EarPodsがテレビ会議で使えなかった話
EarPodsというと、聞き慣れない人もいるかもしれない。要するにコレ。
名前は知られていないかもしれないが、かつてのiPhoneに無料で同梱されていたイヤホンのことである。iPhoneからジャックが無くなったと同時に、同梱もされなくなったこのイヤホン。未だに電車の中でも、これを使って音楽を聴いている人を見かける。実はこのイヤホン、アップルストアや家電量販店に行けば、2,000円程度で購入可能である。とはいえ、わざわざこのイヤホンを選んで買っている人は少ないはずだ。もっぱらイヤホンジャック付きのiPhoneを使い続けているか、昔の同梱品をそのまま使い続けているかのどちらかだろう(自分も後者)。
このイヤホン、無料の同梱品の割に中々使い勝手がいい(そもそもiPhoneが高額なのだが、、、)。音質はそこそこであるが、マイク付き、本体のスイッチで再生や音量調整も可能と、往年のiPhone時代にはよくお世話になっていた。
時は変わって2021年、スマホをiPhone12 miniに買い替えたおかげで、このイヤホンもお役御免。ただ、マイク付きイヤホンということで、別の使い方をしたくなった。そう、テレビ会議のヘッドセット替わりに使おうと考えたのである。追加費用なし、このサイズ感でイヤホンマイクとして使えたら、十分に便利だろうと考えたわけだ。
だが、実際に仕事用のWindowsノートPCにつなぐと問題が発生した。音は聞こえるが、マイクが使えない。聞いてるだけで済む時もないではないが、こちらから発言ができないのはやはりまずい。Microsoft Teamsを使っているがアプリのせいではなく、そもそもノートPCにマイクとして認識されていないのだ。
3.5mmと呼ばれるこのタイプのイヤホンジャックには、形状は同じだが電極が3つと4つの場合がある。3つだとイヤホンのみ、4つだとマイクも使える、という仕組みだ。当然、EarPodsは4つの電極を持っている。ノートPC自体も、4極に対応した機種であることは確認済みである。だが、結果としてマイクを使うことはついぞできなかった。
同じ4極ではあるものの、リモコンとしての機能を有しているためにそもそも相性が悪いのだろう、という推察できる。調べてみると、同様の悩みを抱えている人はそれなりにいた。iPhoneを持っている人が、誰でもMacを使っているわけではない。むしろシェアを考えると、仕事ではWindows、という人の方が多いだろう。だが残念ながら、EarPodsはWindowsでヘッドセットとして使うことは難しそうだ。
ワイヤレスイヤホンであるAirPodsであれば、Windowsでもマイク付きイヤホンとして使うことは可能である。そろそろ新モデルが発表されるという噂もあるので、この際だから検討してみようか。