【宿泊記】2/13-14 星野リゾート 界 ポロト
先日念願だった界 ポロトに宿泊してきた。「界」とは星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドで、界 ポロトは白老町ポロト湖畔に建つ界ブランド19番目にして北海道初となる施設だ。
今回はそんな憧れの湯宿、界 ポロトでの宿泊記を夥しい写真と共にお届け♪お風呂と景色が最&高でマジ卍だった話。
【1日目】
2/13 Tue
札幌から毎度おなじみの特急北斗に乗り、白老駅には17:56に着いた。白老駅からは徒歩10分ほどの距離だが、キャリーケースがあったので軽率にタクシーを使った。
部屋まではホテルのスタッフの方が案内してくれる。荷物はラウンジでウェルカムハーブティーを嗜んでいる間に部屋まで届けてくれていた。同じような値段のホテルにも何度か泊まったことがあるが、ここまで手厚い歓迎は初めてのことでちょっと緊張した。
▼全客室からはポロト湖が見える
▼この見切れたローテーブルはアイヌ民族の暮らすチセの炉をイメージしたもの
さっそくお風呂に入りに行くことにした。赴きの異なる2つの湯屋があり、植物由来の有機質を含むモール温泉とやらに浸かれる。まずは日帰り温泉としても利用ができる◯湯(まるのゆ)へ。
こちらはそれほど広くはないが、洞窟の中にいるかのような包容感のある温泉だった。ドーム天井に開いた丸い穴からは自然光が差し込むらしく、陽の射す時間帯にも入りにいけばよかったなと少し後悔している。
◯湯(まるのゆ)とは異なり、△湯(さんかくのゆ)は宿泊者専用のお風呂。外を通って向かうアプローチに湯上がり処に流れるムーディな音楽が、特別感のある温泉体験を演出していた。
こちらは内湯から外湯へと繋がっており、△の形をした通り道を抜けると目の前にはポロト湖を臨む景色が広がっているはずだった。でもすでに真っ暗だったので何も見えなかった。もしこの場に恐ろしい形の棒を持った都丹庵士が襲ってきたら、危うくフルチンで戦わねばならないところだった。
さて部屋に帰ってきた。ヒヨって食事なしプランにしていたので、晩ごはんは佐藤水産大通公園店で石狩ぱふぇ丼のおやこ(いくら&鮭ルイペ)を買ってきていた。初めて食べたルイペがばかうまだった。保冷バックなどは持っていなかったのだが、キンキンに冷えてやがるサッポロクラシック(ロング缶)を一緒に袋に入れていたので何も問題はなかった。ちなみにイヨマンテは宿泊者の胃に捧げられし供物。(ウェルカムスイーツとも言う)
▼お部屋のミニバー
そろそろ寝るかと思い部屋中の電気を消して回ったのだが、このローテーブルの灯りのスイッチだけがどうしても見つけられなかった。(翌朝テーブルの下の方にあるのを見つけた)間接照明の多い小洒落たデザイナーズホテルに泊まったときなんかもそうだが、突如部屋の電気全部消すまで寝られまテンのコーナーが始まるときがあるので困る。
【2日目】
2/14 Wed
2日目の朝、△湯(さんかくのゆ)で朝風呂をキメた。日の出時刻の少し前に入りに行ったのだが、めちゃくちゃ最高だった。ゆっくりと明るくなる空の下、目の前には氷の張ったポロト湖が広がっており、とても開放的で気持ちがよかった。
この日も前日の晩も△湯(さんかくのゆ)ではわたし以外に人がおらず、大きなお風呂を思う存分独り占めできたのもよかった。◯湯(まるのゆ)では脱衣所で生まれたままの姿であらせられたご婦人から「こんばんは」と挨拶をされた。わたしも将来は素っ裸で人に挨拶ができる、飾らないばばあになりたいと思った。
朝ごはんは同僚からおすすめされていたどんぐり大通店で明太チキンポテトみたいな名前のやつを買ってきていた。ほかにも目移りするほどおいしそうなパンがたくさんあった。一緒に買ったパンの耳のかりんとうが空前絶後のおいしさだった。これだけを買いにまた札幌へ来たいまである。
さて、お待ちかねのお部屋からの景色をお届けしたいと思う。
ドラムロール〜♪(セルフサービス)
ポロト湖の奥には白樺の森が広がり、さらには樽前山までこんにちはしている。この景色が拝めただけでも、遠路はるばる泊まりに来た価値がある。
目覚めの景色がこれで優しいチンが先に起きてわたしのために淹れてくれたどんぐりの香りで目が覚めてコーヒーの彼をパンしてくれていたらもう最高なのでは?????
雪まつりのときに買っていたゴールデンカムイのチケッツ片手に訪れたら、「ゴールデンカムイです!(小声)」「ゴールデンカムイ!?(小声)ゴールデンカムイです!(小声)」「ゴールデンカムイ!?(小声)」と入り口にいたスタッフさん3人が囁きあってて、なぜかちょっとざわざわさせてしまった。
平日朝一のウポポイは人も少なく、企画展示用のランタンを持たせてくれたり、「月の模様は日本では餅をつくうさぎに見えると言われているけど、アイヌではお母さんが子どもを探している様子なんだと言われているんだよ。」というお話を聞かせてくれたり、「壁の動物に触ると、アイヌ語の読み方を教えてくれるよ。」って案内をされたり、とてもちやほやしてもらえてなんだか童心に返って楽しむことができた。
チェックアウトが12時までなので、朝もゆっくりと過ごすことができた。温泉も景色も最高だったし、アイヌのアート作品やアイヌ文化なども身近に感じられてとてもよかった。独り会席コース料理はちょっと敷居が高くて今回は食事なしにしてしまったけど、いつかこだわりの料理も食べてみたいし、アクティビティなどにも参加してみたい。
気負わずフランクに泊まれるOMOも十分に素敵だったけど、「界」でもまたお値段以上の価値がある最高の宿泊体験ができた。全国にある他の「界」にも泊まりに行ってみたいし、その為にも日々の仕事を頑張ろうと思った。あとチェックアウトの際に郵送の手配をしてくれたスタッフの方がとても好みだったので、界 ポロトにもまた別の季節に泊まりに行くね。(私信)