『うんとお腹をすかせてきてね』
とてもとても大切にしている友人が一人だけいる。
そもそも友人というものに恵まれていなかった私という人間は、さぁ、あなたの友人を挙げてみなさいと言われたら、小学校からの地元の友人ひとり、社会人になって知り合った同い年の飲み友で今は仙台にいるのがひとり、それと今日、なんだか知らないが腹筋が割れた記念として、その成果を全て台無しにするほどお寿司をご馳走してくれた奴。その3人しかいない。
それで充分だと思っている。
ふと思い出し帰宅してすぐに読み返したのが、江國香織さんの『泳ぐ