資産運用・投資(株)についてゼロから解説!まずはこれから始めよう![つみたてNISA・NISA・iDeCo]どれがおすすめなの??
①何のために投資をするのか分からない。(ギャンブルじゃないの?)
②資産運用をはじめたいけど何からやればいいのか分からない。
って思っている方多いと思いますので、「①の疑問」についてと「②のアクション」についてお話しできればと思います。
今回は「証券口座」や「お得な制度」「投資商品」を紹介するだけでなく、実際に「何に」「いくら」「どのように」投資するのがおすすめなのかも記事にしています。
参考にしてもらえると嬉しいです。
はじめに
はじめから厳しい言葉で申し訳ないのですが、本記事の前提について記載させていただきます。
本記事は友人に向けたものになります。そして比較的に若い人向けの内容です。年齢・家族構成・年収・職業などによって人それぞれ取ることのできるリスク許容度は異なりますので紹介する内容が全ての人に当てはまるわけではありません。
投資手法や投資信託についてご紹介していますが、必ずしも利益が出るとは限らず、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を負いません。
投資は自己責任・自己判断で行うものであり、他の人のおすすめだからと言って理解せずに行ってしまうと投資ではなくギャンブルになってしまいます。
投資は正しい知識を付けてから行いましょう✨
結論
最初に結論から入ります。
本記事を最後まで読むことによって何故この結論に至ったのかが分かると思います。
〜資産運用をはじめるなら〜
楽天証券で開設したつみたてNISA口座で、インデックスファンド(インデックス型投資信託)である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のどちらかまたは両方を、ドルコスト平均法を用いて毎月33,333円分、楽天カードのクレジット決済で積立投資する。
はい。初心者には全く分からないようなことをバーっと書きましたが、太字の用語についてはこの後詳しく説明していきますので、安心してください。
1.資産運用・投資のお勉強
1-1.【何故?】資産運用・投資を行う理由
まずは「投資を行う理由」についてお話しさせていただこうと思います。
重要なポイントは三つあります。
①銀行に預けてもお金は増えない(超低金利時代)
皆さんお金はどこに預けていますか?
基本的には銀行だと思いますが、銀行の利息は税引き後年「0.02%」が一般的です。
100万円を1年間預けても200円しか利息が付かない
こんな酷い話がありますか😭
銀行は私達が預けたお金を運用して、それで得た利益で利息を支払っています。元本保証するかわりに、利息が低いと言うことですね。
※実は銀行預金も複数ある「資産運用」の中の一つであると言うことを認識しておくことも重要です。
以下参考のサイトを載せておきます。
②止まらないインフレ
「スーパーの商品が全体的に高くなった」「値段は変わらないけど内容量が減っていた」といった経験ありませんか?
それはインフレが影響している可能性が高いです。年々物価が上昇しているため、物の価値が上がり、同じ物でも一年後や二年後には同じ金額では買えなくなっているのが実態です。
「物の価値が上がる」というのを別の視点で捉えると、「お金の価値が下がっている」とも言えます。「銀行にお金を預けていればお金は減らないし安心」といった考え方もありますが、将来の100円は今の100円より価値が低い可能性が高いということです。
※インフレは止まらないというより促進されています。中央銀行がインフレ目標(インフレターゲット)を立ているので今後もインフレは進んでいくことでしょう。
③老後2000万問題
日本では少子高齢化が進み、年金の受給が開始しても、それとは別に2000万円の現金が必要と言われています。若い時から毎月高い年金を支払っているのに「自分で頑張って」なんてこれまた酷い話です。自分で正しく資産形成を行っていないと、2000万円なんて到底貯めることができません。
例えば25歳から定年退職(65歳)までに2000万円を貯めるには、毎年50万円を40年間貯金し続ける必要があります。多くのライフイベントがある人生でこの金額は中々ハードであると思います。
●まとめ●
①と②をまとめると、現金の価値は下がり続けていて、超低金利の銀行預金預けているだけだと、資産は増えないし、むしろ価値は下がっていく。
特に最近はコロナでどこの国もお金をばら撒いています。
お金の供給量が増えるということは、今私たちが持っているお金の価値もどんどん下がっていくことになります。
ここ重要なポイントですね。お金を現金で持っていることもリスクになっているということです。
そして「投資を行う理由」についてですが、お金の価値が下がって、物の価値が上がっているので、「お金を物に変える」ことで、価値が下がり続ける状態を回避することができるのです。
※本記事では株についてしか触れませんが、コモディティ(金・プラチナ)も地球に埋蔵されている量が限られているので、良い投資先であると私は思います。(本当は仮想通貨とかもいいのですが、ボラティリティ[値動き]が大きすぎるので、初心者にはおすすめできません。)
③については、若い方にとってはまだまだ先の話ではありますが、投資の世界では「時間」が非常に重要な鍵を握っています。時間を有効活用することで「リスクの軽減」と「複利の力」を最大限に受けることができます。
※複利の力を簡単の補足しておくと、今100万円を投資して年利3%で運用し続けたとします。放置しているだけで40年後には「約326万円」になっています。これが時間と複利の力です。
1-2.そもそも株ってなあに??
