30半ばだが、私はやっぱり小説家になりたい
30半ばになった今、なぜ、小説家になりたいと思ったのか
いや、まだ中学生の頃にはなりたいと感じていた。
だが、何か書きたいものがあるわけでもなく、書き方もよく分からず、何となくの憧れを燻らせていた。
その気持ちを消化するため、当時好きだった漫画の二次創作をしていた。(ほぼ読み専だったが)
高校生になり、文芸部に入り、一次創作も始めるが、長編は全く書けず、文化祭に間に合うように短編やショートショートを頭を捻って何とか書いていた記憶がある。
社会人になり、時間もないのを言い訳に、二次創作をでたまにお茶を濁していた。
(一応誤解なきように言っておくが、二次創作は友達と話のタネになるし、キャラや世界観が完成している分、話は作りやすいし、読まれやすかったので、あれはあれで楽しかった)
社会人生活は、要領も、コミュ力も、物覚えも、愛嬌もない私にはそもそも生活の余裕がなかった。
結婚して、子供を産んで、3年経ち、少し生活に余裕が出てきた今だからこそ、この燻りの感情に決着を付けたくなったのだろう。
せめてショートショートくらい作り続けていたらよかったのに……。
いや、もっと前から創作にのめり込めていたら、今、長編作れる胆力が付いていたかもしれないのに……。
そんなとりとめのない後悔も襲ってくる。
でも、あの頃はあの頃で、自分の心を守るのに必死だった。
子供の頃のあがり症は、大人になると対人恐怖症レベルにまでなり、目の前に知らない人がいると上手く声が出せなかったり、頭が追い付かなかったりした。
おまけに、耳で聞き取りが下手で何度も聞き返してしまうこともよくあった。
社会人になって副業を始めようと思ったときも、webライター、シナリオライターなど、文章に関わる職からは離れたくなかった。
でも、その仕事をしていると、今やりたいのはこれではないのに……という心の声を無視して必死にやっている自分に気付く。
それに気付いてしまうと私の手は止まり、作業は全く進まなくなる。
あくまでお金を稼ぐ手段として自分が出来ることをやるしかないと自分を鼓舞して去年一度辞めたものを、今年になって再開したが、やはり続かない。
なぜだろうと、しばらく考えていたらようやく思い立った。
思えば、まともに挑戦したことがなかったなと。
当たって砕けろとか、
やる後悔よりやらない後悔、
なんて言葉があるが、まさにそのとおりだ。
私はまだスタートラインにすら立ってなかった。
まずはもっと作品を増やして、短編やショートショートでもできる公募に応募して、長編も書けるようになりたい。
そして、書けるようになったら公募するなり、Kindleで出すなりすればいいのでは?と思ったからだ。
長年、プロット作りが苦手で、プロットが必須になってくるほどの長編や中編レベルはほぼ挑戦したことがない。
書いても途中で諦めてしまう。
プロットについて色々調べてやっとたどり着いた答えは、単に私がプロットを最後まで書ききれなかったからだった。
頭から冷水を被った気分だ。
キンキンに冷えた氷水だ。
なぜ、そんな単純なことに気付かなかったのか……。
とりあえず、今年中には何かの賞に応募しよう。
考えているものもある。
長編でも書きたいものが出てきた。
裏ストーリーなるテーマがまだハッキリと決まらないが。
恐らく、あまり人が書いてないであろう設定だ。
それも今年にはプロットを完成させて作っていきたい。
飽き性で、猪突猛進の私がどこまでやれるか分からないけれど……。
大きくなった娘に何か一つ誇れるものがほしいので、次こそは納得いくまでやろうと思う。
ただ、実は私の内面問題(親関係でトラウマ治療を開始)や、ADHDで片付けができないため、時間が取られる問題などまだ問題はあるのだが……。
これらも今年中に何とか改善できたら……むしろ出来ないとやりたいことがろくにできないので、それはそれで、専門家の手を借りながら改善していこうと思っている。