Day2・3🌨️9/7・8 台風迫るファンシパン🏔️Bac HaあきらめSapa市場で伝統工芸

２日間の流れ

サパのホテルに着き、カフェで一休みしてから暴風雨のファンシパン山へ
翌朝バックハーの日曜市場を諦めて、中心部にあるサパマーケットへ。
台風Yagiにより陸の孤島となったサパで、不安と混乱の災害弱者になる
それでもカフェとご飯はおいしかったし、少数民族たちはたくましい。

早朝ラオカイ駅からサパにたどり着き、まずはホテルに荷物を預ける
私たちの部屋は下の階だと言われ、地下？？？と思ったら崖に沿って建っているので、反対側は+5階分の高さがある。

こじんまりしたホテルだけどロビーはとても居心地良くて、この時期暖炉に火が入っている
この日は台風も近づいていて雨も降っていたので、長袖を着ていても寒かった・・・

チェックインできる時間までのんびりしたいなぁーと思って、フロントの女性にお勧めのカフェを聞いても教えてくれない（ラウンジで頼んで欲しいみたい）
仕方なく自分たちで調べていたら、こっそり男性のスタッフがオススメを教えてくれました。こういうところは、本当に人による・・・

Cộng Cà Phê · Lao Cai, Lao Cai

居心地よくて、結局2回も来ちゃいました。
後で調べたら、同じ名前のカフェが複数あったので、フランチャイズ？かもですが、店内はサパの少数民族たちの刺繍・織物や典型的なベトナムの雰囲気があり、とてもくつろげる。
もちろんコーヒーもおいしい。

ビクトリア時代かな？と思うようなランプとか小物がいっぱいあった

雨も止まないし朝も早かったので、ひたすらぐったりだらーりしている

居心地良いので、1時間以上いるお客さんは私たち以外にも結構いました

ぼんやり外を眺めていたら、少数民族（どの部族かはわからない）の女性3人が、あちこちのカフェを回りながら行商に来ました。

翌日にBac Ha（バック・ハー）の日曜日に行く予定だったので買うつもりはなかったのですが、うっかり値段交渉に乗って買ってしまった。
そしてだいぶボられた（これは準備不足な私がいけない）。

久しぶりの海外で準備とコツを忘れてて、値下げ交渉でちょっと失敗した。
ボられて数日引きずったので、自戒と予習と復習を込めて
📌値下げ交渉するときの準備とコツを、以下の記事で振り返ります。

この時は聞けなかったけど、後でちゃんと見分けがつくようになった
📌刺繍のモチーフ、各部族の違い、他の伝統工芸については以下の記事で

なかなか雨が降り止まないので（この時は台風が近づいていて、陸の孤島になるなど知る由もなく）、このままぼーっとしていてもしょうがないと思い、Fansipan（ファンパン）山に行くことにしました。
標高は高い（3143M）けど、ケーブルカーで楽に行ける（ハズ）なので、雨でも問題ないだろうとこの時は思っていた。

カフェのお兄さんに、ケーブルカーの乗り場はここからどれぐらい？と聞いたら歩いて30分と答えたから、そのつもりでいたら １時間以上かかったよね・・・
登山する予定はなかったのに、ケーブルカーの乗り場までたどり着くのに既にヘトヘト（そして後でわかったけど、ケーブルカーの乗り場まで電車があった）

Fansipan Cable Car · Lao Cai, Lao Cai

ただ、ここのケーブルカーと山頂まで行く登山電車は、ちょっとびっくりするくらいにはお高かったので（建設費用が高かったんだろうなぁ）、少し節約にはなったかも。

さて、ケーブルカーで一気に標高が上がったところ、長袖を着ていてさえ凍えるような寒さ。真っ直ぐ立っていられない程の暴風。横殴りの雨。
視界は見事なホワイトアウト・・・！

ここはケーブルカーと登山列車の乗り継ぎ地点。
登山列車までに70段ほどの階段があり、途中、お寺もある。

ここまで来て初めて「嵐が近づいているよ」と現地の人に教えてもらった。
そうだね！見ればわかるよ！！！

私は一応ちゃんとしたレインコートを着ていたのですが、風が強くて意味をなさず、下着までびしょびしょに濡れました。風は刺すような冷たさ。
どうしようかと思ったのだけど、登山電車はまだ動いていたので山頂を目指して乗り込みます。この時点で、人はまばら。

