学校は、やっぱりブラックボックスでした。
こんにちは。
noteを開いてくださりありがとうございます。
とある町で小学校の先生をしている、ひろきです。
noteでは、普段から大切にしていることやふと思っていること思ったことを不定期で書き溜めていきます。
また、教育サークル「まほろば」のメンバーが記事をまとめたnoteマガジンがあります。
これまで書いてきた通信は、6人のメンバーで合計7000枚を越します。
そんな6人が、さまざまな角度から学級通信について思うことをまとめますのでぜひお読みください。
学級懇談会が苦手でした。
毎年4月に行われる学級懇談会。
ほとんど年上の保護者を目の前にして、何をしゃべればいいんだろう。
何を聞けばいいんだろうだう。
そればかり考えていました。
でも、今年は学級懇談会が今までで1番うまくいったと感じています。
それは自分の中にある視点が加わったからです。
それは保護者の立場から学校を見る視点です。
その視点が自分に加わったおかげで、次のような話を保護者の前ですることができました。
こんな話をしました。
私にはもうすぐ3歳になる娘がいます。
こども園に通わせています。
私は朝起きてから自分の娘の準備を全て1人ですることができますし、着替えもできます。
朝ご飯を作って一緒に食べることもできこども園へ娘を送っていくこともできます。
しかしここまでです。
それから先の我が子の生活はほとんど知りません。
そう実感したのはこの間あった保育参観の時でした。
保育参観に行って何もかも見たことのない我が子の姿に衝撃を受けました。
おやつの前には自分の席に座って先生の話を聞いていたこと。
自分の席には文字ではなく、どんぐりのマークが貼られていたこと。
アルコールのジェルを自分で手に乗せ、上手に手指の先までをつけていたこと。
「いただきます」
と、みんなで揃って手を合わせていたこと。
「ごちそうさま」
と自分で言って食器を重ねて先生のところまで持っていくことができていること。
小さな滑り台に1人で登り1人で降りてくること。
目に飛び込んでくるすべてのことが新鮮でした。
何もかも知らなかったのです。
知らなかったということにさえ、無自覚でした。
家の様子はいつも見ているから、
どうしてか我が子のことを、
なんだか知ったような気になっていました。
これは多くの保護者にも当てはまることだと思います。
学校で生活をしている教師と子どもたちからすると、ごくごく当たり前の生活。
日常的に過ごすことができない保護者からすると、
学校は、想像以上に新鮮で知らないことが多い場所なんだと感じました。
やっぱり、学校はブラックボックスでした。
多くの人は、子どもたちの学校での様子を知りたいと思っていることと思います。
私がそうだからです。
この世に生を受けてから、今まで大切に育ててきた宝物。
自分たちのあらゆる労力と、時間を惜しみなくかけて、ここまで大きく育ってきた我が子。
大切でないわけはありません。
家庭訪問を経てよくそれがわかりました。
だから、私も伝えたいのです。
子どもたちの頑張りを。
子どもたちの成長を。
子どもたちの日常を。
そう思って、学校の様子を様々な方法で伝えようとしてきました。
例えば、学級通信です。
写真も載せられて、子どもたちが作った作文や作品も載せることができます。
日刊を目指していますが、時折お休みすることもあるかもしれません。
他にも、一筆箋があります。
縦長の小さな紙を持って帰ったことがあると思います。
その紙は、私が見つけたお子さんの頑張りや成長が記されています。
今、大体2巡したところなので、もうそろそろ3巡目に入ろうと思います。
他には電話です。
皆さん、もし学校から電話がかかってきたらどう思われますか?
実際にどきっとする方が多いようです。
私はその関係性をなんとか変えたいんです。
だから今年はいいことだけでも電話しようと思います。
学校から電話があった時、ちょっとでももしかしたらいいことがあったのかもしれないと思いながら、受話器をとってもらいたいんです。
大きく3つの方法で学校の様子をお家の方に届けていきたいと思います。
そして、学校での様子を食卓での会話の種にしてもらいたいんです。
学級通信の写真を見ながら、
「これ何してるところなん?」
一筆箋の文字を見ながら
「学校でも頑張ってるんだね。」
学校から電話があったときには
「先生からあなたが頑張ってるって電話があったよ。」
そんな会話が夕ご飯を食べながら、テレビを見ながら行われることが私の1つの理想です。
私は学校の中の子どもたちしか知りません。
学校の中の子どもたちしか見えません。
私が子どもたちに与える影響は、ほんのわずかです。
それがわかっているから、おうちの人やいろんな先生方と一緒にたくさんの大人たちで、子どもたちの成長を支えたいと思っています。
学校の先生だけが褒めるよりも、
家に帰った後も
同じことについて褒められた方が
きっと嬉しいし、
記憶にも残ります。
次も同じことしてみようかなぁ
っていう気持ちも湧いてきます。
いろんな大人たちが関わることってほんとに大事だと思います。
本当に効果が段違いに変わってくると思います。
1年間一緒に子どもたちを支えていきたいと思います。
よろしくお願いします。
最後に1つお願いをして終わりたいと思います。
学校から家庭の様子っていうのは同じく見えづらいものです。
ですから、家庭でのエピソード、こんなことに困っています、こんな絵本お勧めですよなどなど、家庭の様子や学校の事について、お気軽にお便りをいただけたらありがたいです。
広告の裏側でも、ノートの切れ端でも何でも構いませんのでいただけたら、シンプルにとても嬉しいんです。
時間があればお願いします。
長くなりましたが、これで終りにします。
ありがとうございました。
終わりに
これは私がこども園に我が子を通わせる保護者になったから見えたことです。
今まで気づきませんでした。
今まで気づかなかったけれど、私とこれまで関わってきた保護者の中には、こんなふうに思っていた方はたくさんいたと思います。
保護者という立場から見た学校。
その視点も踏まえて、これから子どもたちと関わったり、子どもたちのことを、家庭に伝えられたらと思います。
この話をした後、拍手が起こりました。
本当にありがたいことです。
その拍手のおかげで、苦手だった学級懇談会がちょっとだけ得意になりました。
少し、なりたい自分に近づいた。
そんな気分でした。
2000字を超えるこの記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また、次の記事でお会いできたらと思います。
では!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?