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禅とミニマリズム

最近読んで面白かったのがこちらの本。

ざっくり言うと「食べることは大事!いただいた命を無駄にせずに調理して、無駄にせずに食べてより良く生きよう…て曹洞宗の開祖でもある道元禅師が言ってたよ!」という感じの本なのですが、無茶苦茶固苦しくなく、中々面白い本でした。
食器を3つにしてから、「ご飯を食べた後のお茶碗に白湯や麦茶を入れて飲む」というのをやり始めました。
こうすると薬の飲み忘れが防げるというのもありますが、何より使ったお茶碗が洗いやすくなるというのが大きいです
地味に昔からの風習なのですが、これは禅宗の決まりから出ているようですね。
「お水を大切にする」という意味合いがあったようです。

何より、応量器と呼ばれる、托鉢にも使う器がすごい。
漆器製で、5〜6個まとめて入れ子にして入れられるので、文字通りお茶碗1個分のスペースしか取りませんで、「ちょっと欲しいかも…」と思ってしまいました。
この応量器が、Amazonで手に入るってのも色んな意味ですごいと思うσ^_^;

臨済宗でも曹洞宗でも、禅宗にはミニマリズムにつながる思想があるように思います。
Less is More の如く、「何もないからこそ何にでもなれる」という部分でも、「ものがないからこそ今あるものを大切に使う」「ものがないからこそ知恵を絞って工夫をしていく」という面でも。
よく言われていることのような気もしますが。

面白いのが、「禅」というと「坐禅をする」というイメージになってしまいますが、どうもそうではないようで。
食事すること・作ること・掃除をすること…要するに生活のすべてが「禅である」、と。
持っているものを少なくして、それに伴って人間がついつい持ってしまう怒りや嫉妬、貪欲に代表される悪い心を抑えていきましょう…というのが大切ではないか?と言われているように思いました。

本を読みながらなぜか「生きてるだけで修行になるって良いことだな」と思ってしまうのと同時に、本に出てきた「永平寺のカレー」というのが食べたくなったkinaってorz
材料は本に書いてあって入手困難と思えるようなものはなかったし、カレー粉はあるのでいずれ作ってみようかと思いますσ^_^;


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よいぼしのなぎうた
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