資産運用・投資のメインにもなる株について簡単に理解しておきましょう。
会社が事業を行うための資金を調達する際に発行する証明書を株(株式)と言います。株式と引き換えに資金提供をした者は「株主」と呼ばれ、会社経営に携わるオーナーの1人になり、「株主総会へ参加する権利」や「配当金・株主優待を受け取る権利」などを得ることができます。
詳しくは以下の記事をご確認ください。楽しく分かりやすく株について解説されています。
1-3.株式の価格が上下する理由
株価が変動する理由は複数あるのですが、基本的な考え方だけお伝えしようかと思います。
株価は需給バランスで決定します。
A社の株を1000円で売りたい人がいて、1000円で買いたい人がいた場合、そこでトレードが発生します。
1200円で売りたい人は、1200円で買いたい人がいないとトレードが発生しないので、どうしても売りたい場合は売値を下げたりして調整する必要があり、これが株価が変動する理由になります。
※画像素材は「いらすとや」よりhttps://www.irasutoya.com/2021/01/onepiece.html
1-4.株でお金を増やすには三種類ある
次に株でお金が増える仕組みを理解しましょう。
株でお金を増やすのには「値上がり益」「配当金」「株主優待」の三種類があります。(株主優待を入れるか悩みましたが説明しておきたいので含めました。)
①値上がり益(キャピタルゲイン)
買った時よりも値段が高くなり、売ったことによって得られる利益のことを「値上がり益」と言います。※投資用語では「キャピタルゲイン」と言います。
例えば伊藤忠商事の株を2616円で購入し、3616円で売却した場合は、1000円の利益になりますよね。これが「値上がり益(キャピタルゲイン)」です。※キャピタルゲインには20.315%の税金(所得税+住民税)がかかりますので、実際手に残る利益は約800円になります。
※今回私がおすすめする投資商品は「投資信託」というものなのですがこちらも、基本的には値上がり益によってお金を増やす方法になります。
②配当金(インカムゲイン)
配当金とは「会社が得た利益の一部を、現金として株主へ支払うもの」です。※投資用語では「インカムゲイン」と言い、日本株では年二回、米国株では年四回の配当金が貰えるのが一般的です。(銘柄によっては毎月配当や年一回配当のものもあります。)
一般的に年利(配当利回り)3%以上であれば高配当株と言われています。1000円の株を購入して、年間で30円配当金が貰えた場合に配当利回りが3%になります。
例えば高配当で人気の三菱商事は2021年4月1日の株価が3070円、2020年の配当実績が「68+67=135円」ですので配当利回りは4.4%になります。
※「配当金(インカムゲイン)」もキャピタルゲインと同様に約20.315%の税金(所得税+住民税)がかかります。
③株主優待
株主優待とは、「企業が株主に対して割引券や優待券などを株主にプレゼントする制度」です。日本特有の制度であり、自社製品、カタログギフト、QUOカードなど企業によって様々な株主還元が行われています。
人気な銘柄のワタミは100株保有で、店舗で使える優待券が年間6000円分受け取ることができます。直近で株主優待の改悪がありまして、一会計一人一枚までしか使うことができない条件がありますが、2021年4月2日の株価が1000円ですので、優待利回りは6%と現状でもかなり高利回りですね。
(株主優待投資はとても魅力的ではありますが、優待の改悪と株価の暴落のダブルパンチをくらう可能性もありますので、企業分析をしっかり行ってから投資するようにしましょう)
引用:楽天証券(iSPEEDアプリ)
引用:https://www.watami.co.jp/ir/return/
1-5.[投資の基本]三つの分散
投資の鉄則は分散です。分散することにより、リスクを最小限に抑えることができ、初心者でも安定して資産を増やせるようになります。
参考に分散の重要性が分かる例をあげます。
超優良企業であった「東京電力」は3.11の影響で2000円だった株価が400円台に暴落して今もまだ戻っていない状態です。「資産が4分の1になり配当金も貰えない(無配転落)」お年寄りの方で老後の配当金生活を夢見て集中投資されていた方も多かったようですが、あの東電がこんな最悪な自体になってしまうなど当時は誰も予想していませんでした。
引用:楽天証券(iSPEEDアプリ)
集中投資はこのようなリスクがあるので、分散投資を心がけましょう。
では、投資の鉄則とも言われている三つの分散について説明していきます。
①-1アセットクラス分散
債券や株式、REIT、金、仮想通貨など値動きの異なる資産に分散して投資することによって、資産全体としての見たときの損失をおさえる効果が期待できます。
