さらにその向こうへ・・ ー那智の滝の奥にある秘境を歩くー 【旅日記】
土砂降りのなか、居酒屋に歩き着く。引き戸を開ける。カウンターに案内され、雨で濡れた手を拭きながら、ふと携帯電話を見ると、着信履歴があった。明日のガイド「雄さん」だ。
嫌な予感がする。
雨がたたきつける音を聞きながら、電話を折り返す。2時間ほど前、雄さんから、この雨だと明日は「途中で引き返すことになるかも知れない」と言われていたのだ。
しかし、雄さんの提案は、あさってへの順延であった。
中止を覚悟していただけに、この提案はありがたかった。これで、安心してビールが飲める…
■ 神秘なのだ
今回の、なぐなぐツーリスト(なぐツー)は、体力勝負!神秘の景色へと、ご案内いたしまーす (^^♪
旅程は、
です。
集合は、那智山観光センターに、朝8時30分でお願いします。
■ 覚えていますか?
我が「なぐツー」、2022年最初の旅のご案内を、覚えているだろうか? そう、淡路島が世界の中心なのだ、という話でしたね。
そして、その後の旅日記で、世界の中心(淡路島)を取り囲む神社たちも、紹介してきましたね。伊勢神宮、諏訪大社・・・ ということで、今回は「熊野那智大社」を巡る旅へご案内します。というより、「那智の滝」を巡る旅かな。なぜなら、那智大社のご神体が、滝そのものだからだ。
今回の持ち物は、トレッキングシューズ、飲料水、ディバッグ。特に、両手がフリーになるよう、ディバッグは忘れずにね。最悪、濡れる事も覚悟して服装を選ぼう。
えっ? 濡れる?
ふふ、なぐツーは、ストライクゾーンぎりぎりを攻めますぞ、
■ まずは
那智大社に着いたら社務所で、入山届と、お祓いの申込をする。お祓い? 入山届?
今回訪れる場所は、那智の滝のさらに上流なのだ。そう、ご神体である滝の奥に穢れを持ち込んではいけないのだ。お祓いを受けたものだけが入山を認められる。拝殿に入ると、
巫女の舞
禰宜の祝詞
和太鼓
拝殿内は、神妙な時が流れる。拝伏する禰宜と一緒に、首を垂れる。普段なら、妻と息子の、健康を祈願するのだが、今はその前にお願いがある。
『世界が平和になりますように・・』
30分も祈願したのだ。神さま頼みます。
■ しゅっぱーつ
参拝者は、拝殿のうしろにある本殿を、間近で謁見することも許された。本殿だけでなく、あの八咫烏の伝説が残る岩なども、間近で写真を撮ることができます。 よっ!太っ腹!
そして、いよいよである。
登山靴のヒモを締めなおし、いざ!
ここからは、ガイドの「雄さん」の出番。
雄さん、妻、オイラの順に隊列を組んで、登山道に入る。
おとといの豪雨の影響もなく、快適な登山になりそうだ。
いや、実はオイラのふくらはぎが、筋肉痛で、少しお疲れ気味であった。本日に、この「神秘ウォーク」を順延した関係で、予定を変えて、昨日、熊野古道の散策をしてきたのだ。少し張り切りすぎたかなぁ・・
■ ガイドは必要か?
「旅は、成り行き」
だと、思っている。その場の瞬発力。なぐツーを主催していながら、なんなんですが、ガイド付きのツアーは、できるだけ避けてきた。決められた行程が苦手なのだ。
ところが、今回のコース、登山経験者でもガイドは必須。登山されている方は経験があると思うが、いわゆる沢沿いの道があるのだ。ペンキ・旗類の目印も無いので、コースを外れる危険がある。
そして、ガイドのメリットは、その土地の自然や歴史など、包括的な知識を得ることができる。少人数なら、臨機応変に対応して頂け、楽しく過ごすことができた。ありがとう、雄さん。
■ 神秘の森
昔は、山伏など限られた修験者しか入山できなかった場所、ところが明治政府の「神仏分離政策」により、山伏が弾圧を受けてしまった。口伝で継承してきた滝の位置やルートが、消失してしまったらしい。昭和になって改めて探索が進み、再発見されてきている滝たちなのだ。
それ故、手付かずの自然が残る。「もののけ姫」の世界だ。ほらほら、ココに来たくなったでしょ〜
はい、盛り上がってきたところで
本日は、ここまで
え~!!
☆ 次回予告! ☆
なぐなぐ一味は、無事滝に到達できるのか?
増水した川はどうなっているのか? ふくらはぎは・・・
ちゃちゃちゃーん ちゃちゃちゃーん ♪
もったいぶるのだ
(つづく…)
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