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鳥取の夜が熱い! お燗王国への誘(いざな)い ーすべてはここから始まった 八洲編ー

本日は、鳥取の夜をお送りします。
なぐなぐツーリスト(なぐツー)夜の部はじまるよ!

徹底的に鳥取を攻める
と、豪語したなぐツー、鳥取タビ2日目の夜、どこに行くんでしょうかねぇ

さーて!本日ご紹介するお店は?



はい、もうこの店、美味いことが決定! 笑

店構えでわかるよね。
隙が無い。


あるのは、スキ!と、ウマい!

おっとっと、写真なんか撮ってる場合じゃない


紹介が遅れました。本日のお店、
八州とかいて「やしま」と読みます。


どうしますか?


もさえびのクリームコロッケを味わいながら、日本酒を物色していたときであった。

まずは、久米桜酒造から攻めよう

「(久米桜の)芽衣めいをください。」

「いまなら、限定のにごりもあるよ。」

「では、にごりください!」


ここまでは、カウンターのこちらとあちらの言葉のラリーは、順調であった。

が、次の言葉を打ち返せず、空振りする

「どうしますか?」


どうしますかって、どういうこと?
一瞬、言葉を返せなかった
気を取り直し、

「おススメは?」と問う

「熱燗です」

え? にごりなのに!?
カウンターパンチをくらわされた。

再度、倒れかけた体制を立て直し、言葉を紡ぐ
「それでは、熱燗おねがいします!」


これが、お燗王国鳥取へ足を踏み入れた瞬間であった。

こ れ は ・・・

うまい!

と言ってよいのか、香りはほのかなお米を感じる乳酸菌飲料風、甘みはほぼない。透明感のある酸味。さらりとしていて、それでいて存在感がある。が、無駄な主張はしない。日常の食卓にすーっと入り込む味。

刺身に合わせる。


しろいか、あかばいがい、よこわ、いさき炙り・・・
お酒と刺身のラリーは、快調であった。
あ~ た・ま・ら・ん

お燗とは?


ここで、お燗の温度と呼び方について説明しよう!
もしかしたら、地域によって異なるかも知れないが、こんな感じ。

熱燗=60度
上燗=50度
ぬる燗=45度
人肌燗=40度

5度刻みを感じる舌って凄い

さきほど、「どうしますか?」と聞かれたのは、どの温度帯でお燗しますか? ということなのだ。
オイラは、にごり=冷酒 という先入観があったので、一瞬返事ができなかったのだ。思い込みや常識にとらわれると、人生もタビも楽しめないのだ。反省・・

50代半ば、まだまだ知らないことだらけである。


つづけていくよ~


まずは、「冨玲」
お時間のある方、裏ラベルをどうぞ

「酵母菌も乳酸菌も無添加」
「料理と共に、お燗で」
これが、この酒蔵が訴えたいことだ。

はい、コイツも「熱燗」でいただきまーす。


一般的な熱燗のイメージは、すこぶるよくないと思う。
ツーンとした匂い、甘くてカーっとくる味。

それがどうだ、甘みはほぼ無い、逆にすっきり酸味が際立つ酒。料理の旨味を倍増してくれる。名わき役。


加茂茄子のそぼろ味噌チーズ田楽

少し甘めのそぼろ味噌、あうあう


かんまかせ

本日は、カウンター席にお邪魔している。
距離感が近く、色んな会話ができるのが楽しい。

鳥取のお店、明日以降も何軒か訪れることになるのだが、どこにもカウンター脇に湯煎のお燗場があった。そしてどの店も、神経質なくらい温度計をみながら熱燗を出してくれた。

すっかりお燗酒にハマったのだが、自宅で湯煎は面倒だなぁ・・と思っていたら、おススメされたのが「かんまかせ」という家電。お店の方もご自宅で使っているらしい。これは、買うしかない!


山陰東郷

さらに酸味のあるお酒がコチラ。山陰東郷。
同じく、裏ラベルをどうぞ

この蔵も、酵母無添加を謳っている。酒米も鳥取産だ。
キャラメル様のほのかな甘味と、スパッとくる酸味。鳥取のお酒は、どれも酸味が主張してくる。日本酒のパラレルワールドに入り込んだようだ。


しろいかゲソの天ぷら

しろいかは、天ぷらになっても「コリ」「シャキ」の歯ごたえ、そしてもちろん「モチ」っと濃厚な甘味。ちょいちょいと塩をつけて、山陰東郷で流し込む。

うひゃーーー


ここで、もさえびの塩焼きも・・
と思ったら。品切れ・・

この時期、鳥取に来たなら食べるべし、と思っていたのに・・残念。まぁ、鳥取タビは始まったばかり、そのうち出会うことができるだろう。

それでは、〆の漬け盛とともに、本日はお別れしましょう。




ー 酒は純米、燗ならなおよし ー

上原 浩



(つづく…)


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