きものリメイクに挑戦
①きっかけ
以前、メルカリでまとめ買いをした小紋がありまして、その中の数枚は少し直す程度で着用可能になりラッキーなお買い物だとホクホクしていました。(元々は素材用として売られていたので)
ですがやはり中にはどうしても無理なものもあり、今回の素材はその一枚を洋服にしてみようと思いついたのです。
目立つ汚れもなく柄も悪くはないのですが、どうにも生地幅が狭いのできものにはなりません。
古い反物には時々あります。私の裄は1尺7寸5分と標準なのにそれすら出ないのです。縫い代が1分~2分程度、全く仕立てられないことはありませんがそこまでの手間とかかる時間とコストを天秤にかけて、今回はリメイクにしてみようと思ったのです。
本当は・・・
大島でシャキッとした台襟つきのブラウスとかコートなんかを縫ってみたいという気持ちもあります。
でもステップバイステップです。難易度が高いと挫折する未来が見えているので、今回は作りやすそうなフレンチスリーブのブラウスに決定です。
ボタンやファスナーなどの付属品も必要ないところも初心者向けだと思います!
きものを仕立てた後の端切れや使わなくなった帯をバッグなどの小物に作り変えることはあったけど、本格的に服を作るのは久しぶり、且つきものからは初めての試みです。
②レッツトライ
型紙に使うのはカレンダー。パターンをひく用の紙(名称はわかりませんがちゃんとしたの)があるんだろうけれどこれで十分です。衿ぐりのカーブはフリーハンドです。ちなみに羽織やコートの衿も丸くカットします。
洋裁のこの型紙作り、面倒だなとは思うものの何事も下準備は大事ですよね。
生地の下準備も必要です。きものは解いて洗い、アイロンをかけておきます。前述の通り幅が狭いので継いで幅を出します。ミシンは慎に・・・・。生地が柔らかく滑りやすいのでふと気づくと縫い目が歪みそうになります。
慣れてきたらどうってことないのでしょうか?ミシン、決して簡単ではないですよね。
③完成!!そして反省
生地幅が広くなったところで型紙をおいてカットします。
生地の無駄をださないよう取り方を工夫・・・はできませんでした。
とりあえず完成させるぞー!が目標です。
出来上がったあとの端切れ達、どうしたものでしょう?思い切って処分するべきでしょうか。
さらなる痛恨・・・は生地端の始末です。ロックミシン(洋裁界の憧れではないでしょうか)を持っておりませんのでジグザクをかけようとしたところ!布が送られずくちゃくちゃとしわがよって端の始末にならないのです。
参りました。
ジグザグミシン、侮りがたし、です。やっわやわな素材のせいにしたいところですが、ミシン巧者なら難なくクリアするダンジョンなのかもしれません。
そんなわけで生地端はすべて「折ふせぐけ」しました。単衣の着物の生地端の始末です。袋縫いにすれば良かったなー。次回への教訓です。忘れないようにしないと。
腰のない生地ゆえミシン縫いでパッカリング(縫い目間のひきつれ、しわ)ができるのでは、見返しが変に伸びるのでは、といった心配は一応杞憂におわったようです。
着用に耐えるものができた・・・!かなりうれしいです。無事出来上がったものを着て倉敷に行くこともできました。
きものには難しい素材を使って新たな命を吹き込んだような。
大げさですね。
次回はもうちょっと凝ったものを作ってみたいと野望は広がるのです。