代表的なのは「株式」と「債権」で株式の価格が上昇した時には債権の価格が下がり、株式の価格が下落した時には債権の価格が上がるのが一般的です。複数のアセットクラスに分散して投資することによって、資産を一気に失ってしまうリスクを抑えることができます。(個人的には初心者は株式のみで現金比率を適切に守ことができていたら、アセットクラスの分散はそこまで行わなくて良いと思っています。)
①-2セクター分散(株に投資する場合)
株式に投資する場合は、投資するセクター[業種]を分散することが重要です。※セクターという言葉には多くの意味が含まれますが、本記事では「セクター = 業種」として扱います。
〜東証では33の業種で分類されています〜
「サービス業」「不動産業」「金融業」「銀行業」「情報・通信業」「小売業」・・・など
セクター分散が重要な理由としては、例えば「情報・通信業」のKDDIやソフトバンクモバイルは、コロナショックの影響を一瞬だけ受けましたが、1ヶ月程度で株価を戻しています。(それとは別に携帯料金の引き下げによる菅ショックで株価が暴落することもありました。)逆に「小売業」は未だに株価を戻しておらず厳しい状態が続いています。
このようにセクターによって、株価の動きは異なります。特定セクターの暴落時に、相関性の低いセクターにも分散して投資しておくとそれがクッションになり、資産の大幅な減少を防ぐことができます。(本当にやばい時は全部暴落しますが・・・)
②地域分散
投資する地域も分散が必要です。特定の地域だけに投資を集中してしまうと、災害や紛争、政治的要因などによりその地域の金融市場が大きく変動した場合に、大きな損失が発生する可能性が高まります。日本株・米国株・新興国株など様々な地域に分散して投資することによってそのリスクを抑えることができます。(日本企業に勤めている場合は日本経済に何かダメージがあった場合に給料が下がる可能性もあります。そう思うと投資は日本以外の国だけにするのも分散投資の一つとも言えますね)
③時間分散
時間分散とは一度に全ての資金を投資するのではなく、複数回にタイミングを分けて投資を行うことです。
例えば一度に全財産を投資した後にコロナショックに見舞われた場合、いきなり資産の40%程度失うことになります。
どんなに優秀な投資家であっても、未来を予測することは不可能です。
時間を分散して定期的に購入することによって、リスクを分散することができるのです。
2.非課税制度と投資信託について
2-1.お得な非課税制度について
投資を行う理由と基本が分かったところで、本題に入っていこうと思います。
現在日本では、個人投資家の応援及び、日本人の資産形成のために「非課税制度」というものが用意されています。
「非課税制度」には「NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」「iDeCo」があります。
制度が多くてどれから始めればいいのか、どれから調べればいいのか分からないですよね💦
正直初心者には「つみたてNISA」の一択だと私は思っているのですが、ざっくり各制度を紹介して、何故「つみたてNISA」なのかを説明したいと思います。
2-2.つみたてNISAとは
つみたてNISAでは国が定めた基準を満たした投資信託を毎年40万円を上限として購入することができます。つみたてNISA口座で購入した投資信託は20年間非課税として運用が可能で、分配金や売却時の利益に支払う20.315%の税金が一切かかりません。※一般的につみたてNISAは毎月33,333円の積立を行い年間約40万の投資額になるように調整します。
例えば年利5%で20年運用できた場合、20年後には元本40万円は106万円になっています。その場合の利益は66万円になるのでかかる税金は13.4万円程度になりますがつみたてNISA口座であれば支払う必要はありません。
※投資信託については次章で解説します。
より詳しい情報は以下よりご確認ください。
[補足]投資信託とは
投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品
引用:https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/
投資信託のイメージは以下になります。
※画像素材は「いらすとや」よりhttps://www.irasutoya.com/2021/01/onepiece.html
実際にGAFAMと呼ばれる超人気企業の「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」「Microsoft」に平均分散して投資する場合は100万以上の資金が必要になりますし、投資信託を経由することで100円から、何百、何千もの企業の株式や債権に分散して投資を行うことができます。
※専門家に投資を依頼しているので、信託報酬という費用がかかってきます。それについては後ほど解説いたします。
投資信託には大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の二種類がありますのでそれぞれ簡単に説明していきます。
[補足]インデックスファンドとは
