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みんな誰かに話を聞いてほしいのだ
80代女性4人で営む蕎麦屋
先日放送されたこちらの番組
https://www.nhk.jp/p/ts/P71P7Q379L/episode/te/ZP49L3QZYY/
山形県の小さな集落にある、
80代女性4人で営む蕎麦屋のドキュメンタリーです。
30代の私からすると80代の方は「人生の大ベテラン」。
強くてたくましくて、悩みなんて自分で解決できちゃいそうだなと思っていました。
蕎麦屋が癒やしの場に
この中の一人の女性は、ここで働く前、息子さんと旦那さんを立て続けに亡くしました。
悲しさに打ちひしがれ、塞ぎ込む日々。
そんな中、この蕎麦屋で働く「ばばちゃん」の一人から連絡が来ます。
「一緒に働こう!」
このまま塞ぎ込んでいるより、仲間と一緒に働いた方がいい、という思いやりからの誘いでした。
それからしばらくして働き始めた女性。
仲間と一緒に仕事をしたり、悩みごとを聞いてもらううちに少しずつ元気を取り戻していきます。
今ではお店に欠かせない存在になりました。
人と話すことで気持ちが楽になる
「80年以上生きた方でさえ、誰かに話を聞いてもらうことで心が軽くなるんだ!」と私は少し驚きました。
だったら、それより若い世代の人たちはもっと会話を求めているのではないでしょうか。
「聞く力」なんて言葉があります。
人は自分の話をしたい生き物だから、だったら自分が相手の話を聞けば相手は喜んでくれる。
つまりたくさん聞きましょうということ。
「傾聴」という言葉もあります。
これは「熱心に聞く」ということ。
こちらはしっかり聞きましょうということ。
私自身も以前の職場では、聞き役に回ることに徹していました。
職場のみんなから「話を聞いてほしい」というオーラが出ていたので…。
少し私の話を間に挟もうと思っても、すぐ打ち消されたり、話を持っていかれたり…笑
そんなのは日常茶飯事でした。
みんないい人たちばかりだったので聞き役に回ること自体はよかったのですが、これって実はものすごくエネルギーが必要。
相手は私の意見を求めているわけではなく、とにかく聞いてほしい。
適当に受け流すのは気が引けるし、そういう気持ちはなんとなく相手にも伝わってしまうもの。
だから
「人の話を聞く=辛抱」
というイメージがありました。
一緒にお昼寝するのも癒しになる
でも蕎麦屋のばばちゃんたちを見ていると、人の話を聞くことに対して、そこまでかまえなくたっていいんじゃないかと思えてきました。
一緒に蕎麦を作りながら
悩みごとを聞いたり、聞いてもらったり、
一緒にお昼寝したり・・・。
そういう「聞き方」も一つの方法としてありなんだなーと思いました。
誰かが自分を見てくれているという安心感や、
いつでも話を聞いてくれる人がいるという仲間意識が、
人を孤独から救うのかもしれません。
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