「正しい答え」よりも「アナタのキモチ」
正しく生きることを常に考えている、大変まじめないい人が、どんどん苦しくなって、どんどんしんどくなって、ある日突然体調が悪くなる。最近とても多いのは、耳鳴りめまい吐き気頭痛。受診しても悪いところは見つからない。たいがい自律神経失調症とか思春期更年期やアレルギーなどで診断がつく。どれも症状は一定しないし特効薬もない。不安が不安を呼び、ますます症状が悪化する。スマホで自分の状態を検索すると、大変恐ろしいことが書かれていたりする。誰も答えを教えてくれない。どっぷり悪化するループにはまってしまう。そうなると現実逃避に走るか、もしくはどんどんそんな自分を責めて心が病んでいくかだ。
落ち着いて考えてみるとわかる。そういう時って、きっと思考は24時間ずっとあれこれ考えていて、寝てるときでも夢に追われて悪夢にうなされ、朝、目覚めた瞬間疲れ切っている。氣持ちの高低差が激しくて、じっとしてても疲れる。耳が悪いの?いやいや昨日食べたものが悪かったの?違うよね、あなたの思考と氣持ちは連日24時間フル活動で、オーバーヒートしてしまって壊れかけていませんか?
正しくは脳と神経とホルモンが過剰に偏ってバランスを失った状態で、そこから身体的不調を発症する。最初は病名のつかない不定愁訴。それじゃよくわからないから、もっともっと調べる。そしたらどんどん怖い病気に繋がっていき、いつのまにか自分が重篤な病氣にかかっているのでは?と、さらなる不安で自分に追い討ちをかけてパニックになる。でもね、ちょっと待って、落ちついて。その自己暗示が本当に病状を進めたりするから、そんな時こそ落ち着いて。氣の持ちようで何とかなる!なんてものじゃないし、氣合いで何とかなるものでもない。不定愁訴の入口は心のSOS。ここをどうか無視しないで。ホントの病氣になる前に脳と神経とホルモンの平穏を図って、疲れ切った心を休ませて、助けてあげて欲しい。
一般はあくまで一般で、平均的な答えであって、それが常にあなたに合っているかどうかなんてわからない。皆はそういうけど、わたしはちょっと違う、そんな自分を責めないで。みんなと違うあなただから、そこに価値がある。それを「個性」という。個性って他の誰にも真似できない、あなただけの魅力。それは短所でもあるけど長所でもある。どちらに活かすか自分次第だとしたら、絶対長所にしたいよね。
人は一般的な「正しい答え」にたどり着けなくなった時、自分はダメだと絶望する。だけど別の見方をすると、人と違うということは個性の発見だということでもある。既存の何かを作ったところで、盗作だなんだと叩かれるでしょう。誰かと違うところはあなたの武器になる。みんなが出せる答えじゃないから、そこに価値が生まれることに気づいて欲しい。
何が言いたいかって、一般的に正しい答えがわからなくなったら、自分の氣持ちはどうなのかを考えてみて欲しいということ。正しい答えにどうしても従えない、自分の本音が隠れているはず。誰かにそれを説明しなくてもいい。周りに理解されなくてもいい。ただ、自分だけが自分のことを、ちゃんとわかって認めてあげて。
「正しい答え」というのは、権力のある誰かが決めた基準です。自分と同じ人間が作ったもの。みんなちがって、みんないいというように、みんなと違うことは決して悪ではない。
みんなと違う自分の氣持ちを、大切にして欲しい。そして、そんな自分のことも大切に想って欲しい。
みんなと違う自分に、自信が持てないなら、いつでもお声かけてください。あなたの氣持ちを聞かせてください。それで意図的に誰かを傷つけたり、誰かを陥れるようなことがない限り、あなたはそのままで大丈夫。何度でも何度でも、あなたがそう信じられるようになるまで、繰り返しそうお伝えします。
ちゃんとNO!が言えてますか?
嫌なことは嫌だって言わないとダメです。
親や先生、上司、世間が「白」言ったら、
あなたには「黒く」見えてるのに「白」と言ってませんか?
ホントの氣持ちをねじ曲げると、
外側の自分と内側の自分が分断してしまい精神が分裂します。
昔はそんな病名でしたよね。間違ってない。
あなたは貴方のままでいて。
たとえみんなと、同じじゃなくても
そのままのあなたが魅力的で
そのままのあなたに価値がある。
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