日経平均株価やTOPIXといった株価指数の動きに連動する運用を目標にした投資信託
例えば日経平均連動型のインデックスファンドに2012年に「8,833円」で投資した場合、2021/4時点で評価額は「29,768円」になっていることが予想されます。※指数への連動は目標値であり多少誤差はあります。誤差の少ない投資信託が優良なインデックスファンドと言えます。
引用:楽天証券(iSPEEDアプリ)
インデックスファンドの特徴としては、以下の二つがあります。
①信託報酬が安い傾向にある
➡︎指数連動型なので投資信託会社の手間も少なく、私がおすすめするインデックスファンドは運用額の「0.1%」程度が信託報酬として取られる投資信託になります。※信託報酬0.1%の投資信託に100万円を1年間運用してもらった場合、1000円投資信託会社に支払うことになります。(かなり安いです。)
②幅広い銘柄に分散投資が可能
日経平均(日経225)のインデックスファンドに投資した場合、この時点で225銘柄に投資していることになり、安い信託報酬で簡単に分散を効かすことができます。※日経平均を推しているわけではないのでご注意ください。
[補足]アクティブファンドとは
あまりおすすめではないので本当にざっくり説明すると。
株価指数以上の収益を出すことを目標に運用を行う投資信託
プロの投資家やファンドマネージャーが情報収集や銘柄の組み替えを行うのでインデックスファンドより信託報酬が高い傾向になります。アクティブファンドの信託報酬は平均1.5%程度と言われています。
[補足]おすすめはインデックスファンド
年平均5%程度の利益が出せれば良いとされている株式投資の世界で、信託報酬1.5%のアクティブファンドはコストが高すぎると思います。年によってはインデックスファンドよりパフォーマンスが良い時があるかもしれませんが、安定して高パフォーマンスを出すことは難しいと思います。
特につみたてNISAの場合は、20年と長期の運用になるので、私はインデックスファンドを強くおすすめしています。
2-3.NISAとは
NISAでは国内株式・外国株式・上場投資信託(ETF)・投資信託などを毎年120万円を上限として購入することができます。NISA口座で購入した商品はは5年間非課税として運用が可能で、分配金や売却時の利益に支払う税金の支払いが免除されます。
ざっくりNISAとつみたてNISAの違いは以下の通りで、年間投資できる金額と非課税になる期間、購入できる商品が異なっていることが分かります。
より詳しい情報は以下よりご確認ください。
[補足]つみたてNISA口座とNISA口座は併用不可
つみたてNISAとNISA口座は併用不可です。
2020年につみたてNISA口座を使用した場合、同じ年にNISA口座を使用することはできません。
別の年になれば切り替えは可能ですので、2021年からNISA口座に切り替えた場合、今度はつみたてNISA口座をその年に使用することができなくなります。
※使用できないというのは追加購入できないということで、購入した投資信託や株などが無効になったり、売却できなくなったりするわけではありません。
2-4.iDeCo(イデコ)とは
iDeCoについて本気で説明するととても長い話になってしまうので簡単に。
iDeCoとは個人型確定拠出年金というもので、一般的には「元本確保方(定期預金)」と「元本変動型(投資信託)」の商品があり、毎月それらの商品に積立を行い。老後の資金を貯めるまたは運用して増やすことを目的にしている制度です。会社員や公務員で企業年金がない場合は月額2.3万円、企業型DC(確定拠出年金)に加入している場合は月額2万円を上限に積立を行うことができます。
※iDeCoの出口戦略は他の制度よりかなり特殊です。今回は説明を割愛させていただきます。
【メリット】
①住民税と所得税が減税にできる
➡︎ちょっと違いますが、通常は「年収」に対して住民税と所得税が課税されますが、iDeCoで積立を行うと「年収 ー 積立金額」に対して住民税と所得税の課税が行われるようになり、節税になります。
②運用利益が非課税に
➡︎NISAやつみたてNISAと同様に運用益が非課税になります。
③自己破産した時にiDeCoの運用資金は没収されない
➡︎あまりないとは思いますが、自己破産した時にiDeCoで運用している資金は守られます。何か起きても老後の資金は取り上げられないってことですね。
【デメリット】
①60歳以上にならないと引き出せない
➡︎これが一番のデメリットですね。年金ということで引き出すことのできる年齢に制限があります。
②勤め先にiDeCoを始めていいか確認しないといけない
➡︎任意加入なのに会社に申し出をしないといけないのがめんどくさいです。※今後改定される可能性はありますが現在はこうなっています。
※他にもデメリットはありますが、今回は割愛します。実際に始める時に学びましょう。
2-5.[まとめ]つみたてNISAが初心者におすすめな理由
他の制度は初心者にはレベルが高いよぉぉぉ!!!!
