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乃木と櫻と日向 1

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坂道時代

日本の中には3つの国が存在した

乃木皇国、欅共和国、日向合衆国

この3カ国は常に日本統一を目指し争っていた

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ーー乃木城 城内にてーー

??:奈々未〜〜

奈々未:そんなに声出さなくても聞こえてるわよ
まいやん

麻衣:えへへ

奈々未:それで?何かあったの?

麻衣:あ、そうそう
また鳥居が仕掛けてきたみたいよ

この時、欅共和国と日向合衆国は存在しておらず、乃木皇国と鳥居国が覇権を争っていた

奈々未:またか…
それで?今回は誰が対応しているの?

麻衣:林檎隊だね

奈々未:じゃあ、今回も何もなく終われるんじゃない?

麻衣:多分ね

乃木皇国と鳥居国の軍事力の差はほとんどなかった

しかし、ここ2年ほどは乃木皇国が圧勝していた

そのため2人は今回も特に問題なく勝てると考えていた


〜林檎隊本陣〜

沙友理:先鋒は緑猿隊ね

日奈子:よっしゃー‼︎いくぞー‼︎

??:日奈子!そんなに1人で突っ込まないで!!

??:まぁまぁ、未央奈落ち着いてよ
そんなに警戒するような相手じゃないんだから
それにみり愛もついてるから大丈夫でしょ

未央奈:純奈は日奈子に甘すぎるんだよ…
もし何かあってからじゃ遅いんだよ?

純奈:流石に何かあるような相手じゃないじゃん。
直近の戦績は乃木皇国の圧勝だよ?

未央奈:そうは言ったって…ん?

純奈:どうした?

未央奈:日奈子たちがあんなに勢いよく突っ込んで行ったのに、あんまり押し込んでないような気がして…

純奈:そうかなぁ、気のせいじゃない?

未央奈:だといいんだけど…

〜緑猿隊〜


日奈子:進め〜〜〜‼︎‼︎

みり愛:日奈子、あんまり部隊を縦に広げないで、何かあった時に戻れなくなるよ

日奈子:大丈夫だよ
鳥居にそんなに力のある人はいないって!

みり愛:そうかもしれないけど…

玲奈:急報!

日奈子:お、もう片付いたの
ここ最近で一番弱い相手だったね

玲奈:真洋第1部隊長、寧々第2部隊長討死!
さらに第1、第2部隊は全滅です!

日奈子:⁉︎

みり愛:はぁ⁉︎全滅⁉︎
ありえない。緑猿隊でも強さ1位、2位の部隊だよ⁉︎
それがこんな一瞬で討ち取られるなんて…

日奈子:敵の顔は見たの?

玲奈:はい
しかし…

日奈子:なに?

玲奈:私が知る中で鳥居にあのような顔の将は見たことありません

みり愛:つまり、新顔?

玲奈:おそらく…

敵だぁ〜〜‼︎

北野隊:⁉︎

みり愛:もうここまで来たのね

??:あなたたちは乃木の人達?

みり愛:そうだと言ったら?

??:死んでもらうだけだよ?
   はぁ‼︎

みり愛:くっ‼︎

??:あれ?さっきの人たちより強いな…
止められると思ってなかったのに

みり愛:当たり前でしょ

??:あなた達、名前は?

みり愛:相手に名前を聞く前に自分から名乗るのが普通では?

??:これから死ぬ人たちに名乗る必要は無いと思ったけど…
私は囃子隊2番隊隊長織田奈々

みり愛:囃子隊…聞いたことのない部隊だな

織田:聞いたことのないのは当たり前でしょ
私たちは欅だもの

日奈子:欅?

織田:そう
鳥居国は2年前に私たち欅共和国が潰したの

日奈子:は⁉︎潰した⁉︎

みり愛:そんなことありえない…
少なくともここ2年で私たちは鳥居と戦っていたわ

織田:あんなものはカモフラージュに決まっているだろ
私たちが鳥居を潰したあともしばらくは鳥居を名乗っていたからだ
理由は簡単

日奈子:乃木にバレずに国をまとめるため…

織田:そう言うこと

みり愛:だとしても!
国が不安定なのに戦争なんてさらに国を悪化させるだけじゃ⁉︎

織田:そんなことないよ
欅にとって乃木との戦争は都合が良かったの

みり愛:どう言うことよ…

日奈子:あ、そうか

みり愛:日奈子、何か知っているの?

