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晩秋の北の大地を巡る。丹頂鶴と世界三大夕日とたちポン ー ふらり北海道旅 釧路編【旅の栞】ー

まいど!

いつも、なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。今回より新シリーズ。晩秋の道東、釧路の旅へと、ご案内いたします。(誰が何と言おうと、今は秋ですぞ!)

今回の旅の目的は、

「ししゃも」と「さんま」

はい、夜がメインの旅です。

もちろん、せっかく釧路に来たのだ。観光地も巡りますよ。それでは、なぐツー釧路編、はじまりはじまり~

▼ ししゃもは、秋だけなのだ。

なぐツーを読んでいただいている方は、またししゃも?と思われるかもしれませんね。はい、再びししゃもを食べに来ました。

はじめての方、ししゃもについて、説明しよう!

普段スーパーや居酒屋で目にするししゃもは、本名「カペリン」と呼ばれる別種です。本ししゃもは、北海道の右下(道東太平洋沿岸)にしか生息しない希少種なのだ。

鮭と同じく、秋になると川を遡上してくる。そう、秋が旬なのだ。小さな魚体で足がはやく、生で食べるには、漁の解禁に合わせて、北海道に来るしかない。そして、年々漁獲量が減っており、「まぼろしぃー」になりつつある。

今回も、刺身に巡り合えるのか・・・
強運を信じて、やってきました。


▼ 逆に、丹頂鶴は、年中いるのだ。

写真で見る丹頂鶴は、雪景色が多いですよね。
なので、鶴は、渡り鳥だと思ってませんか?実は、渡り鳥ではなく釧路一帯に、通年生息しているんです。

現在、1,900羽程度が日本に生息。
明治に、絶滅したと思われたんですが、再発見後、地域の方々の懸命な保護活動により、徐々に個体数が増えてきました。


下記リンクは、1987年のNHK特集。最近(2024年10月)再放送され、偶然にも視聴、感動しました。丹頂鶴の繁殖に生涯を捧げた方々の話です。3分ほどのダイジェスト放送が、視聴可能です。

丹頂鶴の保護施設に土地を提供した父親。その父親の「ツルの一声」で、鶴を飼育することになった男と、その妻の話です。

映像を見ると、鶴が喜んで舞を踊っています。鶴との絆を感じます。そして、この男性に感謝しているんでしょうね。まさに、鶴の恩返しです。

あ、話がそれました。
冬の写真が多いのは、冬場は自然のエサが少なく、給餌をしているからなんですね。餌を求めて集まってきた鶴たちは、シャッターチャンスなんです。


▼ 阿寒国際ツルセンター

今回立ち寄ったのはコチラ(阿寒国際ツルセンター)。鶴の一生を解説した展示物と、人工飼育している鶴。そして、別館から野生鶴の観察(双眼鏡あり)ができます。冬場は、給餌場にもなっているので、もっと来訪者で賑わうようです。

今は秋、寂しい館内。
鶴は、いるかなぁ・・


いたーーーっ!!

って、わかるか!

拡大すると・・

つがいと幼鳥(真ん中)の3羽

こんな大きさで双眼鏡から、見ることが出来ます。

鶴も見れたことだし、
さーて、今宵のホテル(市街地)に向かうよ

▼ 世界三大夕日

釧路市内にある、一番の観光地。
それが、幣舞橋。

ぬさまいばし、と読みます。

突然ですが、三大○○って、たくさんあるよね。言ったもん勝ちの三大○○。でもほとんどが、日本三大○○じゃない?

ところがどっこい、ここはなんと、世界三大夕日が観れるのだ! 世界なのだ。どうだ、すごいのだ。
11月初旬、道東の日没は16:10くらい。いそげ。幣舞ぬさまい橋近くの宿。チェックイン早々、橋に向かう。

が!
雲が多くて、太陽が隠れたまま・・・くぅ・・


刻々と変わる色彩を眺める。
空色から薄曇紫、そしてオレンジ。 おっ?

キターーーーーーっ!

太陽が顔を出してくれた


色の変化はつづく
そして、


キターーーーーーっ!


船の登場は、絵になるねえ


これが、
外国航路の船乗りに、愛された夕日、世界三大夕日だ。
幣舞橋の欄干に、妻と並んで、夕日をぼーっと眺める。

北の大地は、夜が早い。
少し、体が冷えてきた。


そして


ハラがヘッタ・・(井之頭五郎 風に)

▼ おまたせ!

なぐツーの旅には、美味しい食事と酒がつきもの

幣舞橋ぬさまいばし付近が、釧路の歓楽街。
呑み重視なら、釧路駅前より幣舞橋ちかくに宿をとろう。

なぐツーポイント

ホテルに一旦戻り、お風呂でしっかり体を温めた後は、

居酒屋あけぼので、

うぇーい!

手始めのビール

そして!

サンマの刺身

うぇーい!

根室産

いやあもう、言葉はいらないでしょ。
新鮮すぎる、脂ノリノリ細マッチョな肉体。

生姜醬油をつけ、パクリ
とろけるぅ・・うまい!

つぎは、

仙鳳趾(せんぽうし)産 牡蠣

同じ釧路近郊でも、厚岸あっけしの牡蠣は、ふっくらぽっちゃりお嬢様タイプ。対して、この仙鳳趾せんぽうし牡蠣は、ぷりっぷりのお転婆タイプ。

はふはふ、うまみぎっしりの焼き牡蠣に合わせるは・・
ポン酒!

今回は、「福司 」2種と「北の勝」をチョイス
北の勝は「きたのかつ」と読みます。きたのまさるじゃないよ。あっ、北野武のお兄さんは、北野大きたのまさるだった。

福司は、地元釧路のお酒。北の勝は、根室のお酒。そして、日本最東端の酒蔵だ。他の地域に出回らないお酒たち、釧路に来たらぜひ味わってほしい。

味の方はというと、
福司2つは、どちらもスッキリした味わい。純米酒の方は、さらに酸味も際立つさっぱり味。
次は、北の勝。
うほー!この銘柄、超おススメです。この値段でこの味、素晴らしい。バランスも良く、甘さ控えめで米の旨味が強く感じられる。

旅先での、新たな出会い。
これが、タビの醍醐味だよね。

▼ たちポン

そして、好奇心旺盛な、なぐツー。
よくわからないものは、口にすべし!

「たちポン」をオーダー

聞けば、北海道では、鱈の白子を「たち」と呼ぶとのこと。さっと湯通しポン酢かければ「たちポン」の出来上がり。

ひとくち、ぱくり。

うほーーー!
どろりと口の中に広がる、新鮮で濃厚なミルク、これは美味すぎる。これだけで、お酒がもう1合必要だ。

丹頂鶴にも会え。夕日もバッチリ見えた。
そして、サンマとたちポン。

釧路タビの出だし好調なのだ!

▼ セコマ

店を出る。
コンビニ(セコマ)で、部屋呑み(2次会)のビールを物色。

呑気にビールを選ぶ、なぐツーに忍び寄る。
不穏な空気・・・


予定通りに行かないのがタビ
それを思い知る翌日になるとは、この時は知る由もなかった。。



(つづく…)

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