美容室の上場2
まずはこれ。
これにはカラクリがあって、
いかにも28万の基本給の上に40%の歩合があるように見えますが、
月に100万売上で、給与45万と詳細に書いてあります。
しかも月の休暇5日のみと。
多分これはアシスタントが付いていません。
先述しましたが、美容師が1人で100万円を売り上げるのは本当に大変で、長く続けると身体を壊す可能性が高い水準です。
仮に1年間月45万円給与として、賞与無し。
年間540万円。
健康保険、厚生年金、労働保険、住民税、所得税などを引くと手取り400万円。
死にものぐるいで月に5日(年間60日)のお休みで。
しかも二部制とはいえ、拘束時間は10時間。
休憩1時間としても9時間。
これに残業代は払われていないし、1時間休んでいたら100万は難しい。
初回薄利多売感もかなり強く、2度目のお客様から高価格。
半分は初めてのお客様。
ツッコミどころ満載な訳なんですが、このビジネスモデルが生きる状況というのが、
オーナーが投資が出来るお金を持っている。
そして口が上手い。
SNSを上手く使える。
美容師に他の美容室との違いを巧みに話し、
そして情報提供しているようでしていない。
今までの経営者よりはマシかもしれませんが、これまた美容室の市場規模を縮小させています。
長い目で見た時、美容師の成り手が少なくなる影響で、美容師の高齢化が進みます。
そして、高齢化が進むと今までの様に働くのは難しくなり、頼れる筈の若い子がいなく、自分の売上から自分の給与を出さないといけない。
そうなると、100万の売上が減り
70万円の売上となった場合。
会社は助けてくれますか?
70万の売上に45万の給与出せるのか。
売上70万円から
給与45万
材料7万(約10%)
消耗品3万(大体)
プラス場所代
水道光熱費
を引いたらマイナスになります。
会社としてその人がいればいるほど赤字になる。
じゃあ給与30万でいいです。
と50歳の時に60歳の時に言えるのでしょうか?
美容室で、社会保険に入ってるから、安心して働ける。
終身雇用。
こんな無責任な事はないと思います。
ではお店を出したらいいじゃない。
お店出して誰かに稼いでもらう。
以前に書いたかと思いますが、それも破綻してる。
少しずれてしまいましたが、
美容室の上場は
教育というスパイラルから脱却して、なおかつ美容師以外のスキルを持っている人が多く、フリーランスとして生きる覚悟のある人がいて、
カットの価格レンジが1万円以上。
というのが責任感のある先を見た上場だと思います。
美容室という良いプラットフォームに良い美容師の集まり。
これ出来ている多店舗美容室は全国見てもゼロ。
単体ではありますが、規模を大きくする時点で、美容師の質にムラがでてしまい、カット1万円のレンジは不可能。
長い目でみたら、美容室を上場させるのは無理がある。
少し雑な文章ですが、これを論破してもらいたい。
お前は頭固いよ、と。
そのアイディアを教えてほしい(笑)
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