野菜の日、菜の日
「食とココロの処方箋」のテーマの1つである「食」。
「食べること」は、私たちの生命を保つために欠かせないことです。
食べるものが体を作り、心・精神の健康にも大切な役割を果たしています。
8月31日「野菜の日」
今週は、8月31日の「野菜の日」の話題です。
8月31日は「831・や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせで「野菜の日」。
「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という思いから、1983年に9つの関係組合が制定した記念日です。
毎月31日「菜(さい)の日」
また一般社団法人「ファイブ・ア・デイ協会」では、野菜の「菜(さい)・さ(3)い(1)」からとって、毎月31日を「菜(さい)の日」としています。
「ファイブ・ア・デイ協会」では、「1日5皿分(350グラム)以上の野菜と200グラムの果物を食べましょう」と呼びかけて、健康増進のため野菜・果物を十分に取り入れた食生活を推進しています。
野菜、美味しく食べていますか?
野菜って、1日350グラム以上推奨などと言われるように、「健康のために食べなければいけないもの」というイメージがないでしょうか。
そこには、「好きじゃないけど食べなきゃいけない」とか「美味しくないけど食べなきゃいけない」という、ある種の義務感のようなものが漂っていて、「健康のためには野菜、でも美味しいのは肉、脂、糖分」というようなイメージを持っている人も少なくないような気がします。
野菜はおいしい
「野菜は健康のために食べなければいけないもの」ではなく、「美味しくて、食べたいもの」という存在になればいいなと思っています。
野菜を主役にメニューを考えてみるのもいいと思います。
野菜料理のお店も増えてきていますね。
夏だったら、ナス、キュウリ、トマト、ズッキーニ、トウモロコシなどなど、色も鮮やかで食卓に彩りを添えることができます。
見た目の鮮やかさや美しさも、食を楽しむ要素の1つとして大切ですよね。
新鮮な野菜があれば、料理の手間をかけなくても、料理ができなくても、美味しく食べることができます。
塩、オイル、味噌など、調味料も質の良いものを選べば、本当にシンプルな調理法でご馳走になりますので、お気に入りの調味料を探してみてはいかがでしょうか。
切った野菜を塩麴に漬けておくのも簡単で美味しいですよ。
洗って塩を付けるだけ、軽く蒸すだけ、焼くだけというように、レシピなしで素材の味を楽しめるのも野菜の魅力だと思います。
そのためには、なるべく新鮮で、カットされたりしていないものを選んでください。
手軽なカット野菜も増えていて、忙しい時や包丁を使えない時にはとても便利ですが、美味しさが半減してしまっているかもしれません。
産地やどんな環境で栽培されているのかチェックしてみるのもお勧めです。
食料自給率が低いと言われる日本ですが、国産の野菜や果物、穀物を選ぶことで生産者の方への応援にもなりますし、食や健康への理解も深まるのではないでしょうか。
産地直送や定期宅配のサイトも増えていますから、ライフスタイルに合わせて楽しむことができますね。
旬の野菜
今が旬の夏野菜は、色鮮やかでみずみずしく、体の熱を冷ましたり、汗で失われやすいミネラルを補給したりと、暑い夏の体調を整えるのに向いています。
また、鮮やかな色素はファイトケミカルと呼ばれ、高い抗酸化作用を持っています。
夏の疲れが出てくる頃、野菜のパワーをもらって元気に乗り切りたいですね。
最近は自分で料理をするだけではなく、カフェで出せるメニューをプロデュースしています。 シェフドクターを名乗るまでのレベルではありませんが、いずれ叶えようと思っています!
産業医 櫻庭千穂
シェフドクター(いつかね!)
食とココロの処方箋