女先生は、体調が良くなって太り始めたなぎくんを「去勢デブ」と言います。
ちっくしょー(by小梅太夫)。
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