接客の極意
先日、買い物に行った。その時の服屋さんの接客がいいなあと思ったので、ここに書き留めて、仕事柄自分も接客をする身なので、是非とも見習わせていただきたい次第である。
接客の極意
一、まず楽しむ
基本スタンスとして、「自分自身が楽しんでやっている」ということである。感情というのは相手に伝わるものだ。そして、伝染する。機嫌が悪い人がいれば周囲の空気も澱んで楽しくないし、ご機嫌の人の周りには自然と楽しい空気が流れているもの。もちろんお客にもその空気というのは伝わる。店員さんが楽しそうに仕事をしているのか、ただ言われたことをマニュアル通りにやらされているかは感じ取れるものである。お客側からしてみれば、楽しそうにしている人、楽しんでいる人から買いたいと思うのは自然の摂理ではなかろうか。
一、一緒に考える
これもお客にとっては嬉しいことである。プライベートで着るのか、仕事で着るのか、仕事で着るならどんな服装はOKでNGなのか。そうやって相手がどんな服を求めているのかうま〜く聞き出すとことも大事。これも一歩間違えるとウザさになり、お客の心のシャッターが閉じてしまう可能性があるので気をつけないといけない。いずれにせよ、自分ごととして一緒になって悩んで考えてくれる姿勢というのは、自分に興味を持ってくれている、自分のことを考えてくれているんだ、ということが伝わってくる行為であることは間違いない。お客が店員にそれを求めているのであれば、ウザがられない範囲で一緒になって考えることも一つ接客の極意と言える。
一、否定をしない、その上で意見、提案、アドバイスをしてくれる
その服屋さんの店員さんは、私との会話の中で私の意見を否定をすることはなかった。素人目線の意見であろうと、よく意味のわからないことを言っていようと否定はしない。かと言ってただ客の言いなりの受け身接客とは全然違って、きちんとプロ目線の店員さん自身の意見も言ってくれる。否定をされないからこちらも聞きやすいし、なおかつプロ目線での安定感のある意見を言ってくれるので、より信頼感は増し、安心して買い物をすることができるのである。
一、目を見て笑顔ですごい笑ってくれる
個人的には、これが1番いいなあと感じたことである。笑顔って大事ですね。「まず楽しむ」でも書いたけど、感情は相手に伝わる。そして伝染する。店員さんとの会話の中で何度も店員さんが私の目を見て笑ってくれることがあった。もしかしたらサービススマイルなのかもしれない。でも、苦笑いでも作り笑顔とも感じない気分を上げてくれる笑顔だった。そういう瞬間の積み重ねが接客時間を楽しく心地よくしてくれる。結果的にそのお店で服を購入するにせよ、しないにせよ、お店を出てから「あの店員さん良かったな、素敵だったな」「あのお店初めて入ったけど、良かったな、また行ってみよ」となっていくのだと思う。
一、ウザくない
私は、正直言って接客をされるのが好きではない。「試着もできるんで」とか「こちらの服は最近入ってきたばかりなんですよ〜」と言われても、そこで一度でも丁寧な対応をすれば「こいつはいける」と思われてどんどん付け入れられそうな気がするのだ。だから、「あ、大丈夫です」という表情とこれ以上話し掛けないでねオーラを全開にする。ただ、そういう態度を取るのも心苦しいので、できれば初めから話かけないで欲しいと思う次第である。
たまにそれでも何度も話し掛けてくるしつこい接客をする人もいる。そのレベルになると、どんなに自分好みの服が置いてありそうなお店でも、店に入るかどうかを迷うし、入ってしまった後にそいうい接客をされた場合は、「あーこのお店早く出たい」という感情が押し寄せてきて、そんな気持ちで服を見るもんだから、たとえいい服があっても、よく見えてこないのは当然のことである。そして、服を見続けている限りは空気の読めない店員に話しかけれらるかもしれないという焦りもあり、悪循環でしかない。
そういうわけでお客が心地いいと感じる距離感での接客が非常に重要であるわけだが、一朝一夕でできるようになるものでもないので、経験して感じ取っていくしかない。
おまけ;買い物の極意
最後に買い物の極意を書いておこうと思う。
一、迷ったら買うな
迷っている時は、買わないに限る。本当に気に入っているものは、迷わず「GO」が出ると思います。どんなに気に入っているものでも「GO」の判断がスッと出てこないということは、何かしらで引っかかる部分があるということです。
気に入っているとはいえ、デザイン・値段・機能性・・・自分が購入の判断をする条件には満たしてはいないということです。そして、それを今買わなかったからと言って困ることはほとんどありません。1ヶ月後にはその服のことを忘れている可能性の方が高いです。それでもやっぱり欲しいと思うのであれば、また購入すればいいし、購入しようと思ったもののもう売ってないのであれば、その服との縁がなかった。それでけのことです。そして、またご縁のある服には出会えるので、「あの時買っておけばよかった」と一喜一憂することもありません。なくても意外となんとかなるので、迷ったら買わないを選んだ方がいいと個人的には思います。
一、ストレスを感じている時は買うな
これも大事なことだと思います。ストレスを感じている時やストレスが溜まっていいる時は、脳の判断力が落ちます。その状態で買い物をすると、後から後悔する買い物になるパターンが多いです。判断力が落ちているので、購入することに快楽を覚え、そこまで欲しいと思っていないものでも「欲しいもの」だと勘違いして買おうとしまいます。いつもなら本当に欲しいものなのか、条件を満たしているのか、と厳しい条件をクリアしてようやく『GO」が出るのですが、ストレス状態では、そこがゆるゆるになっています。ストレスが溜まっている時ほど、ストレス発散で買い物をしたくなりますが、気をつけた方がいいです。
以上になります。どんな服を着るかで自分の機嫌や気分は変わってくる、それほどファッションの影響力って大きいと思います。自分のお気に入りの服を着てお出かけするとより楽しい時間を過ごせるだろうし、一方で、気に入っていない服でお出かけしてもあんまり楽しくないです。ファッションを整えることで、自分が好きな自分でいられる。そんなふうにも思います😁