頂上に・・・着いたのですが・・・ちょっと・・・命の危機を感じたほどの暴風雨で・・・撮影どころではなく・・・
スマホ、生活防水だけど水没しそうな横殴りの雨だった・・・

一瞬だけ頂上に立って、すぐに引き返しました。凍死か転落死するかと思った。
帰りの電車は私たち以外は全員スタッフで、次の便は止まってた。
あのまま頂上にいたら、取り残されていたんじゃなかろうか・・・？
え、ヤバくない・・・？

というか、よくあんな暴風雨でケーブルカー動かしたな。
日本だったら安全上の問題で運行しないレベルだと思う。

ホテルに戻ってチェックイン、ホッと一息。内装のセンスも良い。
ところで、このホテルに限らずベトナムはお風呂と部屋を隔てる壁がガラスのことが多い
・・・なんで？

良いホテルなんだけど、お風呂のお湯がぬるいことだけが残念だったー

体の芯まで冷え切ったので暖かいものが食べたくて、レストランを探す。
このホテルは中心街からほーんの少し離れているんですが、かえって評価の良いレストランが近くにたくさんありました。

ホテルのすぐ隣にも一件あったので、雨と言うこともあり近さが決め手でこの日はここに。

Little Vietnam Restaurant · Lao Cai, Lao Cai

メニューのチョイスが良かったこともありますが、普通にとてもおいしい。
かぼちゃのスープ、生春巻き、ブンチャー（付け麺）・・・と勢いのまま頼んでしまい、案の定食べれずに後悔する。

そしたらお兄さん、包んでくれました！しかも生春巻きはタレまで別につけてくれました。え、すごい丁寧！親切！しかもお他の店みたいに「Googleで良い評価つけてね！」みたいにちゃっかりしてない。とても落ち着いて食べれる。

他に揚げ麺・・・要は焼きソバ風フォーなんですが、映えないので撮らなかったけどめちゃくちゃ美味しかった・・・😋お勧め。
味と雰囲気とおもてなし、全部良かったのでお勧めしておきます！

さて、翌日。ホテルの最上階にあるレストランから見た景色。
・・・見事なホワイトアウト。
本来ならこの先に、稲刈り直前の美しい棚田が広がっていたはずなんです・・・
だからこの時期を選んでわざわざ来たんです・・・

晴れていればとても見晴らしが良いであろう最上階。

ホワイトアウトの雲海を眺めながら、雨を避けておとなしく室内で朝食をいただきます。このホテルはベトナムでの最初のホテルとしてはちょうどいい。

朝食のレベルも平均的なアメリカンブレックファースト。ベトナム風もある。
メニューも味もなんというか、よくも悪くも平均的。

スイカとドラゴンフルーツはどこでも出る。

朝食のビュッフェに必ずあるのがフライドスイートポテトと揚げ饅頭。
この2つはどこで食べてもハズレがない。正直いくらでもお持ち帰りしたい。
シンプルで素材そのままの自然な甘さで、いくら食べても飽きないのよね。
（具はないので、饅頭と言うより揚げパンに近い？）

朝食がよくも悪くも普通と言う以外はお部屋のセンスも良く、おもてなしも悪くなかったし、場所もサパ観光にはちょうど良いロケーションで景色も良い。
📌結局3泊することになったサパのおすすめホテルとして以下の記事でご紹介

さて実は、この期に及んで私はまだBac Ha（バック・ハー）の日曜市場に行くつもりだった。花モン族を中心にこの辺の少数民族が集まる、週に1度の市場です。
だって、ここまではるばるハノイから8時間列車に揺られてきて、日曜市は日曜にしかやってないし、あと少しの所まで来ているのに。

このとき情報がなかったということも大きいですが、今思うと一種の正常性バイアスもあったかもしれません。数年ぶりに海外来て、被災するなんて思わないじゃない？
とにかく私はバック・ハーに行く気満々だった。サパから100km、車で3時間。

ところがサパに来れば現地ツアーがあるとの前情報だったのに、フロントに聞いてもないと言う。
「100kmもあるのよ、行けるわけないでしょ」みたいな対応。
いや皆ここから普通に行ってるし！記事もブログもいっぱいあるよ！

