栗ごはん
「んーーー♡秋って感じ!!!」
彼女が栗ごはんを噛みしめながら、顔をほころばせてそう言った。
僕は彼女がごはんを食べてるところを見るのが好きだ。
彼女はとっても美味しそうにごはんを食べる。
美味しいものを食べたときの彼女の幸せそうな顔は周りも幸せにしてくれる。
「まさくんも見てばっかりいないで食べてよー」
と言われ、僕も一口、口にいれた。
栗のほくほくした食感と甘みの染み込んだお米がなんとも言えない絶妙なハーモニーを醸し出している。
「はーこれは美味しいねー」
と僕が言うと、彼女は満足そうな笑顔になった。
「ねぇ、まさくん。」
と言われたので、「何?」と返した。
「今ね、とっても幸せ♡」
うん、わかるよ。僕も幸せ。
と思いながらも口に出すことはできなかった。
「うん」といいながら、心の中で思った。
いつもありがとう。