記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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「#ネタバレ」タグとうまく付き合いましょう

ここ最近、ジャンプ本誌の『呪術廻戦』の連載が佳境を迎えている。非常に面白いので感想を書いてみたいと思ったのだが、ここでふと疑問に思う。noteではネタバレはどこまで許されるのだろうか?

と思ったら、noteにこんな記事が投稿されていた。去年の10月の投稿。マンガに限らず、「#ネタバレ」タグをつけると、記事の冒頭に注意書きが付与される。

これは中々いい機能であると思う。もちろん、物語の中身を事細かに記すのは問題がある。ネタバレ以前に、著作権的にアウト。しかし、許容範囲で感想を書こうにも、中身に触れないわけにはいかない。そうなると、多少なりともネタバレをすることになる。noteは、このハッシュタグを使うことである程度のネタバレを許容する、という姿勢をとっている。

もちろん、すてきな作品を読んで心を動かされたときには、そのアツい思いをぜひnoteに綴ってほしいと思います。しかし、作者が時間をかけて生み出した作品の楽しみや、これからファンになる読者のよろこびを奪ってしまわないよう、読者側の気持ちも配慮していただければと思います。

情報には鮮度がある。早ければ早いほど価値が高まる、という側面は否定できない。何より、今日楽しんだ物語の感想を、記憶が新しいうちに書きたい、発信したいというのは、自然な欲求だ。それは、受け手側の意識も同じだろう。自分が見た、読んだタイミングだからこそ、他の人の感想も見たい。それもまた自然な行動である。こうして、感想の書き手と読み手のマッチングが生まれる。だがそればかりを許容してしまうと、まだ見ていない人に対する配慮としてはやはり不適切である。

週刊誌の場合、例えばwikipediaでは「コミックス収録後の記載OK」という不文律があるように思う。これは、かつてはそれなりに理にかなっていた。理由の一つは、コミックスに収録されているということは、「お金を払えば誰でも読むことができる」ということだからだ。週刊誌は古い号の入手が困難である。読みたくても読めない人のためにネタバレには配慮を、という理屈である。

だが、最近では電子書籍の普及やアプリの台頭により、「読みたくても読めない」という状況は限定的になってきた。好きな作品の最新話を読むことは、実はハードルが低くなりつつある。こうなると、「読みたくても読めない状況が解決されたら記載OK」というルールは、事実上意味を為さなくなる。

それに、wikipediaのような内容に踏み込んだものならともかく、感想というものは、やはり早めに共有したいだろう。コミックスの刊行を待っていたら、平気で3、4ヶ月は先の話になってしまう。時が経っても色褪せない感想を書けばベストなのかもしれないが、誰もがそんな名文をかけるわけでもない。

このコミックスという観点では、月刊誌だとまた事情が異なる。最近はよく月刊誌で「コミックス収録話の続きが最新刊で読める!」という煽りを見ることがある。この場合、コミックス収録後に感想を書いても、その続きは世に出たばかりということになり、鮮度はそれなりに高いと言える。どちらにしろ、コミックスに収録されている最初の話について書けるのは数ヶ月後、という状況は変わらないが。


少々話が逸れてしまった。要するに、ネタバレは書く人、読む人、読みたくない人、それぞれの立場に理由が存在する。だからこそ、各々が自分なりのルールを持って適切に情報を扱うのが望ましい。noteはその対策をとっているメディアの一つである。自分も #ネタバレ タグは適切に使いたい。

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