・NISAについて
NISA口座で取引しても利益を出すのは最初は難しいと思います(むしろお金を減らしてしまう可能性も高いです)。初心者が年間120万円も投資するのもあまり考えられませんし、私も投資を初めて2年以上になりますが、NISA口座をフル活用できる自身は無いです。勉強期間も必要ですし、つみたてNISAでコツコツ投資するのが良いと思います。まずは値動きに慣れることが重要です。投資に慣れてきてからNISA口座に変更することもできますし、焦る必要は無いと思います。
・iDeCo(イデコ)について
老後の資産形成と税金対策には最強な制度です。しかし、60歳まで資金拘束されてしまうのは、初心者向きでは無いと思いますし、すぐ引き出せないのもリスクにもなりますよね。つみたてNISAで投資というものを経験してから始めても遅くは無いと思います。※iDeCoは本当にお得な制度です。生活費にある程度余裕がある人は全員やった方がいいのでは?と私は思っています。
・つみたてNISAについて
おすすめポイントは四つあります。
①年間投資額が最大でも40万円と比較的少額(毎月100円からも可能)
➡︎まずは少額で投資に慣れましょう。
②売却後最短1週間程度で現金化することができる。
➡︎つみたてNISAは基本20年間売却しないものですが、すぐに現金化できるのは初心者にしてみたら安心です。
③基本は自動買付なのでストレスにならない。
➡︎毎月自動で買付されるので、管理がすごく楽です。買付設定をしておけばあとは放置するだけです。
④長期投資と非課税枠で複利の力を最大限活かすことができる。
➡︎平均年利5%で運用すると次の年には5%増えた金額に対してまた5%利益が出ることになります。資産運用を長く続ければ続けるほど資産は増えていくので、運用期間が長ければ長いほど複利の力が働きます。
⑤ドルコスト平均法を活用できる
➡︎有名な投資手法になります。詳しくは次章。
2-6.ドルコスト平均法とは
以下の記事が分かりやすいので参考にしてください(笑)
簡単にお伝えすると「同じ商品」を「一定金額」で「時間分散」して積み立てて購入することをドルコスト平均法と言い、買付価格を標準化することができます。
同じ金額で定期的に積み立てを行うと、価格が安い時には沢山の口数が購入でき、価格が高い時には少ない口数を購入することになります。
初心者が買いの判断をするのは難しいく、高掴みしてしまう可能性があるので、この手法を使うことで誰でも買付価格を安定させることができるのです。(毎回100点の買付は初心者には難しいので、20点・80点・70点・10点と山はあるけどドルコスト平均法で購入することで、平均点の50点に買付価格を近づけることができるのです。)
2-7.つみたてNISAでやってはいけないこと
重要なポイントとして「積立をやめてはならない」「焦って売却してはならない」が挙げられます。
つみたてNISAでの購入は「2-6」でもお話ししたように、初心者でも平均点を取ることのできるドルコスト平均法が鉄則です。評価額が下がったからと言って買付をやめたり、下がるのが怖くて売却したりはしないでください!下がった時こそ買付のチャンスです。
私はコロナショックで一時期+5万だった含み益が-3万になりましたが、耐えてコツコツ積立を続けていたことにより現在の含み益は+10万まで育っています。
そして可能な限り20年売却はしないでください。つみたてNISAは購入した年から20年間非課税で運用することができます。途中で売却してしまうと複利の効果+非課税効果を最大限に受けることができなくなってしまいます。
(やってはいけないことは必ずではないです。購入していた投資信託が自分が思い描いている投資方針と異なってきた場合は売却検討もありだと思います。例えば「アメリカ一強だと思って投資してたけど、長期的な株価低迷が考えられる事象が発生したから売却する。」と言うのはありだと私は思っています。)
3.おすすめの投資信託について
3-1.つみたてNISAで何の投資信託を買えば良いの??