ただ前日の暴風雨で気持ちがくじけていたのもあって、バックハーは諦めサパ市内で常時やってる市場に行くことにしました。
あまり期待しないで行ったけど、そこにもちゃんと少数民族の人たちがいて、手仕事しながら売ってました。

散々苦労してコミュニケーションした結果、このおばあちゃんの民族も分かった

片言ながら英語も通じたので、少数民族とは言え観光スレしているんだろうな。
でも本気で彼らの言葉しか話さなければ模様の意味とかも教えてもらえなかったので、結果それでよかった

これは稲穂、これは男の子・・・など模様のモチーフを教えてもらいました。
ボられていると言えなくもないお値段でお買い物して、撮影させてもらった。
📌刺繍のズームアップ写真、モチーフの意味、各部族の紋様の違い、他の伝統工芸品、私が買ったお土産、Google マップに載っていないお土産屋さん（価格が明示されているタイプ）など、現地で得られた限りのことを写真付きで以下の記事で紹介します

こいつはカモだと見られると四方八方から客引きされてしんどい・・・
（ここでもちょっと失敗して、その後に値下げ交渉が厳しくなった）
ので、改めて・・・
📌値下げ交渉するときの、事前準備とコツ、を下記の記事で！

売り込まなくても欲しければ買うから、そっとしておいて欲しい
ぐいぐい来られると逃げ出したくなるんだよー😣😣😣

観光客向けと言うわけでもなく、地元の人も食材などを買っていました。
日本では考えられない衛生感覚ですがフォーがそのまま山積みになっている・・
あらゆる種類の肉がその場で切って並べられ、モツもドッサリで・・・お肉屋さんの近くは台湾の余市みたいな匂いがする・・・ちょっと苦手

ドーナツの手前に写ってる揚げパンを試しに１個買ってみましたが、大きくてふわふわで甘さ控えめで、ココナッツの味がしておいしかった・・・
見た目の割に軽くてペロっと食べられちゃった。もう一個行けたな。

直前に地元の方が買っていたので値段しっかり見てましたが、特にボられたり交渉することもなくVND15k。

さて、もうちょっと現地の生活ぶりを知りたかったので、午後はcat-cat村に行くことに。別に猫がたくさんいるわけではなく、そういう名前の村。
ここはやや観光地化されたとは言え、少数民族の人たちの生活ぶりが垣間見れる村・・・のはずだったのですが。

Grabで行ってみたら途中の道が土砂崩れで封鎖。村の入り口で引き返す羽目に。
Grabのお兄ちゃんも不親切というか・・・閉鎖されてるのは知っていたようなのに私たちを置いてったフシがある。仕方なくホテルまで歩いて帰る羽目に。

・・・こういう、「聞かれなかったから言わなかった」的な対応がその後もほんとに多い。ネットには閉鎖や土砂崩れの情報なんか出ていなかったので、私たちには知る由もない。
このあたりからベトナムのおもてなし精神に疑問を抱き始める・・・

この日の夕食はここ。黒モン族さん一家？の経営するレストラン。
「フーモン」は黒モン族のこと。

Hmong Restaurant · Lao Cai, Lao Cai

メニューのチョイスが悪かっただけかもしれないけれど、お肉は固くてお兄さんたちの商売っけも強すぎた（たくましいけど・・・）
平均的なベトナム価格からすると若干高いし、次はないかな

牛肉のココナッツカレー、椰子の実ジュース、そして竹で蒸し焼きにしたおこわと豚肉の何か（なんかすごく独特なスパイス）
カレーとも違うスパイスで辛くない。食べたことないから香りを形容出来ない・・・嫌ではないけど風味が強すぎて最後の頃はちょっとダメだった💦

おこわは多分黒米かな？すっごいモチモチで少ないけど食べごたえがある。ナッツを砕いたものにつけて頂く。竹の香りがかすかに残って繊細な風味がする。

このお店に限らずお肉は大体どこも固かったな。歯が丈夫な人以外はシーフードにしたほうがいい。ここは山の上だけど湖があるからサーモン（鱒）があって、鍋が名物らしい。

📌有料記事で読めるもの

📌結局3泊したサパのおすすめホテル
📌値下げ交渉するときの、事前準備とコツ、そして考え方
📌刺繍のズームアップ写真、モチーフの意味、各部族の紋様の違い、他の伝統工芸品、Google マップに載っていないお土産屋さんの紹介