見出し画像

世紀の大実験〜綿麻の生地と浴衣地、どちらが涼しいか?〜

またもや始まった、アホな世紀の大実験。
今回のお題は「涼しい生地の代表格である綿麻の生地と浴衣地はどちらが涼しいか?」。
綿麻の生地のセットアップは持っているので、浴衣の反物をラクマで購入して、服を作っていざ大実験。
浴衣の反物はフリマサイトで安く見つけられます。

綿麻の生地で作ったセットアップ。
昨今の円安で生地の価格が上がったようで、安い綿麻の生地が見当たらず…orz

浴衣地は制約があるけど、それを活かすという手もある。

まず、浴衣地でプルオーバーとズボンを作ってみた。
浴衣地は大体35〜37cmの幅で作られているので、それ以上の幅のものを作るとなると難しいと感じるかもしれませんが、生地の耳を使うと縫い代を縫う手間が省けて意外と作りやすいです。
今回作ったものは型紙を作らなくても作成可能です。

値段の安さと「派手にならないように」と男性物の浴衣地にしたら、逆に派手な気がする、浴衣地のプルオーバーσ^_^;
浴衣地2枚を首と腕を除いて縫っただけ。
ズボン。完成途中のサルエル風です。

kinaの足の長さに合わせて切ったものを、1cmの縫い代で6枚の浴衣地を繋ぎ合わせて、お股の部分を袋縫いしただけ。
ポケットは布同士を繋ぎ合わせる途中でつけておく。
後は上と下にゴムを入れる場所を作れば完成です。
浴衣の幅を生かすズボン、というのも面白いと思う。

結論:熱伝導率で考える綿麻、風を考える浴衣地

ある日、その時着ていた服が汗でベタベタになったので、出来立ての浴衣地のプルオーバーを着てみたのですが、感じるのは…浴衣地は風を感じやすい、ということでした。
和風の建築物は風の通りを考えて作られていて、夏でも風が通ると過ごしやすいというのは有名だと思いますが、浴衣地でも同じように風を感じやすい気がしました。
綿麻の生地に関しては、まず麻というのは綿より熱伝導率が低いそうで。
熱伝導率が低いということは、熱の伝わり方が遅いということ。
そのため、麻の生地は涼しく感じられるわけです。

…というわけで、綿麻の生地と浴衣地のどちらが涼しいか?という回答は一概に言えず、「人と考え方による」という答えになってしまうと思います。
「着る物が熱を持つと不快に感じる」という方の場合は綿麻の生地が涼しく感じるでしょうし、「風を感じると涼しさを感じる」という方の場合は浴衣地の服を涼しいと感じることでしょう。
また、風がない場所では綿麻の生地に軍配が上がるでしょうし、風が強い場所では浴衣地が好まれるでしょう。

少なくとも日本の浴衣は、日本の風土を考えて作られたものだ…と改めて感じました。

そしてkinaにとってのまさかの大誤算orz

…ということを浴衣地のプルオーバーを着ながらつらつら考えていたら…首が締まる感じがどうにも否めず、苦しくなってプルオーバーを脱ぎ捨ててしまいました。
以前も同じようなことがあって、今回は首周り72cmを取っていても、首周りを締める感覚が不快で「この形状の服は、首周り96cmくらいないとkinaには無理かも」というまさかの結果に。
首周り96cmとなると、胸が見えやすくなるので下に何かを着なくてはいけない。
そうするとどうしても暑くなる。
また、ここがHSP的な気質と言われたらその通りというしかありませんが、浴衣の柄を見ていると気分的に落ち着かなくなるしそもそも無地の方が似合う、ということが浴衣地のプルオーバーを苦しくて脱ぎ捨てた後に無地の服を着たことで判明。
kinaは浴衣地の着心地が好きでも選べない、という非常に残念な結論になりました。
無地の浴衣の生地がどこかにあると良いんですけどね。

綿麻でパジャマ(ネグリジェか)代わりのワンピースでも作りますか…orz

拙い文にサポートしていただくとしたら感謝しかありません。家を買う費用とたぬきねこの福利厚生のために使わせていただきます。