nagisa

静岡県在住の機械系エンジニア。仕事・読書・漫画・映画・音楽。 https://nagisacre8.com/

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最近の記事

大きな企業にはビジョンが育ちにくい構造的な弱みがある、という仮説

最近読んだビジネス書「誰もが人を動かせる!」の中に、リーダーシップの獲得には“外向きの欲”が必要、という考え方が記載されていた。“外向きの欲”とは、「①自分がやりたいこと」「②実現が周囲の人にとって喜ばしいもの」「③実現に周囲の協力が必要なもの」の3つの条件を満たすものである。 この“外向きの欲”における「周囲」を、「世の中」や「世界」と拡大して考えると、これはそのままビジネスにおける“夢”や“ビジョン”と言った言葉に置き換えられるだろう。こういったビジョンはリーダーシップ

    • リーンキャンバス:顧客が先か?課題が先か?

      リーンキャンバスというフレームワークがある。簡単に言えば、新しいビジネスを起こす際に必要な要素を視覚化するもの。この手のフレームワークは世の中にいくつもあるが、リーンキャンバスでは九つの要素を書き出す。リーンキャンバスに限らず、フレームワークは、思考の漏れを防ぐ、必要な事柄を満遍なく考える、といった利点を持つ一種の思考ツールである。 今回は、その順番に焦点を当てたい。 九つの要素を簡単に並べると、以下の通りである。 顧客:ビジネスのターゲットとなる相手 課題:顧客が抱え

      • 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』映画の途中で冷めてしまった偏屈な私

        2005年に公開された『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から10年。新たなシリーズの公開が決定され、2015年から毎年1作ずつ、新作が公開された『スター・ウォーズ』シリーズ。本編3作、外伝2作が1年ごとに交互に公開され、2019年の『スカイウォーカーの夜明け』をもってシリーズは完結を迎えた。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(以下『ローグ・ワン』)は、2016年に公開されたスター・ウォーズシリーズ初の外伝である。 これらの作品に対する私のスタンスは、

        • 「下味冷凍+ホイル焼き」成功のコツでテレワーク飯が豊かに

          テレワークが増えてきた。家で仕事ができるのは楽なのだが、困るのは昼食である。当然ながら社食は使えず、自分で昼食を準備しなければならない。かといって、昼休みをあまり調理には使いたくないし、買いに行くのも意外と時間がかかる。 私がよくやっているのは、ホイル焼き。週末に少し多めに食材を買っておき、肉、魚、野菜を、簡単に下拵えして冷凍庫にストックしている。特に鶏肉、豚肉は、下味をつけて冷凍することが多い。インターネット上にも無限にメニューがある。一例としてはこんな感じ↓ それらの

        • 大きな企業にはビジョンが育ちにくい構造的な弱みがある、という仮説

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          ノートPC選び:ストレージ容量は基準にならない

          以前、ノートPC買い替えの際に考えたことを一つ。 ノートPCを選ぶ際にはいくつもの要件があるだろう。まず、「モノ」として何を求めるか(画面サイズ、キーボード、タッチパネル付きか?など)、そしてスペック(CPU、メモリ、ストレージ容量)。私が仕事用のノートPCを購入した際、CAD(3次元の設計ソフト)が使えるかどうかがキモだったので、CPUとメモリ、ついでにグラフィックをそれなりに重視した。予算の都合もあったため、結果としてストレージ容量をそのシリーズでは最も小さい128GB

          ノートPC選び:ストレージ容量は基準にならない

          『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のかゆいところ

          来週、2/26(金)の金曜ロードSHOW!は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が放映される。 というわけで、今日はスターウォーズのお話。自分がシリーズに出会った頃に遡ると書くのが大変になってしまうので、今日は『スカイウォーカーの夜明け(以下、夜明け)』のかゆいところについて触れたい。 私の「完結3部作」に対するスタンスその前に、そもそも「かゆいところ」という題にはしたが、私は完結3部作(エピソード7、8、9)を映画館で見れたことに満足している。どんなに思い入

