手探りのおうち英語② NHKラジオ「小学生の基礎英語」を聞く
まだ「おうち英語」という言葉を知らずに、子どもに英語を習得させる方法を手探りで模索していた頃、「ラジオを活用してみては」とツイッターでアドバイスをもらいました。
さっそくNHKラジオの言語学習の番組をいろいろと聞いてみました。
その中でも「小学生の基礎英語」が子どもと私に合っていて、後に集中的に聞くことになりました。
今回はその話を書こうと思います。
NHK語学講座の中で唯一の小学生向けラジオ
当時、子どもは英語以外にも広く外国語に興味があったので、ドイツ語やイタリア語、アラビア語など、子どもの思うままに様々な言語の語学講座を聞いていました。
いろいろな言語を聞くのは楽しかったのですが、基本的に大人向けにできているので、例文のシチュエーションが子どもには難しいかもしれないと思うことがありました。
例えば、ホテルのチェックアウトの場面で、観光客とホテルマンが会話をする、といったシチュエーションです。
そのような語学講座の中で、唯一、小学生向けに作られた番組がありました。
それが「小学生の基礎英語」です。
「小学生の基礎英語」では、小学生にわかるように、学校での出来事や、遊び、好きなこと、友人関係などをベースにした例文が登場します。
子どもの反応が1番よかったため、次第に「小学生の基礎英語」のみを聞くようになりました。
「小学生の基礎英語」の内容
「小学生の基礎英語」は、サンシャイン池崎さんと、アイクぬわらさんと、花音さんが、賑やかな楽しい雰囲気で英語を紹介する番組です。
サンシャイン池崎さんの姿から想像できると思いますが、NHKの語学講座にしてはかなりハイテンションです。
通常の語学講座は1回あたり15分ですが、「小学生の基礎英語」は1回あたり10分となっており、子どもの短い集中力に優しい時間設定となっています。
番組の内容はその年によって少し変わるのですが、基本的には、その回のテーマとなる英語の例文(チャンツ)があり、短い会話文を通じて例文の意味や使い方を学びます。
例えば、その回のテーマが「I'm Taro.」だとすると、新学期で新しいお友だちに出会ってお互いに自己紹介をし合うような会話文が紹介されます。
ここで面白いのが、会話文には必ずオチがあることです。
小学生がいかにも喜びそうな、4コマ漫画のようなクスッと笑えるオチがあります。
さらに、会話文のオチを視聴者から募集して、紹介するコーナーがあります。
全国の小学生が、「僕が考えた最強のオチ」を一生懸命考えて、応募するわけです。
小学生が主体的にラジオを聞けるような設計になっているんですね。
また、テーマとなる例文は、単語を入れ替えて、違うパターンも紹介されます。
例文が「I'm Taro.」だとしたら、「I'm Hanako.」に名前を入れ替えることで、誰でも自己紹介ができるようになるわけです。
文法の解説がないことも、子どもにとって聞きやすいポイントでした。
主語が…Be動詞が…と言われても、子どもには何のことだかわからないですから。
そしてありがたいことに、小学生の基礎英語は、ネット1年分のアーカイブがいつでも聞けるんです。
このおかげで、年度初めの基礎的な内容から、順を追って聞くことができました。
小学生の基礎英語を1年分聞く
1回10分という手軽さもあって、子どもの着替えの時間など、手は塞がっているけれど耳は空いている時間に、小学生の基礎英語をちょこちょこ聞くようになりました。
その後、きちんとルーティン化しようと思い、朝起きて1番に小学生の基礎英語を毎日流すようになりました。
サンシャイン池崎さんの元気な声を聞くと、新しい1日が始まるぞーと元気をもらえるような気がします笑
小学生の基礎英語を聞くときに気をつけていたのは、英文や英単語を声に出して真似することです。
「なまえずかん」で英単語を覚えたときもそうでしたが、やはり英語は声に出してなんぼだと思っていたので、小学生の基礎英語を聞くときも同様に取り組みました。
子どもは、英文(チャンツ)の一部を入れ替えることでいろいろな文章が作れることに気づき、オリジナルの英文を作って私に話しかけてくるようになりました。
ただし、小学生の基礎英語は1度聞き流すだけで、復習もしていないので、英語が定着したかというとそうではありません。
それでも、小学生の基礎英語を1年分聞くことで、定型文を一通り聞いたことがある、声に出したことがあるという経験を積むことができたことはよかったと思います。
小学生の基礎英語は、2021年の11月頃から2021年度版を聴き始めて、翌年の3月に最新回に追いつきました。
その後、子どもの英語力が成長して内容が物足りなくなるまで、2022年版も2022年9月まで聞いていました。