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マニュアル化された物語の中で

今、ラノベ作家の本音の指南書といった本を読んでいる。

やはり、流行りには乗らないと売れないということだ。

これは他の作家の指南書にも同様のことが書かれていた。

私は昔は好きな小説でも面白ければ売れるだろうと本気で思っていた。

そして、とある出来事を思い出す。

学生時代の文芸部の先輩が言ってた言葉だ。

「好きなweb作家さんがいて、本当に面白いから、作家を目指さないの?と聞いたけど、趣味でやりたいからと言い切ってて勿体ない」

きっと、先輩も作家志望だったのだろう。
先輩は残念ながら文才はあまりなく(失礼だが)きっと、自分がこんなに面白い話を書けるのなら公募にでも出して作家を目指したと言いたかったようだ。

私はその人の作品を読んでないので、どれくらい面白いのかは分からなかったが、当時は先輩と同じことを考えていた。

私も他人に面白いと言われるほどのモノは書いたことがなかったからだ。

だけど、年月が経ち、指南書などを読み漁り、今更ながらそれが間違えだったことに気付いた。

また、同じような設定で書いてたら同じ話になりつまらなくなるだけでは?とも思っていたが、それは違うらしい。

人はそれぞれの人生を生きている。
性格の違いや、考え方の違い、家庭環境から、生活や仕事の環境、趣味嗜好、友人関係など、一つとして同じものはないからだ。

例え、同じ設定で書いたとしても、そこには必ず本人でしか思い付かない設定や、展開やキャラがあるらしい。

私はそれを聞いてホッとしたし、同時に納得がいく体験を少し前にしていたことがあったことを思い出した。

趣味で小説を書きたい人が集まるコミュニティで、同じ単語から好きに話を作るということをやっていた。

設定ではないが、同じ単語からこうも違う物語が紡がれるのか!とその時は凄く楽しかった思い出がある。

たかが、一年前くらいの出来事なのに、もうすっかり記憶の隅に追いやられていた。

話は戻るが、ラノベはあまり得意ではないが、作家希望としてはこの手を使うのはありなのでは?と浅はかな自分がいる。

と、もうひとつのやりたいことも、同じようなものを作って楽しくなるのだろうか?と同様の問いを考えていたので、それに答えが見出だせたようで嬉しかった。

"ラノベ小説家になろうともがくあなたへ贈りたい 現役作家による本音ダダ漏れ指南書"(のみのみそ 著)

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