雑談力は豆苗に学べ
よい雑談ってなんだろう。
よい雑談をするにはどんな話題を選べばいいだろう。
そんなことを考えた時に、こんな条件を思いついた。
①誰もが共感でき、②それなのに特別感があって、③誰も傷つかず、④明るく前向きであること
そこで豆苗である。
スーパーで100円で買える、節約主婦の味方。
この前台所に豆苗の種が落ちていて、
シンクの中で芽吹いていた。
その姿があまりに可愛かったので、
そのままタッパーに入れて育てることにした。
素晴らしきかな、豆苗の生命力。
たった数日間で
豆とか苗とか呼ぶのが申し訳ないような、
立派な植物として成長した。
それがなんとなく嬉しくて、
誰かと話していると
「実は豆苗を育てていて…」
とつい口から出てしまう。
そうすると、7〜8割ぐらいの割合の人が、
「豆苗、私も育てたことがある」と言うのだ。
(おっと、ここで「①誰もが共感できる」をクリア)
野菜として買ってきた豆苗の食べられる部分はカットして食べて、
食べられない部分をタッパーに漬けておく…(そしてまた食べる)
というなんとも貧乏くさい栽培方法なので、
誰も口に出さないだけだ。
そして、誰も口に出さないから、
自分だけが育ててるんじゃないかと思っている。
だから、豆苗を育てている人に会うと、
「レアな趣味を共有する仲間」に会えたような気分になるのだ。
(「②それなのに特別感がある」もクリアだ!)
そして何より
節約野菜の代表格、スーパーで100円。
いかに格差社会が進んでも、ほぼ誰もがその美味しさを享受できる豆苗。
(なんと、「③誰も傷つかない」のだ!)
植物を育てるということは、
日々の暮らしで潤いと喜びを添えてくれる。
家の中で小さな緑が誕生し、成長する。(そして食べる)
タッパーの水を取り替えていると、何だか豊かな気持ちになる。
(何かを育てる話題はいつでも④明るく前向きだ)
100円で買っておいしく食べて、
育ててまた食べて、
さらに他の人とのコミュニケーションツールにもなる豆苗。
君は節約野菜なんかじゃない。超絶コスパ野菜なんだ。
雑談力は豆苗に学べ。
雑談力を上げたい人はまずは豆苗を育ててみることを強くおすすめする。
※写真は私の愛豆苗