ここからは完全に自論になります。本来は自身で投資信託を選定するのが一番なのですが、初心者には難しいと思うので、私が実際に積立を行っているインデックスファンドのご紹介していこうと思います。
今回私がおすすめするのは王道中の王道である以下投資信託になります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
私は米国株式または全世界株式への投資をおすすめしています。
楽天証券の投資信託の買付ランキングでも1位と4位の商品になり、多くの方に支持されています。(集計期間:2021/04/05~2021/04/09)
ランキングには[2位]楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)と[6位]楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)があり、こちらも同じく米国株式または全世界株式へ投資できる投資信託になります。eMAXIS Slimシリーズとの違いは今回説明しません。正直好みの問題で、私はこの中であればどれに投資しても良いと思っています。※[3位]と[5位]はやめてね(笑)
気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。
3-2.[投資信託]eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要
「S&P500インデックスマザーファンド」への投資を通じて、主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行い、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目的とした運用を行う。原則、為替ヘッジを行わない。
引用:楽天証券の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」ページより
簡単にお伝えすると、「S&P500と呼ばれる株価指数に連動することを目標にしたインデックスファンド」って感じです。
3-3.[株価指数]S&P500とは
今一番あついと言っても過言ではない株価指数になります。
ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500銘柄より算出される時価総額加重平均株価指数になります。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出したアメリカの株価指数で、米国株式市場の時価総額の約80%を網羅しています。
S&P500の構成銘柄で有名な企業は「Apple」「Amazon」「Microsoft」「Tesla」などが挙げられ、S&P500に連動した投資信託を購入するということは、アメリカの大企業500社に対して一気に投資していることになります。アメリカの今後の経済成長を信じている方にとっては良い投資先になりますね。
では実際どのように株価が動いているのかを確認してみましょう。
引用:Google Finance(INDEXSP: .INX)
綺麗な右肩上がりです!!
2010年の2000ドルで投資していたら今は2倍になっていたということです。
1973年から2018年までのS&P500の年平均利回りは7.1%とめちゃくちゃ高いです。
しっかり見ておかないといけないのは、2000年〜2010年の株価で、
今こそ右肩上がりですが、この10年は殆ど横這いです。インデックス投資は長期投資が基本で、株価が上がらないから売ってしまうのではなく、成長することを信じてコツコツ積み立てるのが重要です。信じて耐え抜いた人が大きな資産を築くことができるのです。(アメリカへの希望が持てなくなった場合は、売っても良いと思います)
3-4.[投資信託]eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の詳細
ファンド名 :eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
購入時申込手数料:無料
信託報酬 :0.0968%以内(年率・税込)
運用会社 :三菱UFJ国際投信株式会社
純資産総額(億円):3,785.15円 ※2021/4/16時点
※URL(
数あるインデックスファンドの中でも信託報酬が0.1%以下と格安です。また、先進国株式の投資信託の純資産総額ランキングでも10位と人気であり、お金が集まっていることが分かりますね。インデックスファンドは純資産総額が高ければ、目標株価指数との解離も少なくなると言われているので、投資信託選定の重要なポイントにもなります。
そして、運用会社が三菱UFJ国際投信であることから、安心してお金を預けることができますね!!
[補足]楽天VTIとの違い
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天VTIの値動きは殆ど同じです。信託報酬もどちらも格安ですし、違うポイントとしては、楽天VTIは米国市場に上場している企業ほぼ100%に対して投資を行う投資信託になるので、小型株も含まれます。
「大型株だけが良いならS&P500」に「米国市場全体に投資したいなら楽天VTI」にすれば良いかと思います。
[補足]何故アメリカに投資するのか?
