どの子にも全員に言葉を届ける・受け取る〜振り返りジャーナル✖️シークレットフレンド✖️学級通信〜
こんにちは。
noteを開いてくださりありがとうございます。
とある町で小学校の先生をしている、ひろきです。
noteでは、普段から大切にしていることやふと思っていること思ったことを不定期で書き溜めていきます。
また、教育サークル「まほろば」のメンバーが記事をまとめたnoteマガジンがあります。
これまで書いてきた通信は、6人のメンバーで合計7000枚を越します。
そんな6人が、さまざまな角度から学級通信について思うことをまとめますのでぜひお読みください。
1 振り返りジャーナル
さて、みなさん、まほろばマガジン「紡ぐ学級通信」の中にあるこの記事はもう読まれましたか?
振り返りジャーナル✖️学級通信について書かれた記事です。
私は、今年から振り返りジャーナルを毎日行っていす。
たった2週間ほどしか実践していませんが、その効果の高さを実感しています。
学校で過ごす1日はあっという間に過ぎ去っていきます。
行事があったり、トラブルが起こったり、授業の準備が整っていなかったり……
子どもたちとたくさん関わりたいけれど、
ゆっくり話を聞きたいけれど、
昨日の放課後、「あの子とあの話したいなあ」と思っていたんだけれど、
この前の週末、誕生日だった子を祝ってあげたいけれど、
毎日、全員と他愛もない会話をしたいけれど、
一日は慌ただしくすぎていきます。
中には、一回も話をする間もなく、出張へ行かなければならない日もあります。
子どもたちが急に体調を崩して、帰ってしまう場合もあります。
そういう時は、ふと放課後に
「〇〇さんと話せなかった。
今日〇〇さんは、どんな様子だったっけ?」
と通信を書くときや
写真を見返しているときに思います。
そして
「あ〜、今日もまた〇〇さんのこと見てなかったなあ。」
と一人反省会を開きます。
こんな経験ありませんか?
見ようとして全員を見るのは熟練の技が必要です。
全員を一日で見取ることは思いの外難しいのです。
そういう時は、自分を変えるの同時に
仕組みも変えてみませんか?
その仕組みが「振り返りジャーナル」です。
振り返りジャーナルは、毎日5分で終わります。
振り返りジャーナルの教師の返事は、長くても20分で終わります。
振り返りジャーナルがあると、今日見て取れなかったあの子たちの様子が目の前にズラリと揃います。
振り返りジャーナルがあると、話すのは苦手だけど文章の中では豊かに言葉を操ることのできる子が輝きます。
振り返りジャーナルで、通信に乗せてほしくない場合は、「通信に乗せてほしくないマーク」を書くと学級通信には載りません。
振り返りジャーナルは教師と子どもたちの架け橋となります。
毎日
全員と
確実に
言葉を交わすことができます。
これほど優れた教育実践はそうはありません。
年度途中からでも全く問題なく始められます。
少しでも気になった方は、チャンスの神様の前髪を掴んでみてください。
とぅけさんのnoteに飛んでみてください。
2 シークレットフレンド
シークレットフレンドという実践があります。
私も先輩から教えてもらったので原典は分かりませんが、ステキな実践なことだけは確かです。
準備するものは、出席番号が書かれた割り箸と紙だけです。
①割り箸にクラス全員の出席番号を書いてくじを作る
②朝全員にくじを引いてもらう
(休みの子や自分の出席番号を引いた人はもう一度)
③一日をかけて、引いたくじに書かれた出席番号の相手の「良いところ」を探す
(ただし、相手にバレないように)
④帰りの会までに紙に相手の良いところを書いておく
(私はこれを自分の振り返りジャーナルに書くようにしています。)
⑤合図をして一斉に相手のところへ行き、書いた文章を読む
の流れで行います。
6年生でも自分のいいところを言われたり、相手もいいところを言ったりするときはニコニコして、あったかい雰囲気が教室を包みます。
人によっては、教師からの褒め言葉は濃すぎる場合があります。
濃すぎる褒め言葉は、受け取りにくくなってしまいます。
だから、子どもたち同士で褒め合う仕組みを使って、受け取りやすい褒め言葉にします。
元々の実践では書いた紙を相手に渡します。
しかし、わたしはこれを振り返りジャーナルに書くようにしています。
メリットは次の2つです。
①教師も褒め言葉の内容を知ることができる。
振り返りジャーナルの本に書くので、教師にも内容が伝わります。
通信に書いたり、クラスに紹介して広めることができます。
通信との相性もバッチリです。
褒めた人と、褒められた人の二人を見て認めることができます。
②褒めた側にも価値を伝えることができる。
振り返りジャーナルのコメントで褒め方や見取る視点を価値づけることができます。
「そうそう!わかる!」
「そんな細かいところ見てるのはきっと〇〇さんだけだよね!」
「あ〜、これを書けるのは君だけだろうなあ」
「こんな言葉をもらったら誰だって喜ぶに決まってますよ!」
などとコメントを返します。
子どもたちは意外と、褒める側の偉大さに気づいていないのかもしれません。
人を褒めることは、褒め言葉という「プレゼント」を渡すこと。
褒め合う文化の素地にもなります。
これを定期的に行ったり、連続で行ったりして複数回するのがおすすめです。
褒め方や、良いところの探し方がわかってくるからです。
3 終わりに
振り返りジャーナルとシークレットフレンドは学級通信と掛け合わせると効果が倍増します。
取り組みやすいところだけでもやってはいかがでしょうか。
では!