日奈子:ここ最近、鳥居との戦争は乃木の圧勝だった
でも、それより前はここまでの圧勝はなかった
どうして急に勝てるようになったと思う?

みり愛:それは私たちが鳥居よりも強くなったから…

日奈子:違うよ
鳥居の軍が弱体化したんだよ

みり愛:⁉︎

織田:ニヤリ  正解だ
私たち欅は鳥居の人間がいらない
しかし、一人ひとりをさばくほど我々も暇ではない
ならば戦争に送り込んでしまえば我々の手を使わず消せる
軍には一切の助けを送らなければ一方的にやられるだろ?

みり愛:なるほど…

織田:さ、欅の話も済んだ
そろそろ君らの首も貰おうかな

日奈子:いや、急だな!
というかそんな簡単に死んでたまるか!

織田:うるさい
さっさと殺ろう

みり愛;日奈子とやる前にまずは私だぁ!!
    はぁ!

織田:そんなに死にたいのであれば、お望み通りに
   ふんっ!

`キンッキンッ!`

日奈子:絢音!絢音はいる⁉︎

絢音:お呼びですか?

日奈子:このことを急いで沙友理さんに伝えて

絢音:日奈子さんは?

日奈子:私はみり愛と一緒に囃子隊を引き留める

絢音:わかりました
日奈子さん、みり愛さんご無事で!

みり愛:日奈子!あなたも引くべきよ!
あなたは林檎隊の緑猿隊隊長よ‼︎

日奈子:隊長だからこそ簡単に引き上がれないの!

みり愛:日奈子…

日奈子:シシシッ
さぁ、敵に集中して!

みり愛:わかった!いくよ!

織田:話はまとまったかなぁ?


〜林檎隊本陣〜

沙友理:緑猿隊が壊滅!?

絢音:はい
囃子隊の奇襲を受け第1部隊、第2部隊は全滅
隊長らも討ち取られました
さらに、日奈子さん、みり愛さんも応戦中です

未央奈:囃子隊…聞いたことないな
鳥居にそんな部隊あったっけ

絢音:いえ、相手は鳥居ではありません

純奈:は?

絢音:欅共和国です

沙友理:欅共和国???

〜〜〜説明省略〜〜〜

沙友理:絢音は急いでまいやんとななみんにこのことを伝えて!
未央奈と純奈は私と一緒に囃子隊への攻撃準備を!

伊織:申し上げます!!ハァハァ

未央奈:伊織⁉︎その傷は⁉︎

伊織:囃子隊の包囲を抜ける時に喰らって…
   それよりも報告を…

純奈:どうしたの?

伊織:緑猿隊隊長、北野日奈子
同じく副隊長、渡辺みり愛討ち取られました…
ガクッ

未央奈:えっ!?

純奈:ウソ…

未央奈:伊織⁉︎伊織目を覚まして‼︎

紗友理:急いで伊織の手当てを!

純奈:本当に、日奈子とみり愛が…

〜〜北野・渡辺 vs 織田奈那〜〜
‘おりゃー!’“ハァッ!”

‘まだまだぁ!’“このやろぉ!”

織田:そろそろ決着かなぁ
   2人も息が上がってきたみたいだし

日奈子:まだまだにやる決まってるでしょハァハァ

みり愛:簡単にやられるわけにいかないからねハァハァ

織田:ハァ…私が忙しいからもう無理
じゃあね

“ズシャ”“グシャ”

日奈子、みり愛:グッ…バタッ

織田:…そこで見てる人、乃木に帰ってこの結果を伝えな
まぁ、無事に乃木まで帰れればだけどね笑

伊織:クッ…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
未央奈:沙友理さん、急いで囃子隊を強襲する準備を!

沙友理:だめよ

純奈:どうしてですか!?
仇敵が目の前にいるんですよ!?

沙友理:今回現れたのは今までにない強敵
しかも、この部隊の他にもいたらさらに被害が広がる
悔しいかもしれないけど仇を討るのは次の機会よ

未央奈、純奈:……はい

沙友理:全部隊に告ぐ!急ぎ乃木に帰るよ!


乃木皇国は2年ぶりの敗戦であった

さらに部隊長、副隊長まで討ち取られる大敗である

新たに出現した欅共和国を前に天下を取ることは可能であるのか

そして、欅共和国とは一体何者なのか


〜to be continue

この物語はフィクションです

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