立春酒 【酒日記】
若竹(大村屋酒造場) [静岡県]
<2021年02月飲>
我が家は、3人家族。
冬場は、週1本のペースで日本酒(ぽん酒)4合瓶を消費してゆく。そして、お酒については、ひとつこだわりがある。それは、、
「同じ銘柄をできるだけ続けて飲まない。」
家族間で、知らぬ間に暗黙の「おきて」が締結されているのだ。そして、ぽん酒の「買出し班」は、オイラである。会社帰り、休日に、酒屋の冷蔵ケースを覗きながら物色する日々である。
お! この酒、受けるかも!
と、家族の顔を思いながら選ぶ、変なおじさんなのである。
◇◇
前置きが長くなりました! それでは今回のぽん酒、行ってみよう!
本日、紹介するお酒は、一年に一日しか出荷されない、「立春朝搾り」というものです。
立春とは、春の始まりなの? いえいえ実は一年のはじまりなのだ! もう少し知りたい方は、こちら!(タイトルは、年越しそばですが・・)
そうなのだ。このお酒は、年があらたまる立春の日、その早朝、お酒を絞って、神社でお祓いをしてもらって、即出荷、 即、我が家の胃袋へ! という、短いお酒人生を全うするお酒なのだ。
微生物の助けをもらって造るお酒、完成日がピンポイントで決まっているのは、胃が痛い作業だろうな~ 酵母さんを励ましたり、なだめたりしながら調整するんだろうな~ と、部外者のオイラは、飲みながら思うのであった。
あ~! もう、飲んでるじゃないか! どんな味なの?
はい、肝心のお味はと言うと、、
まず、うつわに顔を近づける。「ふわっ」と優しいベリーな香りがする。にんまり、期待が高まる。
ひと口飲む、搾りたてというほどフレッシュな感じはない。むしろ安定感のある味だ。まろやかな液体が、唇をひと舐めしてくる。優しい味だな~ と思っていると、ぐぐっと辛口の本性が現れる。しかし、ピークのあとに氷が解けるように、辛口が消え、代わりにお米の旨味が、じわ~っと顔を出し広がる。あぁ、これはご飯にあうお酒だ。ご飯のお供にあうお酒だ。
酒蔵の近所の神社でお祓いを受けた「福銭」も付いていました。
大井川の恵みを受け、醸されたお酒、海にも近い島田市のお酒。色んな料理に合わせられるお酒ですが、特に魚に合うお酒だと思います。静岡はんぺん(黒はんぺん)にわさび醤油なんてどうだろう。
銘柄: 若竹 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り
精米歩合55%
アルコール分17度
評価: ★★★
甘み3、酸味2、苦味4、旨味5、香り3
価格: 1,600円、コスパ:◎
あぅ~ 頑張って書いたんですが、出来立ての「立春(2/3)」当日中にアップ、できませんでした。
立春は、一瞬
(おしまい)