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東京藝術大学 卒業・修了作品展

ずっとコロナで予約制だったから行けなかった藝大の卒業作品展へやっと行く事が出来ました。

日本の天才達が集まった藝大の卒業作品展は素晴らしかった。天才達が人生をかけて作った作品は圧倒的に凄かった。そして疲れた。
本来なら一点一点しっかりと見ていきたい所ですが、あまりにも膨大な作品なので流しながら見て、気になる作品をしっかり見ていくしか出来なかった。
先ずは東京都美術館。
気になった作品はこちら


書いてないやん。となる訳ですが、意図を読むと無響室に近い概念なのかな。敢えて無音。敢えて何も書かない。そんなのアートって思えない人も多いかもしれないけど無響室を体験するとまた新しい概念に触れて、何となくこの作品に意味を持つことが出来ます。と言う事で無響室はかなりおすすめです。

沢山見た後に大学の美術館へ。
美術館は院生の卒展なんですよね。いやいや。
いきなりレベルが上がりすぎる。言葉での説明は難しいけどリミッターが外れた感じ。一気にお遊び感と現代美術感が高まった感じ。本当に素晴らしすぎるし、この天才的な頭脳の活かす場所って日本にあるの?と少し心配になってしまう。この天才達が日本から離れた時に(というより離れつつあるんだけど)日本沈没になると思います。

見させて頂きながら僕だったらどんな作品を作るだろうか、と思って見ていたのですが、これは間違いなくバイオアート。拡大をした映像に、麹室をガラス越しに体験するか。もしくはコンポストの温度を測り巨大な温度計で見てもらうなど。

なんて考えていたら一つだけバイオアートが。
虫という分解者を利用したアート。多分1つの虫を使って色で綺麗に分けている。

虫って本当に大嫌いなんだけど視点を変えると嫌なものではなく本当に美しく感じるこの展示は明らかに何か一線を超えている様に思う。
過去見たバイオアートは茨城県のケンポク祭の実際に蜜蜂を雀蜂に捕食させるものとか、納豆菌を使ったものとか。
今日のバイオアートは嫌悪感なく見て楽しめた。

帰ろうとした時に、美術館の前でパフォーマーアートがたまたま始まる所で。最初は本当に意味不明で最後まで意味不明。なんだけど、パフォーマンスをした方の度胸凄い。頭のネジを何個も取らないと出来ないパフォーマンスは最後まで見ていて本当に良かった。

僕の1番良かったと思う作品はこちら

実際に見ないと良さは伝わらないと思うけど野外作品というのがまた良かった様な気がします。自分を少しだけ見つめ直す事が出来ました。改めて僕ってこんなに汚いんだって(笑)

僕の年齢の約半分位の僕からしたら子供の様な年齢でここまで作れるんだから凄すぎるし日本の未来は何だか明るい気がする。色々と未来は暗いイメージになっちゃっているけどこの才能達を活かすも殺すも僕ら大人次第なんだと思う。色々と学べて本当に楽しかった。

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