先進国の中でも何故アメリカに投資するのか?大きく三つのポイントがあります。
①GDP(国内総生産)が世界一位かつ年々増加している
引用:global note
近年では中国のGDPの伸び率がすごいですが、アメリカも安定して伸ばしていることと、世界一位の安定感はやはりありますよね。
GDPが伸びれば経済成長の期待も持てますし、ドイツや日本に投資するより、アメリカに投資した方がリターンを得やすいと思います。
②人口増加
引用:Data Commons
アメリカは長期的にみても人口が増加しているので、経済成長の期待が持てます。※①と重なる部分もありますが。。。
③株主還元を重視した企業が多い
米国の企業は株主への還元意欲が総じて高いです、「配当」での株主還元や株価上昇のきっかけになる「自社株買い」など、株主を意識した経営を行っている企業が多いです。
以上三つの理由から私は、他の国ではなくアメリカに対して長期的に投資することをおすすめしています。
3-5.[投資信託]eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について
主として「外国株式インデックスマザーファンド」、「新興国株式インデックスマザーファンド」および「日本株式インデックスマザーファンド」への投資を通じて、日本を含む先進国および新興国の株式等(DR(預託証書)を含む)に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行う。原則、為替ヘッジは行わない。
引用:楽天証券の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」ページより
簡単にお伝えすると、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)と呼ばれる株価指数に連動することを目標にしたインデックスファンド」って感じです。
3-6.[株価指数]MSCI ACWIとは
23の先進国市場と27の新興市場にわたる大型および中型株の全機会セットのパフォーマンスを表すように設計されています。2020年11月の時点で、11セクターの3,000を超える構成銘柄と、各市場の浮動株調整後時価総額の約85%をカバーしています。
引用:MSCI ACWI
大型・中型株約3,000銘柄、全世界の時価総額の約85%を網羅しています。えげつない程の分散ですね。
2020年1月時点では組み込まれている国の比率は以下の構成になっています。
引用:Skloff(2020年1月時点)
アメリカが56%とダントツになっていますね。
現状は時価総額的にもアメリカが他の国を圧倒しているので、当然と言えば当然の構成になっていますね。
アメリカ一強時代でなくなった場合は、この比率は大きく変わってくると思います。自動で各国にリバランスされるようになっているので、10年後20年後の比率は想像がつきませんね。
実際に株価がどう動いているのか確認してみましょう。
引用:Google Finance(NASDAQ: ACWI)
※こちら「iShares MSCI ACWI」と言うETFの推移になります。値動きの参考として使用しています。
こちらも綺麗な右肩上がりですね。
S&P500との比較については、以降の章で行っていきます。
3-7.[投資信託]eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の詳細
ファンド名 :eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
信託報酬 :0.1144%以内(年率・税込)
運用会社 :三菱UFJ国際投信株式会社
純資産総額(億円):1,514.54億円 ※2021/4/16時点
※URL(
こちらも数あるインデックスファンドの中でも信託報酬が0.12%以下と格安です。S&P500連動のファンドよりは費用が高くなってしまいますが、全世界に投資しているので費用が嵩んでしまうのは仕方ないですよね。
しかし、まだまだ許容の範囲内かと思います。
[補足]eMAXIS Slimシリーズについて
私がこの「eMAXIS Slimシリーズ」を気に入っているポイントについてなのですが、運用コストの方針で以下を掲げているからです。
業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける* ファンド
実際に運用コストの見直しは定期的に行われていますし、公式サイトで「運用コストの最低水準化を目指します!!」と公言しているファンドは多くないと思います。
3-8.S&P500とオールカントリーどっちがいいの??
好みです
つみたてNISAで投資を行う場合は現時点から20年後にどうなっているかを考えるのがポイントになると思います。
20年後もアメリカ一強の時代が続くと思うのであれば「S&P500」
20年後は他の国が覇権を握っていると思うのであれば「オールカントリー」
上記の観点で投資すればいいと思います。
ちなみに直近2年では「S&P500」の方がパフォーマンスがいいです。
どちらに決めるか迷ったら「S&P500」に毎月2万、「オールカントリー」に毎月1.3万といった形で投資してもいいと思います。(ちなみに私はそうしてます。)
より詳しく知りたい場合は以下の記事で比較が行われていますので参考にしてください。
3-9.[複利と非課税効果の力]投資信託の利回りシミュレーション
これ私の大好きなサイトなのですが、投資信託の定期買付を行った時に将来いくらになっているのかをシミュレーションすることができます。
つみたてNISAで投資した場合の運用利回り別シミュレーションと非課税効果を確認してみましょう。
【3%で20年運用した場合】
最終評価額 :1,094万
運用収益 :294万
本来取られる税金:59万
【5%で20年運用した場合】
最終評価額 :1,370万
運用収益 :570万
本来取られる税金:114万
【7%で20年運用した場合】
最終評価額 :1,736万
運用収益 :936万
本来取られる税金:187万
現実的な数値である運用利回り年平均5%でも114万円の節税効果がありますし、運用収益が540万と銀行に預けているだけではありえない数値ですね!!