          『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のかゆいところ

          Microsoft Teamsに欲しい機能→メッセージへのフラグ付け

          私の職場ではOffice365を利用しており、最近はMicrosoft Teamsを社内コミュニケーションのツールとして利用することが多くなってきている。Outlookによるメールでのコミュニケーションに比べ、さまざまなアクションが手軽になるため大変便利なのだが、一つだけどうしてもメールでしか実現できない機能があり困っている。 メッセージへのフラグ付けである。 Outlookには、メールにフラグをつけてタスクとして管理する機能がある。いつまでに返信しなければならない、○○

          Microsoft Teamsに欲しい機能→メッセージへのフラグ付け

          物語の舵を大きく切った『呪術廻戦』

          『呪術廻戦』が今、面白い。 ちょうど1年ほど前から始まっていた「渋谷事変」編が、いよいよ佳境を迎えることとなった。長い間繰り広げられていた呪霊との戦いも、ようやく決着の時を迎えることとなる。せっかくなので気分が盛り上がっているうちに、一本感想を書いてみたいと思う。 (以下、『呪術廻戦』と『僕のヒーローアカデミア』のジャンプ本誌ネタバレ有り) ↓ ↓ ↓ ↓ 「渋谷事変」編が完結した。既にお読みになった方はわかっていると思うが、呪術師のれっきとした「敗北」である。「辛勝

          物語の舵を大きく切った『呪術廻戦』

          「#ネタバレ」タグとうまく付き合いましょう

          ここ最近、ジャンプ本誌の『呪術廻戦』の連載が佳境を迎えている。非常に面白いので感想を書いてみたいと思ったのだが、ここでふと疑問に思う。noteではネタバレはどこまで許されるのだろうか? と思ったら、noteにこんな記事が投稿されていた。去年の10月の投稿。マンガに限らず、「#ネタバレ」タグをつけると、記事の冒頭に注意書きが付与される。 これは中々いい機能であると思う。もちろん、物語の中身を事細かに記すのは問題がある。ネタバレ以前に、著作権的にアウト。しかし、許容範囲で感想

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          ビジネスチャットで鍛える論理的思考力

          自分の勤めている会社でも、テレワークが普及したおかげでビジネスチャットを本格的に使うようになってきた。そして、このビジネスチャットというツールは自分自身の論理的な思考力を鍛えるためにも役立つと考えている。 本題に入る前に、ビジネスチャットのもつ役割を確認したい。これまでのコミュニケーションの代用として、大きく三つの役割に分けることができると考えている。①会話の代用、②メールの代用、③会議の代用、の3つである。 (社内コミュニケーションの話。社外だとまた違ってくるだろう)

          ビジネスチャットで鍛える論理的思考力

          肯定の物語 『天気の子』

          年明けにテレビ放送された新海誠監督のアニメ映画『天気の子』。録画しておいたものを先日、妻と見た。私は映画館に足を運んでいたのに対し、妻はこれが初めて。映画を見ながらも色々と話していたのだが、見終わった後に妻から出てきた感想にこのようなものがあった。 『帆高は最後まで成長しなかった』 私もこの感想に同意である。そしてこれこそが、この映画が他の物語と一線を画している理由であると思う。少しこのことに触れたい。 帆高とは、この映画の主人公である16歳の少年である。物語冒頭から、

          肯定の物語 『天気の子』

          EarPodsがテレビ会議で使えなかった話

          EarPodsというと、聞き慣れない人もいるかもしれない。要するにコレ。 名前は知られていないかもしれないが、かつてのiPhoneに無料で同梱されていたイヤホンのことである。iPhoneからジャックが無くなったと同時に、同梱もされなくなったこのイヤホン。未だに電車の中でも、これを使って音楽を聴いている人を見かける。実はこのイヤホン、アップルストアや家電量販店に行けば、2,000円程度で購入可能である。とはいえ、わざわざこのイヤホンを選んで買っている人は少ないはずだ。もっぱら

          EarPodsがテレビ会議で使えなかった話