「円」という意味
以前、「琉樹」というのは法名にする予定で、自分で考えたということを書いたと思いますが、その時に候補に上がっていたのが「円」という漢字です。
「円」は仏教関係でよく見る漢字ですよね。
お寺の名前とか、お坊さんの名前とか。
私は輪廻とか、なんかこう「グルグル回る」っていう意味なのかな?と思っていましたが、
違うようです。
「円」というのは、「丸い」ということです。
欠けたところがなく、満ちたりている、。
つまり字の如く「円満」という状態。
故に執着もなく、落ち着いており、誰とも争わない。
それが仏教では悟りや真理の象徴となっているのかもしれません。
「グルグル回っている」状態から脱した境地のことなんですね。
法名談義で私が「円」という漢字を挙げたとき、ダンナっちくんからその意味を聞いて(「丸くなる」という意味のお話)
あ〜、私はそんな「円」にするほど尖ってないからいいかな。。。
と、思いました。
そう。
「円」になるには、尖っていないといけないんです。
そのトゲがあるからこそ角が取れて丸くなることができる。
もしくはトゲが増えに増えてモフモフのボールみたいになる。
難しいですね。
執着を捨てた状態(円)を目指すためには、執着だらけな状態(尖っている)を経てからでないと至れない。
でもそれが人間らしくもあるなと思います。
苦しい状態を知っているからこそ、苦しみから脱却したいと願うのですからね。
なので、今、現在の経験はいずれ平穏な状態へと向かう道程なのだと思います。
よって生きることは苦しみですが、そんなに悪いことではない!
そういうことっす。