4.投資家への第一歩
4-1.何故楽天系列なのか?
現在日本で人気No.1・No.2のネット証券は、「SBI証券」と「楽天証券」です。投資を開始するならどちらかの証券口座を開設しておけば問題ないと思います。
私自身は楽天証券を使用しているので、楽天系列をおすすめしていますが、正直SBI証券でも全然OKです。それぞれのネット証券でメリット・デメリットありますので、ご自身で調べて判断いただくのが良いかと思います。
個人的には、楽天証券のアプリの操作性が良く気に入っています。
4-2.楽天証券では楽天カードで投資信託の積立が可能
楽天証券でつみたてNISA口座を開設する一番の理由は、楽天カードにて投資信託の購入費用を支払うことができるところです。
クレジット決済にすることで、1%分の楽天ポイントがもらえます。つみたてNISAでは年40万円積立を行うので、楽天カードで支払うだけで、年間で4000ポイントもらえることになります。(楽天カードでの投資信託購入は最大月5万円までなので、満額行った場合は6000ポイントもらえることになります。)
年利5%の利益が出れば良いとされる投資ですが、クレジットカード決済にするだけで1%の利益が確定するのです。これをやらない手はないと思います。
(SBI証券でも最近、三井住友カードでの支払いが可能になりましたが、ポイント還元率的には楽天カードの方が高いです。)
4-3.楽天証券で積立を行うまでのステップ
公式サイトを見ればすぐわかりますが基本的には以下のステップです。
①楽天カードの申込
クレジットカード決済でポイントを獲得するために楽天カードの申込を行ってください。楽天カードの申込で7000ポイントもらえるキャンペーンとかもたまにやっているのでそのタイミングに行えるとラッキーですね。
②楽天証券の口座開設
マイナンバーカードが必要と勘違いしている人が多いみたいですが、2021年3月時点では通知カードのみで申込はできました。
ポイントとしては、「つみたてNISA口座を開設する」を選ぶことです。※間違えてNISA口座を開設しないようにしてください。
初心者が躓き安いポイントとしては、証券口座の開設時に聞かれる「一般口座」「特定口座(源泉徴収なし)」「特定口座(源泉徴収あり)」の選択です。基本的には「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すれば問題ないと思います。(詳細はこちらを確認)
③つみたてNISA口座で投資信託の積立設定
楽天カードが届き、証券口座の開設が完了したら、楽天カードでの積立設定を行いましょう。自分が定期買付したい投資信託を楽天証券のサイトから設定してください。一般的には翌月か翌々月から積立が開始されると思います。
※[補足]楽天銀行の口座開設
本格的に投資を始める場合は、楽天銀行の口座を開設することもおすすめします。楽天証券への資金移動も無料ですし、連携も取りやすいです。さらに、楽天銀行の最大年利は0.1%と大手銀行の50倍になりますし、そこらへんの銀行に預けるより金利が高いです。
まとめ
お疲れ様でした。最後まで読み切れた方は世界が変わっているのではないでしょうか?(流石に言い過ぎ?)
では最初にお話しした結論を見直してみましょう。
〜資産運用をはじめるなら〜
楽天証券で開設したつみたてNISA口座で、インデックスファンド(インデックス型投資信託)である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のどちらかまたは両方を、ドルコスト平均法を用いて毎月33,333円分、楽天カードのクレジット決済で積立投資する。
最後に投資の基本である三つの分散が達成できているのかを確認してみます。※アセットクラスへの分散はもう少し投資の勉強をしてからにしましょう。
・セクター・銘柄分散
インデックスファンドを活用することで、様々な企業そしてセクター分散が可能。
・地域分散
日本で働いている方は、アメリカや全世界に投資することで、地域分散が可能。
・時間分散
ドルコスト平均法を用いて投資信託を購入することで、時間分散が可能。
なんとかうまい具合に分散できていそうですね。
投資はYouTube・本・テレビ・ブログなど様々なところから情報を入手し、最終的には自己解釈し、自己判断で投資を行うことをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おすすめ書籍
私が投資を勉強するにあたり読んできた本達になります。
興味がありましたらご購入いただければと思います。